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風待ちGiapponese

40からのイタリア暮らし。日常生活や食のあれこれをフィレンツェからお届けします。

そういえば・・・ワールドカップ

2010-06-13 | エルバ島生活
店がオープンしてから約二週間が経ちました。もう二ヶ月くらい働いている気がしてましたが、まだ二週間なんですねぇ・・・。
初めはパセリのみじん切り、魚の骨抜き作業だったのが、最近は前菜やドルチェも任されるようになって、少しずつレベルアップかな?
リストランテ自体の流れもだいぶわかってきたし、体も徐々に慣れてきたようです。


私が作っているドルチェ、クレムブリュレとフランチョコラート ぺペロンチーノ。
この他、チーズケーキ、ヨーグルトババロア、などなどその日の気分(?)で作ってます。

さて、ここ数日で変わったことといえば・・・。
サンドロ君が店を辞めて、隣町のバールで働くことになりました。
まだ遊びたい盛りの若者、毎日店と家の往復だけで終わってしまう生活は私以上にストレスが溜まっていたのかも。
彼の代わりに新たにやってきたのは、やはり20代前半のサラさん。ドイツ語圏に近い北イタリア出身の彼女は、独語はほぼ母語。ドイツ人観光客の多いエルバ島、顧客対応はバッチリです。ちなみに、日本人が来ない限り、私がホールで活躍する機会はありません
その彼女に「シェフ(Yoppaさn)とRombinoさんは結婚ホヤホヤなんですね」と言われて、思い出しました。そういえば、私達はまだ新婚カップルだったんだ・・・。ここに来てから、一緒に闘う同志!のような感じで、シェフ=ダンナという感覚がすっかり無くなっていましたよ。。。

そしてもうひとつ。
店に大型TVが設置されました!


なぜ突然TV??と思ったら、「皆でサッカーワールドカップを見るためだよ」とオーナー(←そんなこともわからないのか?という顔で)。
あ~、そうか!そういえば、6月でした、ワールドカップ。
サッカーファンの方には本当に申し訳ありませんが、私の知識は「日本て出場するんでしたっけ??」のレベル。もちろんイタリアチームの選手の顔も名前も全く知りません。
でも逆にその程度の興味で良かったかも。もしサッカー大好きだったら、試合が気になって仕事が手につかなかったかもしれませんから。厨房でイライラして包丁振り回す必要もなさそうです
で、少し調べました。日本とイタリアが各グループ1、2位になれば、対戦する可能性もあるそうですね。その時は「スタッフ全員仕事中断!」のお達しがオーナーから出たりして?!


リストランテ 『Le Viste』

2010-06-01 | エルバ島生活
私達のリストランテ『Le Viste』が、約一ヶ月遅れでオープンしました!

先週金曜の夜はオーナーの家族、友達だけを招いて内輪だけのプレ・オープニングディナー。その翌日は結婚式パーティ。そして日曜はランチ通常営業のあと、レストランお披露目会を兼ねてのオープニング・ディナー。と、週末の3日間はもう目が回るほど忙しくて、「イタリア語を話したくないの~」などと落ち込んでいるヒマもありませんでした
何だかスッキリ解決しないまま、私の"拒絶モード期”は何となくピークを過ぎた感はあります・・・。
前回の記事をアップしたあと、「rombino大丈夫か~?」「私もそういう時期があったよぉ」等々のコメントやメールを頂きました。本当に嬉しかったです。ブログ上で失礼致しますが、皆さまどうもありがとうございました。
ブログ更新が遅くなったのは仕事が忙しかったからで、決して精神を病んでしまったわけではないのでご安心下さい

 
Ristorante&Bar『Le Viste』。


近くにはエルバ島に流されたナポレオンが住んでいたという家があります。


昼間の賑やかさから夜の静けさに変わる時間帯です。


プレ・オープニングディナー。翌日の結婚パーティの試食会も兼ねています。もちろん前菜からセコンドまで全て魚料理!

 
結婚パーティのこの日は朝7時半出勤。
本来なら開店して一ヶ月が過ぎてホール・厨房の流れもマニュアル化されているはずだったのに、初仕事が60人のパーティ!もう何がなんだかわからないくらいバタバタしてスタッフ皆グッタリでした
もちろん私は他のイタリア人スタッフ以上に体力的(=年齢)にも精神的(イタリア語)にもものすごくきつかったのは言うまでもなく・・・。


シェフの目を盗んでコッソリ撮りにいったウェディングケーキ。新郎の片足を縛った鎖を、新婦が手にしている図。さすがイタリア女性!

この慌ただしい3日間を乗り越えたら、これからの仕事が楽に思えるんじゃないかと期待しています。が、店は夏の間は無休。私は休みをとれるのでしょうか・・・。エルバ島に滞在しているのに、海に入ることもなく日焼けすることもなく、真っ白いままフィレンツェに戻ることになったりして。

ということで、8月末までは無休で営業しています。
エルバ島に来る機会がありましたらぜひお立ち寄りください!

