■ Friendly Match at the new Wembley on 1 June |
イングランド(1-1)ブラジル ・後半23分 テリー(イングランド) ・後半45分 ジエゴ(ブラジル) |
■ 試合総評 |
◆ イングランド代表
今回、初めてマクラーレンEnglandを観ましたが・・・単純にメンバー構成だけで言ったら、前任者エリクソンの時とほぼ変わらないんですよね。
フォーメーションはお馴染み[4-4-2]です。海外の代表チームの中でも現在は人気のあるイングランド代表ですので、各選手のポジションもご存知の方多いと思います。
キャラガーがリバプールでは、CBに入っていますが、この試合では右SBに入っていました。そして、テリーとキングのCB。そして、左SBに入ったニッキー・ショーリー(レディング)がなかなか良い選手だなという印象ですね。長らくイングランド代表の左SBは、アシュリー・コール(チェルシー)がプレーしていましたが、この試合を見る限りだともう少し経験をつませれば良い感じでチームにフィットしていくような気がしましたね。
◆ ブラジル代表
こちらもお馴染みのメンバーとフォーメーション。
ただ、この試合前線と中盤の構成の変化が興味深かったですね。(後述)
この試合、メンバーを見てて、ふと思ったのですが、ドイツのクラブでプレーしている選手多いなぁ~ということです。私は、ブンデスリーガはほとんど良く分からないのですが・・・(左から)
SB:ジウベルト(ヘルタ・ベルリン)
CB:ジュアン (バイヤー・レバークーゼン)
CB:ナウド (ベルダー・ブレーメン)
SB:ダニエウ・アウベス(セビージャ)
さらに、この試合で初めて見ましたが、FWのヴァグネル・ラヴ(CSKAモスクワ)。名前がいいじゃないですか!“LOVE”って・・・でも、LOVEって顔じゃないんですけどね(笑)
◆ 自国のスタイルを持つ国
前半立ち上がりは、両チーム共に多少押さえ気味でしたが、ブラジルが攻勢に出ます。その後、イングランドが押し返してベッカムのFKなどチャンスを作ります。イングランドの攻撃は、前線のアラン・スミスにポストで当ててビルドアップ、もしくは、サイドを起点にしたり、J・コールの前線のスペースを使ったりと・・・勿論、ベッカムの“飛び道具”もありました。
一方のブラジルは、攻撃的なタレントを生かして縦横無尽に攻撃します。多少、左肩上がり、左サイド寄りのシステムでしたが、その中でもカカ、ロナウジーニョ、ロビーニョ、この3人がボールを持つとやはり脅威となりますね。攻撃は全般的にいつも通り「中央から崩すぜ!これがブラジル流だぜ!」サイドバック上がっても囮に使ってますしね。
昨日の日本代表の試合を観た後だっただけに、各国代表のスタイルの違いってのがくっきりと浮かび上がりました。ただ、イングランドの攻撃の際「どうしたいの?」って時々思わせるようなシーンを見るたびに日本代表と若干似ているような感じがしました。
■ イングランド先制は、ベッカムのFKから |
◆ ベッカムのFKは必要
後半も両チーム共決定力を欠きつつも先制したのは、皮肉な事にベッカムのFKからでした。しかし、なぜマクラーレン監督は、当初頑なにベッカムの招集をしようとしなかったのか?単純にベッカムのコンディションだけの問題だったのか?それとも多少なりとも世代交代を進めたかったのか?謎です・・・これによりベッカムも今後も呼ばざるを得ない状況はしばらく続きそうです。
この試合でのベッカムのプレーは、2トップ(オーウェン、スミス)と中盤との間のスペースを意識して、右サイドのポジションに張り付く事なく“央へ絞って”プレーする時間帯が多くみられました。しかし、ブラジルの対面がロナウジーニョですので、本来であれば、彼をフリーにするリスクが大きいと思うのですが、この試合のブラジルのシステムがちょっと変わっていました。(後述)また、ゴールをアシストした以外でも期待に応えるようなプレーをしていたと思います。
◆ 進歩が見えないイングランド
実際問題、攻撃の形が見えないイングランドは、計算出来るベッカムのFKは、“現状では”まだまだ必要であると言わざるを得ません。ある種、中村俊輔のFKの存在意義と似ているような感じがします。ただ、個人的には、日本代表の方がまだマシな気がします。つまり、多少なりともチームとして前進している形が見られるからです。
その他、イングランドのプレーヤーでは、前述したショーリー、スミス、オーウェンは良かったと思いました。但し、ランパードが良くなかった・・・ジェラードも疲労からかキレがなく無難にこなす程度でした。あと、ファーディナントの怪我によりCB入ったキングですが、物足りない。
◆ イングランドの悪い癖?!
