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セカンドボールの類型

2006年04月01日 | 日本代表 (ジーコJAPAN)
■ セカンドボールの類型

セカンドボールと得点不足の関係性』記事を書きました。では、その「セカンドボール」に関する類型をまとめてみました。単純に分けると、下記のA~Dの4パターンしかありません。それは、CKやFKからの展開でも同様です。
但し、ゴール前まで攻め込まれ相手チームにフィニッシュの形を作られたことを前提としています。
※ ここで書いている1とか2は、第1攻撃、第2攻撃という意味です。

A.日本攻撃1→相手クリア→日本攻撃2
日本の攻撃時、サイドからのクロスを上げるもののゴール前でクリアされたとします。しかし、中盤の選手(例えば、福西とか)がセカンドボールを奪えれば、日本の第2攻撃の起点となり得ます。
  但し、第2攻撃は、ちょっとしたアクセントを加えなければダメだと思うのです。再びサイドに展開してクロス・・・とやったとしても相手のセンターバックが高さに強いチームであればあっさりクリアされます。有効なのは、ミドルシュート、ドリブルで仕掛ける(突っかける)ことだと思います。個人的には、後者のドリブルで仕掛ける方が有効だと思います。理由は、日本には世界屈指のフリーキッカーがいます。

B.日本攻撃1→相手クリア→日本守備1 (相手のカウンターになるケース)
この場合、一番注意しなければならないことは、相手のカウンターアタックです。
今回のW杯で対戦するブラジル代表について少し・・・
一般的にはブラジル代表は、テクニック指向のチームでスローな攻撃から短いパスを多用して相手DFを崩すというイメージがあると思います。しかし、伝統的に「カウンター攻撃」が得意なチームです。多分、得点の半分近くはカウンター攻撃からだと思います。昨年のコンフェデレーションズカップでブラジルが日本から1点目を奪ったシーンなどは、その典型です。


この時、ロナウジーニョと競り合ったのは、中澤か中村です。本当は、ここでファウルを犯して止めておくべきでした。大事なのは、カウンター攻撃をさせないってことです。つまり、カウンターを止めるってのが大事です。

C.日本守備1→日本クリア→日本守備2
このケースが今回のW杯では、一番多いかもしれません。つまり、攻め込まれセカンドボールも奪えず二重三重の攻撃をされるというケースです。やはり、ボランチの選手などポジショニングが1つのカギです。どうしてもディフェンスラインに近くなり過ぎて、下手したら吸収されたら、セカンドボールは奪えなくなると思います。FWや中盤の選手がセカンドボールをキープして(ファウルをもらうなどして)とにかくマイボールにして、相手の攻撃の流れを一回止める事が重要です。

D.日本守備1→日本クリア→日本攻撃1 (日本がカウンターになるケース)
Cのケースの逆説ですね。セカンドボールを奪ってカウンター。もしくは、日本の攻撃へとポゼッションを高める。
  実際、ボスニア戦、エクアドル戦でもなかなか効果的なカウンターがありませんでした。正直、W杯では日本の守備の時間が多くなると思われるので、玉田や久保などのスピードを生かしたカウンター攻撃の練習が必要だと思います。W杯でも、きっとカウンターで得点のチャンスってあると思います。その為には、中盤の選手、DFの選手からのパスもしくはクリアボールを前線及び中盤の選手がキープする必要があります。結局、Cのケースと表裏一体で、DFラインに中盤の選手が吸収されると前線の選手との距離が間延びするのでね。

・・・ということで、今後、4試合あるのかな?その際には、セカンドボールを意識して見て下さい。場合によっては、今まで録画したものがあれば、それを参考資料としてみてもいいと思います。日本が良い試合をした時、悪い試合をした時、その差は、このセカンドボールからの展開です。

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[06年秋・改定版 - タイトル、文章構成を変更]再度、構成し直さないと読みにくいですね・・・


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