風待ちGiapponese

40からのイタリア暮らし。日常生活や食のあれこれをフィレンツェからお届けします。

揺れました!

2012-01-28 | 生活全般
今日、フィレンツェで地震がありました。
イタリア生活での地震初体験です!
(正確にいうと昨日もあったけれど、外を歩いていて気付かなかった。。。)
震源地はイタリア中部のパルマで、マグニチュード5.1。
昨日の地震もこのエミリア・ロマーニャ州が震源だったようです。

私が居たのは、パラッツォ(マンション)の6階(=日本の7階)。
天井の電気が左右に振れる揺れが約1分ほど続いたでしょうか。
上層階で震度3くらい(体感)だったから、実際はもっと小さかったかも。
いやぁ、それにしてもドキドキしました~。
何が怖かったかって、日本のような耐震設計がされていないイタリアの建物が、どの程度の揺れに耐えられるのか全くわからないこと
日本ではなんてことはない揺れでも、コンクリートにピキッっと亀裂が入って、パラッツォが崩れ落ちた・・・なんてこともなきにしもあらず
ちゃんとYoppaさんと避難集合場所を決めておこうっと。。。

コワイといえば・・・最近よく耳にするのが発砲事件。
先日は家の近所の郵便局とタバッキにピストルを持った強盗が入って、二人が撃たれてケガをしたそうです。
その少し前には、ローマ郊外の中国人居住区で強盗殺人事件。金を要求され、拒んだ中国人の父子(乳児)が撃たれて即死。
そして去年12月に遡って、フィレンツェのメルカート(市場)での発砲事件ではセネガル人青年二人が撃たれて亡くなりました。
いずれも被害者は、何の罪のない人たち。。。
特にセネガル人の事件は、犯人がイタリア人だっただけに大きく取り上げられていました。
そこにいるのが目障りだから、って、そんなファシスト的理由が通用するわけがありません。

12月半ばの、ある土曜日。
SMN駅近くの道で、この事件のデモに遭遇しました。


彼らの体温が伝わってくる距離で、集団に巻き込まれる形で歩きながら、「あー、これってテレビじゃないんだよなぁ・・・」とマヌケな感想を持った私。
今自分がいるのは外国で、私は外国人である日本人なんだよな、という当たり前のことを改めて考えながら、何とも不思議な感覚になりました。
イタリア中から集まったの?と思うようなセネガル人(+その他)の、どこまでも続く長い行列。人の多さと熱気にクラクラと酔ってしまいそうでした。


さて、この時私が向かっていたのは、ジャパン・フェスタ。
会場となっていたFortezza da Bassoは、よくファッションや家具etc・・・の大きな見本市をやっているところなだけに、”日本の伝統的な芸能や音楽、武道が見られるのかな!各地の伝統工芸品や特産品などもあったりして!!”なんてかなり期待していました。
・・・が、実際はコレ。



こんなお店がズラリ。


フィレンツェのマンガ学校の生徒たち。

さらに、フィレンツェにメイドカフェ出現!!

ロリータファッション界のカリスマ(写真中央)も登場。
(『かわいい大使』として、麻生前首相と一緒に諸外国訪問した人らしいです。。。)
イタリアの熱狂的(?)ファンも大はしゃぎ。


この”新しい”日本文化を否定する気はないけれど、こういう面からしか日本を理解されていないとしたら悲しいこと。
「いやぁ~、やっぱり日本の文化はいいねぇ!」チャンチャン。と終わるはずだったのが、会場を出る頃には 一緒にいた日本人の友達(同年代)も言葉少な。
「何か、このまま居酒屋行きたい気分。。。。」
「そうだね。。。。。。」
もし来年またフェスタをやる機会があったら、ぜひ居酒屋ブースも設けてくださいマセ

