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サプライズあり、ブラジルW杯メンバー

2014年05月13日 | 日本代表(ザックJAPAN)
■ サプライズは、あります!

◆ 予想と結果
多くのサッカーファンが、驚いたと思う、ブラジルW杯サッカー日本代表のメンバー23人。
いまさら、言わずもがなですが、大久保嘉人の選出は、サプライズだった。
予想
(GK) 川島、西川、権田
(DF) 今野、吉田、伊野波、森重、長友、内田、酒井高、酒井宏、(駒野or斎藤)
(MF) 遠藤、長谷部、本田、清武、岡崎、香川、山口、細貝、工藤、(斎藤or豊田)
(FW) 柿谷、大迫
結果
(GK) 川島、西川、権田
(DF) 今野、吉田、伊野波、森重、長友、内田、酒井高、酒井宏
(MF) 遠藤、長谷部、本田、清武、岡崎、香川、山口、青山、斎藤
(FW) 柿谷、大迫、大久保
予想が外れたのは、駒野、工藤、細貝。結果は、青山、斎藤、大久保が決まった。
or使っているので、ずるい感がしますが、「細貝が外れて、青山」、「工藤が外れて、大久保」と見ていただければ、予想通り、20~21人くらいはやっぱり確定的だったということです。
■ ザックの会見から読み解く

◆ 日本代表ブラジルW杯メンバーの選考のポイント
ザックが会見冒頭にいくつかキーポイントあった。
――23人をどういう基準で選んだか? また、その決断はいつどこでしたか?

ザッケローニ監督 基準はまず“才能”。それに関してはたくさんの該当選手がいた。
次にチームの“和”を大切にすること。グループ力が非常に大切になる。
最後が“戦術的理解度の高さ”もしくは“ユーティリティー”。
できるだけ多くの選手が2つ以上のポジションができることを選考の基準にした。

 インテンシティー(プレー強度)を出せる能力も選考基準。
今大会、自分たちにはやりたいサッカーがある。それを出すためには、主導権を握っていかなければいけない。

リアクションサッカーではなく、自分たちがやりたいものを出せる選手を選考した。
それに加えて、同じ実力の選手が2人いたら、若い選手を選択したと最後に付け加えておく。
タフな移動スケジュール、高温多湿な環境でやっていくうえで、フレッシュな選手を選びたかった。

 また、ここ最近非常に良いパフォーマンスを見せている選手もいたが、準備期間も限られているので、今まで一緒に積み上げてきた選手を大切にした。23人は私の頭の中ではかなり前から決まっていた。でも、最後の最後まで考えたかったので、先週末も広島に行った。

悩みどころは、ボランチを1枚多く連れていくかどうかだった。
そうするとFWやDFから1枚削ることになる。
最終的にはたくさんの攻撃的な選手を選ぼうと決断した。
ブラジルで、主導権を握りながら日本のサッカーをするためには、このメンバーが正しいと考えている。

W杯ブラジル大会メンバー発表会見全文 - スポーツナビ

【日本代表ブラジルW杯メンバーは選考のポイント】
1.チームの和、戦術的理解度の高さ
2.攻撃的ポゼッションサッカー
3.コンディション、若手、才能、インテンシティー
4.ユーティリティー


この冒頭部分を引用し並び替えてみる。

1.チームの和、戦術的理解度の高さ
準備期間も限られているので、今まで一緒に積み上げてきた選手を大切にした。
23人は私の頭の中ではかなり前から決まっていた。チームの“和”を大切にすること。

2.攻撃的ポゼッションサッカー
リアクションサッカーではなく、自分たちがやりたいものを出せる選手を選考した。
それを出すためには、主導権を握っていかなければいけない。
最終的にはたくさんの攻撃的な選手を選ぼうと決断した。
ブラジルで、主導権を握りながら日本のサッカーをする。

3.コンディション、若手、才能、インテンシティー
同じ実力の選手が2人いたら、若い選手を選択。
タフな移動スケジュール、高温多湿な環境でやっていくうえで、フレッシュな選手を選びたかった。

4.ユーティリティー
できるだけ多くの選手が2つ以上のポジションができることを選考の基準。
悩みどころは、ボランチを1枚多く連れていくかどうかだった。
そうするとFWやDFから1枚削ることになる。

◆ 大久保選出と落選組の理由
これらを踏まえると、細貝、憲剛、工藤、豊田などが選ばれなかった理由も明確になる。

細貝を選ばず大久保を選んだという意見は、どこか違うような気がする。「ボランチの1枚で悩んだ」この部分で考えれば、合点行くが、むしろ、「攻撃的に戦う」という部分で、柿谷、大迫のFWへの不安があったような気がする。そして、それを解消する手立てとして、今シーズンドイツで15ゴールを挙げた岡崎を1トップへ持って行く、という秘策を持っているかもしれない。そうすると、岡崎のポジションを誰がやるか?ということになり、私の予想では、清武よりも工藤だった。

