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風待ちGiapponese

40からのイタリア暮らし。日常生活や食のあれこれをフィレンツェからお届けします。

Matrimonio in Giappone  ~日本で結婚式~

2010-11-01 | 国際結婚
先日、代々木八幡宮にて挙式を行いました。
この3月にフィレンツェで宣誓式を行って既に入籍はしているので、「今日、私は家を出てお嫁に行きます 」的な感傷はなかったですが、宣誓式に来られなかった両親、妹弟、そして日本の友人達とともに過ごした心に残る1日。
準備はいろいろ大変だったけれど、日本でも式を挙げて本当に良かったなぁと思っています。

 
東京・代々木八幡宮。
緑の中のアットホームな神社。宮司さんたちもとても親切。
Tempio Scintoista "Yoyogi Haciman-gu"


着付け中のYoppaさん。
普通はお腹にタオルを何枚もまくそうですが、はちきれんばかりの立派な腹の彼はもちろんタオル不要。
しかもひもの長さが足りないって・・・


雅楽の生演奏に先導されて、厳かな雰囲気の中神殿へと向かいます。


お祓いから始まり、祝詞、三三九度 誓詞、玉串奉納、指輪交換、親子固めの杯と続きます。


三三九度の杯。事前に説明したけれど、Yoppaさんは一気飲みしてました

 
友人ガブリエレとエマヌエレは、それぞれYoppaさんの父親、親戚の代役です。
作法がわからず、きっとかなり緊張していたことでしょう・・・。


挙式時間は約30分。
神社には七五三のお祝いで来ている人達も多く、境内も賑わっていました。


さて、せっかくなので着せて頂いた衣装をご紹介。
Rombino、ブログ初顔出しです。化粧バッチリしているので、普段の顔とはかなり違います・・・


これが100年前の婚礼衣装!
Yoppaさんはサムライ気分(?)でご満悦です。
Kimono per matrimonio 100 anni fa


金糸で鶴が描かれているアンティークもの。
"tsuno-kakushi" copricapo bianco a forma di diadema che lascia scoperta la sommita' del capo della sposa


羽織っているのはコシノジュンコデザインの色打掛。
今の時期にピッタリの鮮やかな紅葉柄でした。



綿帽子もサービス。
"wata-boushi" grande cappuccio bianco di bavella del kimono da sposa


式の後は神社近くのイタリアンレストランにて立食パーティ。
あくまでも少人数でシンプルに・・・のパーティは皆との距離が近く、おしゃべりもたくさんできました。
料理はどれもおいしかったけれど、華やかさに欠けていたのが残念。
「自分たちが受ける仕事だったら、倍以上のボリュームはだせるよね・・・・」とYoppaさんとヒソヒソ。東京価格、いい勉強になりました

 
気が置けない仲間たち。これからもよろしく!

パーティの締めは父親とYoppaさんからの挨拶。
娘が選んだ相手がイタリア人だったことの驚き、そしてその男に"遠く離れて暮らす娘を案ずる親心"を言葉で伝えられないもどかしさを感じているという父親も、半年経って元気に帰省した姿を見て少しは安心してくれたようです。
そしてYoppaさんは「ヨイ オット ニ ナリマス」と宣言。
私が文章作ったんですけどね、言ったからにはがんばってもらいましょ。ほほっ。


夕方からは表参道『バルバッコ・ア・グリル』にてシュラスコパーティ。
大雨の中来て下さった方々、どうもありがとうございました!


こうして帰国していろいろな人に会うと、このままずっと日本にいたくなってしまうのが困るところ。
イタリアに戻るまであと一週間、Yoppaさんは「東京は高いビルばかりで飽きてきた」と早くもフィレンツェに帰りたくなっているようですが、私もそろそろ気持ちをイタリアモードに切り替え始めなければ!

