ROOM210-付録

10年ぶりブログ復活!

今福線の旅

2008年01月17日 | マイナーな旅
前回はローカル線の旅でしたが、今回は廃線の探検をしました。
探検したのは一度も列車が走る事無く廃線となった幻の鉄道「今福線」です。
(広浜鉄道とも呼ばれているそうです)
え~~っと、いつものように詳しい事はよそのサイトで見て下さい
ここここ
今福線は島根県の浜田と広島を結ぶ重要な線路として明治時代に計画されました。
昭和に入って島根県側から工事が始まりましたが、一部が工事途中のまま太平洋戦争に入り工事は中断しました。
戦後、再び工事が再開され、一部戦前とは別ルートで工事されていたのですが、またもや昭和55年に中断され今に至ったらしいです。

まずは今福線が山陰本線と接続される予定だった島根県に有る「下府駅」です。
ここのホームに今福線のホームが有ったはずなんですけど・・・それらしき物は全く見あたらず。


駅の裏側に回るとなにやら不自然な道路が有りました。
川が有る訳でも無いのに土を盛った土手が有り、ゆっくりカーブして駅の方に向かっています。
これだ・・・


この道を駅から逆方向に走ります。
何の変哲もない生活道路ですが、異様に狭く一定な道路幅と真っ直ぐな道路で有ることが元鉄道を連想させます。


ず~っと走っているとトンネルが有りました。
舗装して有る事から昔はここを自動車が走っていたのでしょうけど、トンネルの老朽化で通行止めになってます。
まぁこんな狭いトンネルを通らなくても、すぐ横を広い道路が平行して走っています。


まだまだ真っ直ぐ続きます~~


あ・・またトンネルだ。
ここも昔は生活道路だったんでしょうね。
ここをくぐれば山の向こうの集落と近くなるんですけど・・・整備して復活させれば良いのに。
経費かかるのかなぁ。


トンネル抜けて川を渡って向かい側の山の中に入ったはずなんですけど、それらしきものは全く見あたらず。


向かい側の山の中に入って行くと・・・有りました有りましたトンネルです。
トンネルは通行止めになって居ませんが、こんなトンネル入る人も居ないでしょう。
左下で赤く光っているのは捨てられた自転車の反射板です。


トンネルの出口です。
トンネルの先には民家が有りました。


この辺から線路は山の中に入っていきます。
川沿いの道を走っていると見事に朽ちた橋脚が有りました。
たぶん橋桁をかけられる事も無く朽ちた感じですね。


その先にはトンネルが・・・
これも良い感じで朽ちてます。


この辺は山と谷と曲がりくねった川ばかりで、平地が殆ど有りません。
トンネルと鉄橋ばかりで工事は大変だったんでしょうね・・


やっとわずかな平地が出てきたのですが、ここは長めの鉄橋になっています。


その先は再び道路として利用されていましたが、また通行止めのトンネルが・・・


ここも・・・
なんかもったいないですね。


その先には見事な橋が有り、橋の先には再びトンネルがあります。
このトンネルは通行止めで無かったので、懐中電灯を持って中に入りました。
長めのトンネルを抜けると草むらが有って行き止まり。
せっかく通行可能なトンネルなのに、行き止まりでは利用価値無しですね。


その先には道路と交わるトンネルが有りました。
これも味のあるトンネルだなぁ。


それからず~っと走っているとまたもや立派な橋です。
狭~い道幅が普通の道路で無い事を示します。
対向車来たらどうすんの?これ?


道路は左下に降りて行きますが、線路跡は真っ直ぐ伸びて、その先で左にカーブして橋を渡ります。
どっちに行くべ・・?
そりゃ真っ直ぐ行くしかないでしょう。
こりゃもう道路とは呼べませんが・・・


橋を渡ってどんどん行きます。


先には結構長いトンネルが見えます。


トンネルの手前には長めの橋がありますが、ここは結構綺麗な橋です。
幅も少し広い気がします。


右手を見ると美しく朽ちた橋が見えます。
あれれ??
実はここでは橋が2本並んで作られています。
古い橋が戦前に作られたルートで、写真を撮ってるのが戦後の新しい橋の上です。
どおりで橋が新しいと思った。


山の裏側に回ると古いルート上の道路が有りました。
この先にトンネルが見えるんですけど、Uターン出来そうな場所が無いのでここで走行断念。


これは新しいルートのトンネルの出口。


朽ちたトンネルばかり見てたからか、かなぁ~り新しく見えます。


着手:昭和48年
竣工:昭和50年
かなり新しいです。


その先には不自然な橋桁が何カ所か有りました。
その向こう側にはさっきのトンネルが見えます。

今福線の工事跡はこの辺で無くなりました。
しかしもったいない話ですけど、もしこの路線が完成していたらもっともったいない事になっていたでしょう。
工事中止は英断ですけど、地元の住民はがっかりだったでしょうね。。
コメント (9)
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