■ キリンチャレンジカップ2008 |
日本(3-0)ボスニア・ヘルツェゴビナ ・後半23分 中澤(日本) ・後半38分 山瀬(日本) ・後半43分 山瀬(日本) |
■ オシムへ・・・ |
この試合、岡田体制となり2試合目。来週行われる南アフリカW杯アジア3次予選に向けてテスト的なスタンスもあったかもしれません。結果的には3-0と圧勝ムードですが、試合内容の方は・・・ちなみに、私事ですが、風邪をひいてしまい体調が思わしくなく、この試合の記事も今日にずれ込みさらに、リバプールの試合(ウェスト・ハム戦)も明日以降になると思います。ご了承ください。
この試合、オシム監督が観戦に来ていたようで、杖を突きながらですが自らの足でスタジアム入りをしたようで、徐々に健康を取り戻している姿にほっとしました。ただ、痩せたなぁ~って感じはしましたし、ピッチを見る眼差しは相変わらず鋭く、ピッチ上で行われた試合をどういう気持ちで見ていたんでしょうか?
■ 3ゴールで圧勝したけれど・・・ |
◆ なんだ、ボスニアは・・・
日本は、前回と同じ[4-1-3-2](4-4-2)。GKが川口から楢崎に変わりダイヤモンド型の中盤の頂上に大久保が入る形。
ボスニア・ヘルツェゴビナは、[4-1-4-1]か[4-2-3-1]という形。(以下、ボスニア)
ボスニアは、立ち上がりこそ前線から積極的にプレスを仕掛け日本の攻撃の基点を潰そうとしていましたが、明らかにボスニアのコンディションは悪く時間と共に、日本のペースになりました。
後半23分 日本のCKの跳ね返りを山瀬がシュートを打つもののコロコロと流れ逆サイドの中澤がゴール。
さらに後半38分 ボスニアのボールを今野が奪い、(多分)内田から大久保へパス。
ボスニアのDFラインの裏に播戸が残っているものの2列目から山瀬がDFラインの後ろへ走り込み、大久保のパスが通りGKと1対1。外したら代表呼ばれないんじゃないかというくらいの最高の状況で冷静に決め2-0。
その後、スローインからボールをすばやくゴール前に放り込み播戸が頭で落としたボールを再び山瀬が決め3-0とし、ゲームセット。
サッカーというものは相手ありきのスポーツですので、日本の状況だけではなく相手の状況も考慮して観戦し判断しなければなりません。前回のチリが良かった(日本はコンディションなど悪かった)という状況もありますが、そのせいでしょうか?ボスニアがあまりにも手ごたえがなく、どうにもこうにも調整試合みたいな試合になってしまいました(苦笑)
ということで、特にどうこうってのはありませんけど、個人的にこの試合で気になった点を2~3挙げて進めてみます。
■ 打ってくる!!と打て!! |
◆ 今回の内田のプレーには・・・
前半35分。中村憲剛の素晴らしいドリブル突破から(あの強引さはかなりの高評価)のパスを受けた右SBの内田がフリーにも関わらず、央へ折り返したシーンがありました。ボスニアのDFが来ていたかもしれませんけど、あのシーンはダイレクトでシュートを打って欲しかったですね。
前回チリ戦で、内田が多少悪くとも使ってあげてね!と書きましたが、こういうシーンを見ると「使うな!」って思いますね。別にシュートが枠を外してもしょうがないと思いますけど(本心は枠くらい行って欲しい)、打たないってのが一番腹が立ちます。中学生のモジモジ恋愛じゃないんだから、中村憲剛のパスも悪くなかったですし、思い切って行け!って思うんですよね。あと周りの選手もパス出した中村でもいいんですけど、内田に対して「打てよ!」って言い寄ってもいいと思うくらいなんですよね。
逆に、ボスニアの選手は、見ているこっちが「打ってくる!」って時に打ってきます。でも、日本の選手は、「打て!」なんですよね。
実際ピッチ上でプレーする選手には、シュートコースが見えないのかもしれません。しかし、時折海外の選手で「えっ、そのタイミングで打つの!?」って思う時があります。しかし、ボールはきちんとDFを抜けているんですよね。
近年では、パスでもシュートでも相手選手が足を出してくるのを想定して股の下を狙ったりすることがありますけど、デカイ外国人選手と対峙するとなかなかシュートコースって見えないものなんでしょうか?