衣装合わせ&エステ

2010-10-22 | 国際結婚
先日、挙式の衣装合わせに行ってきました。
和装レンタルをお願いするのは『ティンカーベル』
この代表者の方が個人的に持っている花嫁衣装の中から、挙式用+写真用で数着選ばせてもらえる上、料金も格安!
着物はアンティークものから最近のものまで、たくさんあって目移りしまくりでした。。。
でもやっぱり昔のものは素敵ですねぇ。
化学染料を使って染めている最近のものとは発色が全然違います。
今は染料となる植物自体が無くなって、昔のような色を出すことができないんだとか。
そんな着物を自分の目で見られただけでも、貴重な体験でした

挙式用に選んだのはアンティークの白打掛。
写真撮影用には、金鶴柄の白打掛、コシノジュンコデザインの色打掛、そして100年前の黒振袖+色打掛+赤い角隠し!約40年前に廃止となったこのスタイル、一体どんな風に仕上がるのか楽しみです。


鬘は、業界では有名な大庭先生がそれぞれの頭・顔の特徴に合わせて結い上げてくれます。
私の頭の形はちょっと変わっているらしく、合わせるのに苦労されていました


私がつけるカツラ。
昔は真黒い髪を使っていたけれど、今は少し明るめの色にしているんだそうです。


昨日は友達のエステサロンへ。
結婚のお祝いに、とフェイシャルエステをプレゼントしてくれました。
エルバ島でさんざん日射しを浴び続けた顔は、シミ・ソバカスだらけ・・・。
乾燥もかなりひどかったようで、保湿もしっかりやってもらいました。


パック中の顔、こんな風になっていたんですね!!
ジェイソンみたいで、怖い~


日暮里の「Ma Bonne Place(マ・ボンヌ・プラス)」。Tel:03-3801-7002

エステが終わったあとは肌が明るくなって口角もピッとあがっていました。
でも式の日までには元に戻ってしまうんだろうなぁ。。。残念。


さて、明日はイタリアから友人二人がやって来ます。
再び成田空港まで迎えに行ってきます~。


日本語でがんばりました

2010-10-20 | 国際結婚
先週金曜、Yoppaさん無事日本到着しました!

諸事情により私の実家には滞在できないため、隣駅の古アパートの一室に"単身"短期滞在しています。
「え~、一人で寝泊まりしてるの?」「かわいそう~!!」と周囲からのブーイングもありますが、「まぁイタリアではいつも一緒にいるんだし、たまには別々もいいよね」と両者合意のもと、私は実家からの通い婚です

テレビもラジオもない部屋で夜一人になると日本語の勉強をするくらいしかないようで、今ではひらがなはほとんど読めるようになり、次はカタカナだ!と意気込んでいました。
そんな話を聞いていると、一人にしてごめんよぉ。。。と少し心が痛むRombinoであります・・・

日本に着いて時差ボケも治らないうちから、挙式の準備や親戚への挨拶回り、友人との会食などなど毎日のように私にあちこち連れまわされているYoppaさんですが、それなりに日本での生活を楽しんでいるようです。


 
新宿散策中、目ざとく発見! "安くておいしい"魚屋を見つける力はさすがです。
ちなみにこの魚屋は、西新宿の『鷹丸』。


Rombino・父と洒水の滝を見物

そんなYoppaさんの日本での最初の"仕事"は私の両親へ結婚の挨拶。
去年10月に結婚が決まって以来、両者初の顔合わせ、ということになります。
到着日早々、長旅の疲れと時差ボケが残った状態で実家に来たYoppaさん、両親の前できちんと正座をして改まり、いつになく緊張の面持ち・・・。
それはそうです、日本語はほとんど分からないのに、敢えて通訳なしで日本語での挨拶にチャレンジするというのですから。
両親、私、そして(なぜか)同席していた義弟と姪っ子が見守る中、用意していた日本語カンニングペーパー(ローマ字書き)を何度もつっかえながら一生懸命読んでいました。
その真剣な姿に思わずじ~ん。。。
挨拶はありきたりの簡単なものだったけれど、彼の誠意が少しは伝わったかな。

お父さん、お母さん、今後ともよろしくお願いします!