 『Le Viste』(レ ヴィステ)
Spiaggia delle Viste Portoferraio Isola d'Elba (LI)
TEL:0565-914405

こんな時もあるさっ。

2010-05-25 | エルバ島生活
ここ数日、晴天続きで準備も順調に進み、ようやく週末から開店できる見込みとなりました。


今日は建物内の大掃除。夏の間だけ営業するレストランのため、約9カ月間無人の状態だった建物内は、巨大クモ、ネズミのフン、何かの幼虫etc・・・でいっぱい。ゴーストバスターさながらの格好でほうきを振り回しておりました
ちなみに工事をしていたのは、去年の自然災害で半壊した建物を修復するのため。
予定の数ヶ月以上も遅れたのは悪天候のせいもありますが、フィオレンティーナの面々曰く、「エルバの人間は仕事が遅すぎる!!」のだそうです。比較的のんびり気質のイタリア人をもイラつかせるエルバの人々なのでした

さて私の方は、開店を目前にして気分も盛り上がると思いきや、"イタリア語拒絶モード期"に突入してしまいました
この2、3日、耳がイタリア語をブロック。
原因は自分でわかっているけれど、一旦この状態になると抜け出すまでがなかなか難しい・・・。
語学上達の秘訣は"話したい!!"という欲求だと思っていますが、今の自分は全く逆。
思っていること、伝えたいことの30%くらいしか言葉で表現できていないストレスと、周りの会話についていかれない、それに加えて厨房仕事の指示がよくわからないイラつき(自分に対してデス)・・・。ホント落ち込みます。


「でも目の前のこのきれいな海を眺めていると心が癒されるの~」となるはずが、今は気を紛らすものがないこの島の暮らしが何だか少し切ないです。


大工仕事と日本人

2010-05-21 | エルバ島生活
晴天のエルバ島。
レストラン開店を少しでも早めるため、スタッフ総出で工事の手伝いをしてきました。


レストランオーナー、シェフ、ウェイターの面々。
せっかく晴れたこの日を逃してはいけない!と、皆汗だくで働きます。


レストラン全景はこんな感じ。


目の前は海。波の音がとっても心地いい。砂浜にはくらげがいっぱいでした!

朝9時から19時半までびっちり肉体労働をして、20時過ぎに帰宅。
夜はあるレストランに行く予定があったため、そのままベッドに倒れこみたい気持ちを抑え外出。
向かったのはCapoliveriという町。この町のレストランで日本人が働いている、という話をきいて「エルバ島で働く日本人?これは会いに行くしかない!」とさっそく出かけました。


Capoliveriからの夜景。明るいけれど夜9時過ぎです。
この海岸の名前は「spiaggia dell'innamorata(恋をした、夢中になった)」というそうです。ロマンティック~。

 
『Osteria delle Grazie』(オステリア デッレ グラツィエ)と、真~っ黒に日焼けした日本人シェフのミツさん。

なんとイタリア人シェフはおらず、二人の日本人だけで厨房を仕切っていました。
とっても気さくで陽気なミツさんとユキさん、おいしい魚料理をありがとうございました
手作りのリモンチェッロも最高でした~!疲れた体にしみわたって、良い気持ちでぐっすり眠れそうです

『Osteria Grazie』
Via delle Grazie 2、Capoliveri
056-5968044

一人のはずが・・・

2010-05-19 | エルバ島生活
仕事が始まるまでの数日間は、時間もたっぷり。
今日1日の始まりは、犬の散歩から。


散歩途中で見た景色とウシ。

近くのMagazini海岸まで行ってみました。きれいな海が見られるかと思いきや、小~さな湾で砂浜もなくてがっかり・・・。
でも、海岸前のバールで食べた作りたてのクリームパイが期待以上においしかったので、毎朝の散歩コースに決定!(←私の独断)


さっそく水浴びするSAKE。

9:00過ぎから降り始めた雨がどんどん激しくなってきて、午後には雷も鳴りだしました。
これでまたレストラン工事は遅延・・・。本当に今年は雨が多い、おかしな年だそうです。

そしてこんな天気の中、Yoppaさんはフィレンツェに戻って行きました。
二日目にしてホームシック・・・な訳はなく、今回乗ってきた車に積み込めきれなかった荷物を取りに行くため。
なので、明日の夕方まで家には私一人(+SAKE) 一人暮らしを思い出しながら、家の片づけなどして過ごしました。


台所がないので、玄関横に作ったミニキッチン。コーヒー、茶、米はこれでOK。


洗米、食器洗いはバスルームの洗面台を利用。1週間もすれば慣れるでしょう・・・。


外で雨ざらしになっていた作業台を拝借。勉強机にしてみました。
窓に貼り付けてあるのは、急ごしらえのてぬぐいカーテン。

夕方まで降り続いた雨が止んだので、サケの散歩を兼ねて昨日のピッツェリアまでピザを買いに出掛けました。


出来たてアツアツのマルゲリータ。

ピザの写真をパチリ。「いただきま~す♪」と食べようとした時、庭で人の声が・・・。
外に出てみると、レストランオーナーの2人と、大きな荷物を抱えた若者がやって来ます。
若者は、ホールでバイトをする22才のサンドロ君。「今日からこの家で寝泊まりするからよろしくね!」とオーナー。えぇ、聞いてないよぉぉぉ。
急いで彼の部屋を片付け、バスルームを掃除。
バタバタと対応を終えて部屋に戻ると、すっかり冷え切ったピザが待っていました・・・。

せっかく一人でのんびりしようと思っていたのに。
月末まではYoppaさんと二人だけだと思っていたのに。
エルバ島2日目でさっそく同居人ですか・・・ 

「シャワーは朝浴びた方がいいですか?夜遅くだとご迷惑ではないですか?」と聞いてきた、礼儀正しいサンドロ君。
好青年で良かったわ。これからどうぞよろしく。