しかし、そうなると右SHで1人溢れる。ザックは、岡崎を1トップへ持って行くのではなく、大久保を1トップへ持って行く方法をプランAと考え、大久保のサイドでのプレーの可能性をプランBとし、逆の方法を選んだということになる。

次に、ボランチの青山だが、遠藤の控えと考えたのだろう。経験値など踏まえれば、憲剛が適任だと思うが、どうやらザックの中ではトップ下の選手という考えがあるらしい。そうなると、「3.コンディション、若手、才能、インテンシティー」で憲剛ではなく、青山を選んだことになる。さらに、最後に視察しに行ったのが、広島戦ってのも偶然ではないはず。

逆サプライズの細貝は、ドイツではボランチ以外のポジション(SB)でもプレーしているので「4.ユーティリティー」も有しているだろうが、ザックはそういう見かたをしていなかった。SBだったら、今野、伊野波も出来る。それ以上に「2.攻撃的ポゼッションサッカー」を重視した為に外れたと見ていいと思う。

これを書いている時点で予備登録メンバーが発表されていないが、細貝、憲剛、工藤、豊田は入っているであろう。そして、不測の事態が発生した時に、上記の4項目を基準に選手を呼ぶことになると思う。
但し、各ポジションと選手のバランスは重視すると思う。基本的に、2チーム作れるような形でメンバーを選んでいるのがザックの特徴である。しかし、最後まで、本田の控えとしてトップ下を出来る選手が現れなかった。香川は、トップ下ではなく、セカンドトップのプレーヤーなので、ザックが求めるトップ下とは異なりフィットしないことが多いのは、セカンドトップとトップ下は違うからである。

■ コンディションと「日本のスタイル」を構築する分岐点

◆ 勝ち上がりは、コンディション次第
今回の日本代表は、もしかすると、コンフェデの二の舞になる可能性は多いにある。攻撃的に戦い、得点も奪い、魅力的なサッカーをするかもしれないが、「3連敗」もあり得る。そのポイントの一つがコンディションの問題なのだが、ザックはチームの問題点をきちんと理解しているようで良かった。あまり、この問題点を指摘している人が少ないがザックJAPANの最大の特徴と言っていい部分である。
基本コンセプトや戦術は選手に浸透している。細心の注意を払いたいのは最高のフィジカルコンディションでブラジルに入るということ。うちの調子が良くなかった時は、必ずコンディションにいくつかの問題を抱えていた。心配なのはコンディションのところだけで、選手たちのポテンシャルなどには最大の信頼を持っている。チームが私の求めるサッカーを達成するためには、フィジカルコンディションの状態によって左右されるので、そこをしっかりと整えていきたい。
W杯ブラジル大会メンバー発表会見全文 - スポーツナビ

そうザックJAPANは、コンディションに大きく左右されやすいチームである。昨年10月と11月の欧州遠征の結果と内容を見れば明確である。それにも関わらず、内田を選んだ。長谷部はギリギリ間に合いそうだと考えたのだろう。それだけ内田への期待が高い証拠である。場合によっては、内田は第1戦は無理させない。むしろそこまで織り込み済みで選んだと思う。ダブル酒井がこの1カ月で大きく成長出来るとは思わないが、少なくとも気持ちの部分で責任感と緊張感を持ってプレーすれば、代役はこなせると思う。(最大の問題は、両SBが出れなくなった場合で、そうなったらこのチームの戦力の3分の1がダウンしたと見ていいだろう)やっぱりずっとファン、サポーターが言っていたDFラインのバックアップの薄さはここに来ても気になるところである。しかし、ザックは「攻撃的ポゼッションサッカー」で戦うことを優先したことになる。

コンフェデの経験を踏まえると、長谷部、遠藤を3試合フルでスタメン起用しない可能性は高い。ベストメンバーは、いつも通りで決まっているだろうが、選手のコンディション、チーム次第でスタメンを入れ替えてくる可能性も高い。勿論、対戦相手の分析結果も加味されるであろう。

◆「日本のスタイル」を構築する分岐点
最後に、W杯メンバーを決める際に、どこの国も主軸は決まっていて、だいたい交代枠を加えた14人程度である。残りは、W杯対戦国が決まった後なので、グループリーグの戦い方についても多少は加味してくるものである。しかし、ザックは、「自分たちが主導権を握るサッカー」にこだわり、その中で対戦国を分析し戦うという方法を選んだことになる。そこは、豊田のような高さというオプション(ジョーカー)を捨てて、斎藤を選んだことに垣間見られる。つまり、空中戦を捨てて、地上戦で戦うことを決めたのである。セットプレーなど守備時にも「高さ」は必要になってくるかもしれない。それよりも「自分たちが主導権を握るサッカー」を優先させたと言える。

感覚的な不安として、ジーコJAPANのようにならなければいいのだが。参考記事:スタイルと結果(目標)
個人的には、「日本のスタイル」を構築する為には、このスタイルで戦いグループリーグ敗退しても構わない。そして、しばらくこのようなスタイルを継続して欲しいと思っている。その為の分岐点となる大会になると思っている。

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