とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

「溶け込み力」

2010年10月19日 | 社会人教育話
10月から新人が入職しました。
くったくのない明るさを感じる子で、
自分の感情を職場に入れ込まない淡々とした良さを感じるお嬢さんです。
ですので、受け入れる側の私の気持ちも、何だかとても楽です。

新人入職の場合、
まずは、 何も出来ませんから、
初日は見学だけで終了となります。
翌日から、出来る範囲内のお仕事をして頂くようにしております。

その見学だけの初日で、
ほぼ、その子の方向性というものが見えて参ります。
当クリニックの動きの邪魔になっていない、
しかも、
自分が出来る事は積極的に実践しようと努力している様が伺える・・・。
とても良い事です。

名づけて「溶け込み力」が大きいと言うのでしょうか。
そして、その「溶け込み力」というものは、
”身に付いた素直さ”や”身に付いた謙虚さ”や”スポンジのような吸収能力”からくるものだと思っております。

昔もそうだったのかもしれませんが、
若い方々は、何となく”素直さ”や”謙虚さ”を軽んじているように感じます。
自己主張する事が賢さであり、自己主張=生意気となっても当たり前・・・というような・・・
「空気を読もうね!KY(空気読まない)はダメだよ!」と伝えても、
「空気を読めって?それっていつの時代の話なわけっ??」と言いのけてしまうような方もいます。

”謙虚”=自分自身を低く見せなくてはいけないものだと思っていらっしゃる方もいるようです。
「ありのままでいいじゃん!処世術なんかいらないよ!」等など・・・と。
”謙虚さ”や”素直さ”は、ただの処世術でなんかありません。
そのように流してしまう方々は、
”謙虚さ”という本当の意味が分かってないのだと思います。

”謙虚さ”=”素直な心”=”ありのままを見る”という意味だそうです。

『人は誰でも2つの籠をさげている。
 前に一つ。
 後ろに一つ。
 前の籠には自分の長所というボールが、
 後ろには自分の欠点というボールが入っている』
という言葉があります。

つまり、人は自分の欠点には盲目であり、
若ければ若いほど、その盲目に気付かないものです。
人生経験が少ない分、
「自分は善である」「自分の考えは正しい」と盲目的に思い込んでしまうところがあります。

泳げない鳥(除:ペンギンさん)を魚が笑い、
歩けない鳥や魚を犬や猫が笑い、
飛べない人間を鳥が笑うようなものです・・・。

自分が見える事、感じる事、考える事が、
正しいものだと思い込み、
その偏った狭い物差しで、
物事を評価して否定してしまう・・・、
それは困ります。
人生経験を重ねて・重ねて・・重ねて・・・から判断して参りましょう。

10月から入職された新人の子も、
これからどのように頑張ってくれるか!!が勝負だと思っております。
ですが、
今持ち合わせている”身に付いた素直さ”や”身に付いた謙虚さ”を大切にして、
どんどん伸びて欲しいと願っています。
それが、一番大切な《力》になっていくものだと存じます。

ーby事務長ー
コメント
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