その後、両チーム共に多くの選手を入れ替えて、NewウェンブリーでのイングランドA代表、初勝利!?と思ったロスタイム。ブラジルに同点弾を決められてしまいました。
しかし、(右画像)失点シーンを見ると、前任者エリクソン体制と同じように、PA内に6~7人いてラインが下がって・・・という失点の形。2列目からのジエゴを捉えきれていません。イングランドは、進歩が見えないってのが正直な所です。
とりあえず、直近のEURO2008の予選エストニア戦(6/6)は、勝利しなければ、マクラーレン監督の首が危ないでしょうね・・・
■ ドゥンガBrazilは、自由な攻撃!? |
ブラジルは、親善試合とはいえ、なかなか好パフォーマンスを見せていました。6/26から始まるコパ・アメリカへの招集拒否しているカカとロナウジーニョですが・・・(理由はコンディション面の問題らしい。そりゃそうだ・・・)ただ、ドゥンガ監督は、コパ・アメリカを戦う事でブラジル代表としての結束や勝ち上がる為に必要なチーム力を築き上げる事が出来ると思っているはずです。
そんなブラジルですが、「ラブ、ロビーニョ、カカ、ロナウジーニョ」を擁した攻撃の形が興味深かったです。これぞ現代のブラジル流といういう感じなのでしょうか?この4人はほとんどポジションにこだわる事無く自由に動き回っていました。そして、時折フォーメーションが[4-2-3-1]や[4-1-4-1]のようになることです。つまり、汎用性のある[4-4-2]をブラジルなりの流動的なスタイルで作り上げる。まるで真っ白いキャンパスに自由気ままに絵を描くような感じですね。
そんなブラジルのこの試合での中盤と前線の動きについていくつかポイントを羅列してみます・・・
・ロナウジーニョが央へ絞る
・ロビーニョが左サイドでプレーする
・ボランチからミネイロが右サイドを突いたりする
・カカ、ロナウジーニョがボランチラインまで引いて来てボールを貰う
イングランド代表をチェックしようと思っていましたが、殊のほかブラジルの方が良いサッカーをしていたので、驚きました。で、こんな記事になりました。
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<追伸>
昨日の試合後のオシムの会見の発言が色々と論議を醸し出しているようですが、あれってわざとじゃないのかな?!つまり、ネタ。多くの人が釣られていたとしたら?!(笑)
でも、ぼちぼちアンチオシムやオシムのやり方に異議を唱える人も出てきて良い頃だと思いますね。ということで、時間があれば明日オシムの会見の発言に釣られて書いてみます。
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オシムには頑張ってほしいです。日本サッカーにおける戦後処理をしてもらってる感じですが。クビにしたら、次誰を呼ぶのかな?代表監督なんて人気ないですから。
これにダニエルが絡むとワイルドですよ。
ドゥドゥもいるとCSKA過ぎます。
ワグネルとG・シルバがこのチームの軸なんでしょうか。<日本の巻・鈴木みたいな
それで4-1-4-1みたいな4-4-2なんだと思います。
すでにアンチオシムは一杯いると思いますよ。代表人気低迷はその表れかと。
見た目の楽しさが乏しいですからね。
まだオシムのことは全然分からないんで、もっと教えて欲しいです。
彼のサッカーが理解できないと批判も評価もできない。
彼の発言はピッチ上のサッカー以上に面白い(興味深い)ですね。考え方が教育的でして。
私は彼が監督になって日本代表に興味が沸いた少数派ですので、見て理解できないことを言葉で説明してくれるのはありがたいです。
こんばんは。
マスコミの扱い方ってのは色々と問題もあると思いますね。まぁ、長嶋JAPANやジーコJAPANのように監督がクローズアップされる状況と同じだと思います。本来は、ピッチ上の選手がもっとクローズアップされるべきでしょうし、ピッチ内の事実(試合のこと)について論議・記事となるべきでしょうね。
まぁ、私は、オシムJAPANという表記をしていますが、深井意味はなく単なるその時のA代表の違いと読んでいる人に分かり易くする為ですけどね。
今回、ヴァグネル・ラヴをちょっと調べていたら、CSKAモスクワにJOってブラジル人いるんですね!びっくりです。しかし、ロシアのクラブにブラジル人ってイメージ沸かないなぁ~^^;
こんばんは。
私も同感でナウドって良いCBだなぁ~って思いました。
一昔前は、ブラジルの穴はCBとGKって時代がありましたけど、今じゃどのポジションもメンバー揃ってますもんね。
イングランドはどう攻めたいのでしょうか。シュートまでなかなかいけなかったですよね (>_<)
この試合はベッカムがいなかったらイングランドの見所はタックルだけになってたかもしれません・・・。
個人の評価をすれば、悪くない部分もあるんだけど、チームとしてみたとき…
目指してる形、方向性がみえないというか…。
ブラジルって、いわゆるブラジル主義(ジーコはブラジル代表のやり方をそのまま日本でもやった)
で、実績、貢献度の高い選手は、余程のことがない限り、実力的にはもうレギュラーに相応しくない選手なんかも、絶対レギュラーで使う国だから、
貢献度の高い選手が、ベテラン、微妙な年齢にひっかかると、難しくなってくるんですよね。
その意味で、選手層はもの凄い国ですから、そういうとこの問題さえクリアできれば、問題ない気がする。ブラジルは。
GKは、弱い印象は確かにあるけど。
日本代表はみてすらいない(応援する気ない)からなぁ。なんともいえない。
アンチなつもりはないんだけど。
客観的に見るとアンチなのかな?
なことは、カメラのないとこでやってくれって思ってるだけで、考え方とかはわからなくはない、良い方向には向かってるとは思ってるんですが(苦笑)
こんにちは。
この試合を見る限りでは、イングランドよりブラジルの方が良かったですね~。イングランドは、とりあえずEURO予選を突破して本大会に出場する事が最重要課題じゃないですかね。
こんにちは。
イングランドは個々の能力には問題ないんですけどね・・・実際、どういうスタイルをチームに与えるか?って考えると難しいとは思いますね。
日本代表には興味ないみたいですね...(苦笑)
そもそも興味なければ、アンチというわけではないんじゃないですか?^^;