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ブラジルW杯に向けて最終ステージへと突入

2014年05月28日 | 日本代表(ザックJAPAN)
■ ワールドカップ壮行試合
   日本(1-0)キプロス
       ・前半43分 内田篤人(日本)
      

この試合の詳細は、ブログランキングにてサポーターの方のエントリーをご覧下さい。

■ ブラジルW杯に向けて最終ステージへと突入

◆ キプロス戦のポイントは3つ
いよいよブラジルW杯に向けて最終ステージへと突入したザックJAPAN。
結果は、実戦復帰した内田のゴールで1-0とW杯壮行試合で日本がキプロスに勝利した。

鹿児島での合宿ではフィジカルトレーニングとコンビネーション(戦術)のおさらいと約2年ぶりに加わった大久保への指導が中心だった模様。本大会を見据えて、この時期にフィジカルの土台を作り上げるべく身体へ負荷を掛けること非常に重要である。合宿で唯一の問題点は、酒井高徳がひざを負傷しベストではなかったことであろう。

合宿の成果が現れて案の定全体的に良い意味で動けていなかった(笑)。その中でも、十分な動きを見せていた長友の体力は化け物である。
今回のキプロス戦でポイントは3つ
・これまでのスタメンの連携とコンディションを確認すること
・試合出場の少ないメンバーを起用し連携を試すこと
・そして、大久保の起用


いずれもそれなりに一定の成果があった試合だった。
キプロスも後半途中までは、運動量もあり球際の強さ、そして、戦術的にもほどよい強さがあった。やっぱりここでW杯に出場する強豪やW杯常連国との試合は避けて正解だったのかもしれない。

・香川、本田は所属クラブで出場機会に恵まれなかったので、試合勘を取り戻す為にフル出場させる。
・内田、長谷部、吉田は怪我明けなので、無理はさせないで、徐々にコンディションを上げさせていく起用。
・森重、山口はJリーグで出場しているので試合勘は不安なし。むしろ国際試合での経験とこれまでのメンバーとの連携が不足しているので、フル出場させる。(スタメンレベルとの評価もあるはず)

唯一、長友の交代は、最初から想定していなかったようだが、結果的に伊野波をテストしつつ、試合に出させることが出来た、とポジティブに捉えていいと思う。(もしかしたら、青山、斎藤、大迫の誰かを出場させるつもりだったかもしれない)

◆ 控えメンバー
試合後の会見でザックは「逆算」をしていると発言していたことから、今回のキプロス戦に出場したメンバーが基本的にスタメンクラス、交代枠のファーストチョイスになると思う。これまでのザックJAPANの戦術、(南アフリカW杯とは違う)攻撃的なスタイルで本大会を戦うと宣言したザックである。色々と考えてのスタメンと交代だったと思われる。

この試合、川島、森重、山口、香川、本田を除く6人のスタメンが交代となった。
内田→酒井宏樹
今野→吉田
遠藤→長谷部
岡崎→清武
柿谷→大久保
長友→伊野波
こう並べると出場出来なかった「西川、権田、酒井高徳、青山、斎藤、大迫」の6人は、序列的には3番目にあると思う。

ただ、次のコスタリカ戦では、(GKの権田とけがが気がかりの酒井高徳を試合に出すかは分からないが)今回試合に出れなかったメンバーは出場させると思う。特に、斎藤は、本大会ではスーパーサブ的な起用を考えているだろうから、どんな形であれ出場させるであろう。そして、大迫は、柿谷と横並びの状態かもしれない。基本的に、これまでの連携を考えれば、FWのファーストチョイスは柿谷だと思う。

しかし、なかなかA代表に加わってからは、良い結果を出せていない。一方、大迫は少ないチャンスを活かしつつ、ブンデス2部とはいえ、欧州へ移籍してそれなりの結果を出した。FW陣は、この2人に大久保が加わる半三つ巴の状態のような気がしている。もしかしたら、最後のギリギリまでFWのワントップを決めないのかもしれない。

個人的には、岡崎のワントップという形を1度試して欲しいと思っている。しかし、そうなると右のSHが清武だと物足りない。大久保という手もあるが、SB内田との連携面で不安が残る。やはり、工藤を入れるべきではなかっただろうか。
しかし、工藤を入れなかったということは、岡崎のワントップという選択肢は相当低いのだろう。

◆ 注目の大久保について
サプライズ選出された大久保のプレーも見たかった一つであった。現メンバーとの実践でのプレーは、ほぼないに等しい。ある程度完成されたチームに大久保がどれくらいフィット出来るか?サプライズ選出された大久保のプレーの効果も注目していた。
合宿ではトップ下が多かったようだが、この試合では、スタメンの柿谷と交代で1トップの位置に入った。
これは少々驚きだったが、ある意味、ザックの意図が明確となった。選手選考時に言っていたように、ユーティリティー性を評価しメンバーに入れたということである。

プレー内容としては、シュートを打ったりなかなか良い動きをしていたという印象である。しかし、フリーで裏のスペースを狙っているもののパスが出ず、やはり連携不足は見られた。こればかりは、練習でコミュニケーションを密にして連携を強化していかなければならない。ただ、一つ言っておくと、「大久保は救世主」ではない。選ばれた23人と同じレベルの選手でしかない。むしろ、連携などを含めれば、遅れをとっている。そういう意味で、過剰に期待をすべきではない。

◆ 重要なコンディション調整
最後にコンディション調整は日本に限らず、どこのチームにも言えるのだが、本大会で重要なコンディション調整をミスしたチームは、好いパフォーマンスを見せることが出来ない。長いリーグ戦と違い、わずか3試合のグループリーグ、そして、一発勝負の決勝トーナメント。勝ち上がる為には、チーム力と同じくらいコンディションの善し悪しは結果に大きく影響する。

ドイツW杯でのジーコJAPANは、コンディション調整に失敗した典型的なチームである。ピークを直前の親善試合のドイツ戦に持って行ったからである。そして、暑さ対策と試合運びも調整不足だった。

南アフリカW杯での岡田JAPANは、コンディション調整に成功していたと思うが、守備的に戦い鬼プレスでボールを奪い速攻を仕掛けるという直前の戦術変更により、ベスト16で力の差を埋める為に必要な下準備となるコンディションが不足していたと
見てもいいと思う。

以前も言ったが、ザックJAPANはチームの善し悪しが、フィジカルコンディションに大きく影響するチームである。そういう意味では、これから約2週間、監督、スタッフによる選手への肉体的、精神的なケアが重要になる。そして、チームの連携(おさらい、強化)をより強固なものにしていかなければならない。あとは、自信を失ったり、過剰な不安を抱いたりするようなネガティブな結果・内容を残さないようにすることである。
次戦のコスタリカは、W杯出場国であるが、きっと強過ぎず弱過ぎず丁度いい相手かもしれない。さらに、中米の独特のスタイルのサッカーをしてきてくれたらと期待する。


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