あと、内田が・・・というわけではないんですけど、サイドを突破された時のケアがちょっと気になりました。きちんとフィニッシュまで持っていけるチームであれば、決められていたかもしれません。
■ 中盤の構成 |
◆ キープレーヤーは中村憲剛
「接近・展開・連続」という岡田JAPANのキーワードが勝手に一人歩きしている感もありますが、その弊害が前回のチリ戦では現れましたが、この試合ではさほど気にはならなかったですね。というか、どうでもいいくらいの感じなんですけど。でも、ボールサイドに対しての人数のかけ方なんかは、やはり「接近・展開・連続」ってイメージというか方向性みたいなのがあるのかな?って思います。
例えば、前半だけで大きなサイドチェンジは3つほど。誰から出たとかというディティールはチェックしていませんでしたが、前回のチリ戦とは変わったと思います。ただ、中盤のパス回しでワイドに・・・という雰囲気は、オシム体制時に比べると減った感じがします。
しかし、オシム体制時と違うのは、中盤でのパスのルート(選択肢)でサイドを変える意識が低く、「ボールサイドに対して縦へ」というのが気になりました。その中でボールの配給の基点になっていたのは、中村憲剛だと思いました。
後半は、体調悪いのも相まって大して集中してみれませんでしたが、前半のプレーを拾った限りでは、ボールに近い位置でパスを受けるようなプレーがポイントでした。逆に、憲剛が好調で今後大きく成長すれば、遠藤って必要?!って思うのです。
◆ 大久保と山瀬。そして、反町JAPAN
今回、巻に交代して山瀬が入りましたが、なかなか良いですね。特に、大久保と山瀬、それにFW誰か(ここは現状保留)の1トップ2シャドー的な感じがいいかもしれません。
それに大久保はFWとしても普通にプレー出来ますので、1トップ2シャドーという形にこだわらず、2トップの一人が動きのあるタイプがいいかもしれません。
それこそ、その昔?反町監督が五輪でやりたかった形です。大久保も山瀬も2列目(1.5列目)からの動き出しが良く、前後左右とポジションを移動することにより相手DFラインの前のポジションでの流動性が生まれると感じました。そこへ中村憲剛がボールを配給する。また、彼も後方から上がって来てのミドルも持ち味ですので、この3人は攻撃の軸になりえるんじゃないかな?と感じましたね。
それこそポジティブなイメージだとASローマのゼロトップシステムみたいな感じでしょうか(笑)でも、その為にはトッティのような選手が必要だったりするんですけど、今後の方向性としては、こういう系列のサッカーになれば面白くなりそうだなと・・・そう言えば、オシム監督が[4-2-3-1]を結構使っていたのはこの辺の発展形を考えていたのかな?
と、前向きに考えて、今日はこれにて。皆さんも風邪に気をつけて下さい。
(今日の試合における相手ゴール前での崩しの狙いは?)身長が高いので、足元にクサビを入れて、その後の二人目、三人目の動きが大事だと思ってプレーしていた。 (タイ戦に向けて)ミスを減らしながらやりたい。チャレンジしてのミスはしょうがないけど。後はもっとゴールに向かう積極性が必要。引いてくる相手をキレイに崩すことは難しいと思うので、泥臭くても決めることが大事。まずは初戦に勝つことが重要。その先のことは今は考えていない」 引用元:J's GOAL - 試合終了後の中村憲剛選手(川崎F)コメント |
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■ アジアカップ関連 ・第1回 アンケート結果 / アジアカップの結果による オシム監督の去就を考える ・第1回 考えて走るサッカー ・第2回 ポリバレントとスペシャリスト ・第3回 欧州組と古井戸組 ・第4回 オシムの采配 ・その他 オシムJAPANの「最終目標」は? |
トップゼロはもともとFW怪我人続出でトッティしかいなかったからですよねぇ。
日本では前田君ですかねぇ。テクニックあってポストプレーもできるし。
改めて加地くんてスゴイですねぇ。将来は副審です。
遠藤はとてもいい選手ですが展開力のあるパサーは一人いればいいわけですし、中村にはドリブルや積極的なシュートがあり攻撃力のない日本にとっては中村のほうが必要かな・・・
パサーの中村憲選手、同選手の脇を固める鈴木選手、今野選手、ツーシャドータイプの大久保選手、山瀬選手、田中達選手等を生かした4-3-2-1がいいような気がしますが・・・
こんばんは。
前田は、使うかな?って思ったけど使いませんでしたね。
というか、メンバー入っていましたっけ??
基本的に、タイ戦は楽勝して欲しいと思っています。苦戦しても自分たちの都合で色々試すならいいけど、タイ相手にサッカーの内容で苦戦するのはね・・・^^;
こんばんは。
遠藤は、賛否分かれますよね・・・
この辺は、個人的な好みであったり監督の好みかもしれませんけど。
こんばんは。
今野、鈴木という中盤での運動量を特徴とした選手を多く使った戦いも見てみたいものです。実際、W杯になったら、それほど日本の理想通りのサッカーが出来るとは限らないわけですし、それなら現実的に勝ち点3を取れる方法・チーム作りをするのがいいのかもしれない、と最近思う次第です。