六本木画廊ブログ

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常設展期間中の出来事。

2012-07-07 14:59:10 | 日記
写真と彫刻の常設展は本日で終了いたします。不安定な天候の中、

お越し頂いた方々にはお礼を申し上げます。


今会期中、金曜日に来廊される方々が若干多かったようでした。

デモに参加しようと行動を起こした方々です。

画廊の最寄駅である乃木坂駅から国会議事堂前駅までは直ぐですから、

デモの開始時間になるまでちょっとだけ立ち寄ってみようか思ったのでしょうか。


行くまでの間少しお話をしてみると、それぞれ個々に様々な思いでデモに参加することが分かります。

子を持つ親として未来に原発はいらないと思う方。

事故調査委員会の報告書からもある「人災」。安全が全く確立されていないのに、

稼働を推し進める原子力むらや政府に対しての怒りを覚える方もいました。

今まで原発に対しての知識もなく原発があっても疑問なども特に抱くこともなく生活してきてしまったと反省する方。

デモとはどんなものかなと思い、傍聴者気分で参加される方。

政党を変えても変わらないこの仕組みに我慢出来なくなった方。 など。



画廊によく立ち寄ってくれる作家の金原英二さんは、福島県の80キロ圏内にご自身のご実家がある方です。

地震があった3月11日から1週間経過したぐらいには既に被災地地入りし、

放射能が降り注ぐ中、ご家族の世話から、立ち入り区域内での瓦礫処理、ボランティアを続ける一方で6万枚の写真を撮っていました。

7月5日に六本木ヒルズ近くのある広い空間を使い、その画像の一部とデモの画像を加えたものを

プロジェクターを使い会場壁面に流し、今日の日本と、未来のあり方を感じ、考えてもらうというイベントを開催しました。


各々がそれぞれのやり方で震災後を受け止め、出来る範囲の中で行動していくことが、大事なことだと感じます。

六本木画廊もARTを通して、これからも悩み考えながらも、行動していこうと考えています。