前回は、
軽度の排卵障害に用いる「クロミフェン療法」について書かせて頂きました。
今回は、
「ゴナドトロピン療法」」について書かせて頂きます。
ゴナドトロピンとは、
性腺刺激ホルモンのことで、
FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)のことをいいます。
(1)下垂体から分泌されるゴナドトロピンが少ない場合
(2)「クロミフェン療法」では良い効果が得られない場合
に用いるお注射投与です。
飲み薬のクロミッドのみと比べると、
排卵誘発効果は強力で、
タイミング療法や人工授精と組み合わせて用いられます。
また、
クロミッド+お注射という複合型もあります。
この辺に差し掛かると、
お注射という痛みが加わりますので、
お注射が嫌いな方には、辛い治療に感じられてしまうかもしれません。
そこで、
必要なのがご主人の検査(精液検査)です。
自然受精の場合、
1~4憶個の精子が、卵子がいる卵管膨大部を目指して進みます。
受精出来るのは、たった1個のみです。
その1個の精子は、
卵子の透明帯を溶かして穴を開けて細胞膜にもぐりこみ細胞質に到達します。
精子と卵子の核が融合し、
受精卵というひとつの生命体になります。
その後、
受精卵は細胞分裂を繰り返しながら成長し、
先ほど通り抜けた卵管を戻って子宮に進入します。
子宮内で、
卵胞という状態に育ったところで、
子宮内膜にもぐりこんで着床し、
ようやく妊娠が成立します。
女性の頚管粘液が良くない場合・フーナーテストの結果が良くない場合、
男性の精子の状態が良くない(数が少ない、運動率が悪いなど)場合は、
人工授精にステップアップされると良いでしょう。
次回は、
おうちで出来る”卵巣年齢を若くする方法”を書かせて頂きます。
ーby事務長ー