六本木画廊ブログ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

「白土の焼結へ」-勝野眞言の世界-が18日に終了いたしました。

2012-11-22 15:10:03 | 日記
「白土の焼結へ」-勝野眞言の世界-が18日に終了いたしました。

11日間の会期中、大変多くのお客様にお越し頂いきましたこと、ここにあらためて御礼申し上げます。

これはひとえに、作家として新たな領域を探究し続ける姿勢から生まれる質の高い作品群や、

年月を経ても変わらない人間・勝野眞言の素晴らしいお人柄によるものです。

ひきもきらない来廊者一人ひとりと、久方の再会を喜び、互いの健闘を誓い、時に悩み揺れる若者を力づけ・・・。

そのような場に居合わせた誰もが、心に溢れる温かなものを感じたことでしょう。


氏は制作の場を熊本に移して7年目を迎えられますが、それまでは23年の長きにわたり,

都内予備校にて美大・藝大を目指す若き学生たちの指導に情熱を注いでこられました。

教え子の中には、今や国内外の様々なアートシーンで活躍する作家も少なくありません。

そんな数多い教え子の末席に連なる私も、昨夏の開廊にあたり、原点である勝野氏に是非個展をとお願いをしました。

氏は快諾、その後1年をかけて、天草陶石という有田焼の原料となる素材を使用した作品群を制作され、

今展開催の運びとなった次第です。


氏は長年「人のかたちを現す」ことを追究してこられましたが、熊本での天草陶石との出会いは、新たな展開と格闘をもたらしました。

高温の炎が描くデッサン、精緻な計算を超えたところに生まれる、だれも見たことのない表現への道は、まだ研究途中とのこと。

これからも氏の格闘がどのような「焼結」となって顕現することになるのか、皆様とともに注目していきたいと思います。




六本木画廊では、この記念すべきマイル・ストーンともいえる展覧会出品作や熊本のプロジェクト「大地のメモリアル」の

記録などを掲載した図録を販売しております。見逃された方、いつでも手元において見返したい方、制作の資料などに

是非お買い求めください。(オールカラーページ/価格1,500円/60部のみ。)