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【午前十時の映画祭】『ある日どこかで』 (1980) / アメリカ

2010-03-28 | 洋画(あ行)
原題: SOMEWHERE IN TIME
監督 : ジャノー・シュワーク
出演 : クリストファー・リーヴ 、 ジェーン・シーモア 、 クリストファー・プラマー 、 テレサ・ライト 、 ビル・アーウィン

TOHOシネマズ 午前十時の映画祭『ある日どこかで』ページはこちら。





朝10の広告で気になっていた作品。 
クリストファー・リーブは、こういう作品にも出ていたのかというのも大変興味がありました。
というのも、この映画があるということ自体を知りませんでして。。。 公開当時はあまりヒットしなかったようです。
その後じわじわとこの映画の良さが広まっていったようですね。
普通に考えたらこの設定も「あり得ない」の一言で
済ませることはできるかもしれない。
ただ、それを言ってしまうのか、それともこの世界に身を委ねてみるのか。
その姿勢の違いによっても、本作の感想は大きく分かれるところでしょうか。


時間を超えた移動が可能かどうか。
ここは現実的に考えてもいいんですが、そうではないのがこの映画の設定。
エリーズの最終的な形に出会い、写真で出会い、そして想いを募らせていくリチャード。
その、架空かもしれない人物をひたすら想い、そして逢おうとする試み。
それが無謀と言われようが、実現不可能と言われようが、そんなことはどうでもいい。
逢いたいという気持ちだけが全てなのだから。


エリーズにしても、リチャードの出現は彼女の人生を大きく変えてしまった訳で、その想いはリチャードと同じ。
時を超えて出会う恋人たちは、時によって制限を受け、そしていつの日か還っていく。
一生のうちの一体何日間、ともに過ごしたのだろうか。 
そう考えると胸が引き裂かれそうな悲しみを抱えながら生きないといけないけど、いつか2人は一緒になれる。
"Come back to me," というエリーズの言葉だけを支えにして、
リチャードは生きていけるのだろうか。
あるいは彼女とともに去るのだろうか。


この映画は当時、「カルト映画」として広まったらしく、確かにそんな要素も満載なのですが、
恋愛映画としても立派なものだと感じます。
ここまで純粋な想いっていうのも、なかなかないですし、
それを幻想的に描くことに専念しているところにも好感が持てます。


クリストファー・リーブは残念ながら2004年に逝去されましたが、
今、こうして日本で彼の『スーパーマン』シリーズ以外の作品がクローズアップされて、
多くの人に懐かしがられて喜んでもらえているのを知ったなら、
天国からでも喜んでくれるでしょうか。
彼の新たな一面を感慨深く鑑賞することができました。



今日の評価 : ★★★★ 4/5点








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2 Comments

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悠雅さん (rose_chocolat)
2011-08-11 07:16:24
暑いですねえ・・・。 
今年は関東はどこに行っても節電なので、特に暑い夏です。

朝10、悠雅さん楽しみにされてましたものね。
とてもいいことだと思います。

好きな人・・・ずーっと会いたかった人に会えたら、
もう何もいらなくなる・・・ とは、ラブソングの歌詞にもよくありますが、
それを実際に果たそうとするなら、一体どういうことになるのか。
また、果たせない時はどう人間は行動するのか。 
彼女の1人の時間も含めて、私たちはいろいろ想像しますし、
それが現実ではかなわないからこそ、この映画の価値が高まったんだと思いました。
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Unknown (悠雅)
2011-08-10 20:13:52
こんばんは。
暑い毎日ですが、お元気でいらっしゃいますか。

これがスクリーンで観れるとは思ってなかっただけに、
朝10で観れると知った時は本当に嬉しくて、上映を待っていました。

リチャードとの再会まで、彼女はどんな思いで1人で生きたのでしょうね。
そして、この人だ、と彼を見つけた時はどれほどの思いだったのかしら・・・
映画には描かれていない彼女の1人の時間をあれこれ想像してしまいます。
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