六本木画廊ブログ

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嶋中俊文-命・漆と白光の狭間-昨日初日を迎えました。

2012-11-24 11:46:41 | 日記
嶋中作品は現世を赤裸々に映し出す鏡といってもいいだろう。

誰もが包み隠したくなる生きるためのあがき。

薄皮一枚下で飽くことなく繰り返される生への渇望と執着。

その絶望と希望の混濁した世界を、敢えて追究し続ける画家・嶋中俊文。

それ故に、時に彼の作品から目を背けてしまう者もいる。

それほど彼の作品には生々しいほどの迫真性があるからだ。

前回おこなわれた個展では、嶋中の作品に対峙した時、私たちはその中に自分自身の「命」の姿を見た。

今回は「生への執着」を体感するだろう。

我々は奇跡的に守られているこの実世界の中で、不安や畏れ、不条理への怒りに震え傷つきながらも、

生を勝ち取って歩みを止めることは出来ない。そんな我々に嶋中作品は今展でも答えてくれるだろう。

静かに強く。 





今回はスクリームシリーズ、扉シリーズに加え、HANDSシリーズを出品。

作家が描き出す「命のかたち」を是非ご覧ください。