■ ワールドカップ 2010 南アフリカ大会 アジア地区3次予選 |
日本(4-1)タイ 第1戦 ・前半21分 遠藤 (日本) ・前半22分 ウィノータイ(タイ) ・後半 9分 大久保(日本) ・後半21分 中澤 (日本) ・後半46分 遠藤 (日本) |
■ 長い戦いの始まり |
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/de/94ebc6d4923f81041b7da277c351f683.png)
ついに2010年南アフリカW杯に向けてアジア3次予選が始まりました。
小雪が降る埼玉スタジアム。
日本のスタメンは、先日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦の途中からのメンバーにGKが川口が入った形。フォーメーションは[4-4-2]。
タイは、フォーメーションは[4-4-2]をベースにして[4-5-1]のようにもなる守備的な布陣。
タイは、もっと守備的になるかなと思ってはいたのですが、意外と前からプレスを仕掛けてきました。しかし、日本が時間と共にボール支配率が高くなるにつれてタイは自陣に追いやられて行きました。
日本が遠藤のFKで先制するまでに、4本くらいCKのチャンスがあったものの決めきれず。一方、タイは、日本に先制されながらも、一瞬のスキを突いてすぐさま同点。前半は、完全にタイの思惑通りの試合になったと思いました。
後半、大久保のラッキーなゴールで逆転。その後、タイが一人退場となり、CKから中澤のヘディングで3-1。そして、途中交代で入った巻が久し振りのゴールで4-1。
結果が求められる試合で先制しながらも1度は同点とされ、最終的には3点差を付け勝ち点3を獲得しました。
■ 「接近・展開・連続」 |
◆ 接近
今日のタイ戦で、「接近・展開・連続」の『接近』で気になったことが・・・
やはり、ボールサイドへの人数のかけ方、パス(ビルドアップや崩し)は、『接近』というキーワード通り、3~4人は必ず居ますね。そして、ボールをスペースで貰う形、2人3人とどんどん動き出す形も希薄になっている。特に、足元へのパスが多い。逆に、密集地帯でボールを失うこともあったのは事実です。
タイが引いて来ていたとは言え、日本がDFラインからビルドアップする際には、わりと前からプレスを掛けて来ていました。逆にタイのDFラインの裏を狙う縦へのロング・フィードが欲しかった。
◆ 展開
今後、しばらくキーポイントになるであろう『展開』。
象徴的なのが、左サイドを基点に『接近』して、右サイド(SB内田の上がり)へ『展開』。
でも、最後のクロスボールの精度は、相変わらず日本人は低いので、どうしようもない(苦笑)
タイが引いて来ていたので、中村なんかはミドルシュートを打っていましたし、サイドからクロスを多く入れていました。引いて来た相手を崩す為の一つのセオリーみたいな感じで、結局は「サイドからとか」、「ミドルシュート打つとか」という決まりきったプレー以上の意図が感じられなかった。
ところで、『展開』ってのは、ラグビーのイメージで横へ横へというものだけではなく、縦への展開ってものあって然るべきだと思うのです。この試合で縦への展開もサイドを中心に結構ありました。しかし、なんというか、この縦への展開にも強い意図を感じる事が出来なかった。まだ、新体制になって間もないのでしょうがないでしょうけど、今後は、『接近』はどうでもいいけど、『展開』は重要なポイントだと思います。
■ 結果と内容。そして、代表へのプレッシャー |
◆ W杯での結果
この試合を見ながら、ずっと考えていたことがあるのですが、「接近・展開・連続」なんてキーワードは結構どうでもよく、岡田監督は、南アフリカW杯でどれくらいの成績を狙っているのでしょうか?就任時、一部報道では、3位を目指すなんて話もあったようですが、3位を狙うってことは、W杯でベスト4に入らなければならないわけです。今の状態から伸びしろを多めに考えたとしてもW杯でベスト4・・・無理じゃないですかね?