またまた手続きのこと

2010-09-23 | 国際結婚
この1週間で済ませてきたのは、Permesso di Soggiorno(滞在許可証) の更新、Carta Identita'(身分証明書)の取得、銀行口座開設。
フィレンツェに戻ってすっかり寛ぎつつも、イタリア滞在のための手続きは続くのでした・・・

まずはPermesso di Soggiornoの更新。

   ①移民局にて申請書Permesso di Soggiorno per Stranieri(更新用)を入手。
      事前に②の書類を揃えておけば、申請書をもらった後すぐ記入して同日に提出OK!
         
   ②申請書提出。
      提出・・・申請用紙、初回滞在許可証、Stato di famiglia、パスポート&写真のページのコピー、写真4枚、印紙14.62ユーロ、婚姻相手の身分証明書コピー、婚姻相手の宣言書。
      
      ・"Stato di famiglia"はAnagrage(戸籍課)で入手。発行料は15.6ユーロ。・・・だったかな?
      ・婚姻相手の宣言書は”Dichiarazione Sostentamento”というもので、「私Yoppaは、妻Rombinoを責任を持って養うことを表明します」の旨を記載。特にフォーマットはなく、Yoppaさんは普通のA4用紙に手書きしてました。

   ③50日後にオリジナル受け取り。
     まぁ前回同様、それ以前に用意出来ているはず。
     初回の滞在許可証の有効期限は半年しかなかったけれど、二度目の今回はせめて1年は欲しいなぁ。移民局に何度も行くのは面倒臭い・・・・・。


次にCarta Identita'(身分証明書)。



   申請先はAnagrage(戸籍課)。
   提出・・・パスポート、滞在許可証(受領証でも可)、写真3枚、相手の身分証明書

   受け取りまでに何日か待たされると思いきや、意外にもその場ですぐ発行してもらえました。
   発行料は5.42ユーロ。
   個人情報のページには、身長、髪の色、目の色も記載されています。


そして、これはやる必要があったかどうか・・・の銀行口座開設。

   選んだ銀行は、家から一番近かったところ。特に他の理由はなし。
   提出・・・パスポート、Codice Fiscale(税務コード)、Carta Identita'(身分証明書)

   口座を作ったあとに、「年間手数料30ユーロと出金手数料2.5ユーロ」がかかることを知りました。
   例え入出金処理を一度もしなかったとしても30ユーロが引かれ、出金手数料は処理時間帯、引出し金額に関わらず毎回とられるそうです。日本と同じ感覚で引き出していたら大変なことになるなぁ・・・
   友人情報によると、預金やカードに関しては郵便局を活用する方がお得とのこと。うぅ~もっと早く聞いておけばよかったぁ。
   定期収入がない今、ほとんどメリットが感じられない銀行口座、とりあえず1年くらい様子みてまた考えることにしようっと・・・。

そうそう、エルバ島に行く前に申請していたResidenza(居住登録)は無事登録完了となりました(→過去のブログ
でも本当に警察は家まで確認に来たのかな??
いずれにしても、とりあえずこれで一連の手続きは一段落です!
             

話は変わって、婚姻後の手続きのこと。

2010-06-06 | 国際結婚
観光シーズンにはまだ早いこの時期、今週に入って少しは落ち着けるかと思いきや店と家を往復するだけの日々が続いています。
なかなか外を出歩く時間もとれず、エルバ島情報をお伝えすることも出来ないでいるのが残念・・・。
何だか”イタリア・リストランテ修業記”になりつつあるこのブログですが、ここでちょっと話を変えて、今日は"イタリアでの婚姻後の手続き"についてです。


