とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

不妊治療と漢方薬

2009年08月05日 | Weblog
最近、不妊治療でお通いの方で、漢方薬を希望されて来院される方が増えております。
身体のバランスを回復させるという漢方薬に関するエビデンスレポートが数多く示されてきたからだと思います。
漢方薬は西洋薬と違って速効性はありませんので、速効性を求められる方にとっては歯痒い思いかもしれません。
ジワジワと効いてくるのが漢方薬です。
ですので、こちらも、「とても効きます。身体が楽になりました。」と長く漢方薬を愛し続ける患者さんと、「本当に効いているのか?効いていないのか?よく解らない。」と挫折してしまう患者さんといらっしゃいます。
ただ、確かにいえるのは、”身体の冷え”にはとても良く効く・血流が良くなるという事です。

一般的な不妊症の要因として ー

女性は 
  ・内分泌因子(排卵障害・黄体機能不全・多のう胞性卵巣症候群などによる卵巣機能不全・高プロラクチン血症・加齢・ダイエット・ストレス 等)
  ・卵管因子(卵管閉塞・骨盤内癒着・子宮内膜症 等)
  ・子宮因子(子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜ポリープ 等)
  ・子宮頸管因子(子宮頸管狭窄 等)

男性は
  ・造精機能障害
  ・精路通過障害
  ・性機能障害

ー などがあげられます。

それに加え、不妊症が増えてきた最大の理由は -
  ・キャリア志向の晩婚化
  ・若くて結婚しても30代半ば以降に子宝を求める晩産志向
  ・男性の精子数の減少傾向

ー などにあります。
一番やっかりなのは、原因不明と加齢因子です。
そこを何とかしなくてはなりません。

それには、ホルモン補充療法や排卵誘発剤などが役立ちますが、そのような西洋薬をカバーする役目にあるのが漢方薬です。
次回もまた、続きを書かせて頂きます。

ーby事務長ー

コメント
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