個人的には、ベスト4じゃなくてもベスト16という結果を日本代表がコンスタントに出せれる状況になって欲しいのです。その為には、日本サッカー全体の底上げが必要だと思うのです。
もちろん、W杯に出場する為には、アジア「4.5」枠に入ることが必要です。さらに、昨年のアジアカップを思い出せば、今の日本は、その出場権を簡単に獲得出来る状況でもありません。ただ、10年前よりはその可能性は高くなったとは思いますけど。
◆ 結果と内容の天秤
今日の試合、2010年W杯南アフリカ大会に向けての第一戦は、ホームで最低限の結果、勝ち点3を獲得したことは良かったと思います。
そこで思ったのが、岡田JAPANとなり、今後3次予選5試合。東アジア選手権3試合、キリンカップ2試合くらいあるかな?まぁ、多分これくらい決まっていると思うのですけど、この期間で、岡田監督は、結果と内容の両方を天秤に掛けつつチームを構築すると思うのです。
でも、今日のような試合で結果が出たから内容の細かい部分は問わない!ってのは、違う気がするんですよね。最終的な結果だけ見れば3点差を付けて勝利した。セットプレー3つとラッキーなゴール。こういう結果が求められる試合では、セットプレーであっても得点を取れたことは評価に値すると思います。そして、日本とタイの実力差は、結果だけでなく、内容でも試合が進むにつれて明らかになっていきました。
結果を出しつつ内容(チームの成熟度)を高めていくことが大事。でも、大変。
そういうことが求められるのが代表チーム。
今日の3次予選は、2位通過でも最終予選へ進出は出来るので、特に1位通過によるアドバンテージがなければ、別に2位通過でもいいと思いますけどね。
つまり、チームの成熟度を高めて行くことに重きをおきつつ、当然のように結果を求めて行くべきでしょうね。「結果出したから内容は問わない」、「内容は良かったから結果は問わない」。どちらかではなく、両方問うような周りの雰囲気も代表を強くする一つの良い意味でもプレッシャーになるんじゃないかな?スタンドで応援するサポーターもチャントだけでなく、ブーイングの一つもやってみてはどうでしょうかね(笑)
最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
よかったらクリックお願いします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/8b/45e975144957c76ab58f50260405f973.png)
■ ピックアップ 過去エントリー | ワールドカップ、日本代表、Jリーグ、欧州サッカー、その他 |
![]() | チリ戦 ボスニア・ヘルツェゴビナ戦 |
■ リンク - ブログ検索 |
![]() | ブログランキング・ブログ検索ポータルサイトのにほんブログ村。 人気ブログランキング、ブログ検索、トラックバックセンター、アンケート掲示板などが大人気(無料) |
![]() | ブログの殿堂は人気ブログや話題の記事をユニークな視点で集めたブログポータルサイトです。 |
たしかに縦の展開がほしいですね。
お互いイマイチ信用してないからでしょうね。
縦に入れても取られるじゃないかという不信感。
CKは4.5本で一点と教わりましたね
また、ワンツーを多用して密集を抜け出そうという意図は分かるんですが、まだ動きが足りないというかイメージが一致してないように感じますね。
あと、クロスの精度については、もう何も言いませんw
親善試合を入れてもまだ3試合ですから、これからのたけしJAPANの成長に期待してますw
カフーやロベルト・カルロスを見ていると常に相手の裏を取ろうとパス&ゴーを繰り返しています。その延長上に個人技をいかした突破や決定機作りがあると思います。
日本人もマネをしろとはいわないまでも、常に意識してほしいですね。
高いクロスを上げて、高さのあるパワープレーに徹していれば、もっと崩せたのではないでしょうか?
こんばんは。
まだ、3次予選ですので、結果は当然のごとく内容もこの期間に詰めて欲しいものです。
意外と時間ないかも・・・
こんばんは。
縦パスへの不信感、連携不足など様々な問題はあるでしょうね。立ち上がりのCKどれもパッとしなかったのは、ちょっといただけませんでしたね。
この辺こそ問うべき内容だと思うんですけどね。
こんばんは。
横の展開のイメージ(意図)は、分かったから今後は縦への展開のイメージが欲しいかなって話です。
たけしJAPAN、たけし軍団みたいです(笑)
こんばんは。
ブラジルに関してはは、私も同感です。
ブラジルは、基本的に素早いカウンターサッカーだと思うのです。
無駄な手数を掛けずにシンプルに・・・
昔のW杯のブラジル代表を見ると、立ち上がり20分、攻勢を仕掛け畳み掛けて先制の1点を奪うスタイルがあります。
マスコミの悪しき影響なのか、ブラジル代表は、個人技ばかりクローズアップされるのは、いかがなものかと思いますね。
こんばんは。
どうでしょう?最初から高さのアドバンテージを前面に出して戦うというイメージが、岡田監督にあったのか否か・・・
個人的には、高さを使う局面も出ると思いましたけど、それほど高さという面に主眼を置く必要もなく、そういう方針ではなかったような気がします。
タイ云々よりも日本のコンディションなど、日本の都合で、試合に入った、時期的にも入らざるを得なかったというのはあると思います。