(記事には関係ないけど)店のオーナーが厨房に置いてくれた、先月のウェディングケーキの人形。
毎日眺めてはほくそ笑んでいる私


以下の内容は『観光者(ビザなし)で入国して結婚した』私の場合なので、それぞれの状況によって異なることをご了承くださいマセ。

まず、ベッキオ宮での宣誓式が終わった後、「Certificato di Matorimonio」(婚姻証明書)がその場でもらえます。
そして・・・

1.Permesso di Soggiorno(滞在許可証) の申請
  ①申請書Permesso di Soggiorno per Stranieriを入手。
    移民局でもらえます。初回の申請は黄色い用紙。
    私は入手先をたらい回しにされた挙句、家の近くのComuneで入手できました。
   「郵便局にある申請書に記入して郵便局から送る」という情報もあったのですが、どこに何を書いたらよいのかサッパリわからず・・・(Yoppaさんでさえ??でした)。役所に聞きにいったところ、この用紙をもらえました。
   担当はsig.ra Baffe。もしわからないことがあれば彼女が親切に教えてくれます。(Tel:055-7875001 CENTRO Sociale 4/B)
  
   ※追記※ 『結婚』の場合は郵便局からは送らないそうです!(12/24:友人談)

  ②移民局に申請書提出。
    提出・・・申請用紙、婚姻証明書、写真4枚、パスポート、結婚相手の身分証明、印紙14.62ユーロ、全てのコピー(念のため)。パスポートについては全ページ分。
    申請書提出時に移民局発行の受領証がもらえます。オリジナルができるまではこの受領証を常に携帯。オリジナルは「二ヶ月後に撮りに来て下さい」と言われます。

  ③オリジナル受け取り。約一ヶ月で受領できました!
    でも初回申請の有効期間はたった半年・・・(→過去のブログ

2.在イタリア日本大使館へ書類提出(私は郵送)
   ①Anagrafe(戸籍課)に行って、Certificato di Matorimonio(婚姻証明書)原本2通、結婚相手のCertificato di Cittadinanza(国籍証明書)原本2通 をもらう。
   ②日本大使館へ書類提出。
     提出・・・婚姻届 2通、戸籍謄本(or全部事項証明書) 2通、Certificato di Matorimonio 2通、Certificato di Cittadinanza 2通、各Certificatoの和訳文(雛型あり) 2通×2
          
    詳細は在伊日本大使館HPへ:http://www.it.emb-japan.go.jp/index_j.htm
  
   ちなみに私は日本姓のままですが、もしイタリア姓に変える場合は『外国人との婚姻による氏の変更届』も必要だと言われました。(川崎市役所)

3.Codici Fiscale(税務コード) の申請
   チェントロのAgenzia delle Entrateに行きました。(→過去のブログ
    提出・・・パスポート
   
4.Servizio Sanitario delle Toscana(健康保険)の申請
   近くの保健所に行きました
    提出・・・Codici Fiscale、Permesso di Soggiorno(の受領証)、パスポート

5.Residenza(居住登録)の申請
   Via G. VerdiにあるComuneの機関(名前を忘れました。。。)へ。
    ①面接日の予約をとる。この時、申請用紙をもらえるので、面接日までに記入しておく。
    ②面接。といっても、書類を提出するだけでした。
      提出・・・申請用紙、Codici Fiscale、Permesso di Soggiorno(の受領証)、パスポート、結婚相手の身分証明、全てのコピー(念のため)。
     

この後、Carta Identita'(身分証明となるIDカード)の申請もするのですが、5.の後にすぐエルバ島に発ったので、時間切れ・・・。9月にフィレンツェに戻ったら手続きします。

それそう、Residenza(居住登録)の申請をすると、それから3ヶ月以内に警察が家に訪ねてきて、本当に二人がそこで生活しているか確かめるんだそうです。そこで「怪しい!」となれば偽装結婚と判断されることも。
でも、私たちは既にエルバ島。登録した家にはいません。これじゃ思いっきり怪しい夫婦になってしまう!?
「警察が来るかもしれないから、よろしくね!!」と近所の人たちには言ってきたけれど、さてどういう判断が下されることやら、ドキドキです