外国にいると、日本にいる時より日本のことを考える機会は本当に多いものです。。。


とりとめなく・・・

2012-01-20 | 生活全般
氷点下の朝のアルノ川。


氷が張って、水鳥もまるで凍ってしまったかのように固まっていました。

毎朝通勤時に通る橋からの眺めですが、この橋は歩行者専用。
バイクはエンジンを止めて押して歩かないといけません。

でも、ブロロロッと思いっきり走り抜けるルール違反者はどこにでもいるもの。
辺りが暗くなった仕事帰りの時間帯は特に多くて、危なくて腹が立ちます
そんな時は橋の真ん中を歩いて妨害。・・・でもそれで自分が轢かれたらバカらしいのでやめておきます。。。

イタリアは運転中の携帯電話使用も、もちろん飲酒運転も禁止。
あってもないような規制ではありますが・・・。
バスやトラム、タクシーの運転手が、仕事中(=運転中)に堂々と携帯電話で話しているのには驚きを通り越して呆れてしまいます。
会話時にはジェスチャー必須のイタリア人、電話中に熱が入って思わず両手離して運転、なんてことにならないといいですが。”このくらい大丈夫”という過信が危ないのです。
その過信が大事故につながったのが、”コスタ・コンコルディア号”の座礁、転覆事故。
航路を外れた航海も、「ジリオ島には何度も近寄っているし、まぁ今回も大丈夫だろう」だったのでしょうか。
「傾いた船上でコケて、うっかり救命ボートに落ちちゃった」船長、あれこれ言い訳して開き直っているのが本当にこわい。
昨日の新聞には、コンコルディア号をバックに、ピースして写真を撮っているカップルの姿が載っていました。まだ捜索は続いているのに、なんて無神経な。


・・・・・・ん~。
今日は何を書きたいのかよくわからなくなってきました
このままいくと、イタリア生活での雑言を書き連ねてしまいそうな気がします。
カウンターに叩きつけるようにおつりを返す店員、閉店前に掃除を始め客の荷物を床に落としても謝らない(&拾わない)ウェイトレス、人の依頼に舌打ちして対応する郵便局員、繋がらないコールセンター、横柄な税関職員etc・・・・・・・・・
もちろんいい人(=普通のひと)もたくさんいます。ちょっとしたことにいちいちイラついてしまうのは、少し疲れているからかも?リラックスしなければ。
まとめられないままですが、今日はこの辺で


Buon Anno!② ~今年もベファーナ&SALDI~

2012-01-12 | 生活全般
年越しフェスタの後の年明け3日間はのんびり過ごし、1/4から仕事再開しました。
イタリアでも東京でも、休暇あけの初出勤日が辛いのは同じですね。。。
でも6日(金)はイタリアの祝日(公現祭)だったため、3連休になってまたひと休み。
といっても、胃はまだまだ休まることなく働き続けるのでした。。。(↓)

1/6は、今年も”ベファーナ”フェスタ。
1年間に何度も親戚が集まるフェスタの中で、一番楽しいイベントです。
※「ベファーナ、ってなに?」という方は、こちらをどうぞ→去年のブログ
※さらに詳し~く知りたい方は、友人Jさんのブログで!→『爽やかホハ・ホーラ!』

初参加だった去年は、何もわからず手ぶらで行ってしまいましたが、今回はちゃんとお菓子を用意しましたよ♪

クリスマス同様、スーパーで買いこんだお菓子を前夜に準備。


こちらは”悪い子”に配る石炭(黒い砂糖菓子です)。
とりあえず、全員分に入れておきましょ


大きい子供(?)用には折り紙で作った靴下の中にお菓子を詰めました。

午後2時、親戚17人が揃ったところで、テーブルについて食事が始まります。
この日のメニューは、キノコのパスタ、ウサギ肉の炒め物、鴨肉のオーブン焼き、豚と野菜の煮込み(Cassuela カッスエラ=煮込み料理)。
今回もしっかり過ぎるほどお腹にたまる料理です。
ウサギ肉はひと口かじっただけ。おいしいかったけれど、未だにあまり多くは食べられません・・・。
「日本人にとっては、私たち(イタリア人)がネコを食べるような感覚なのよね」と周りは軽く流してくれたけれど、いつか普通に食べられるようになりたいものです。
反対に、カッスエラ。豚の頭部から脚まで全ての部分が煮込まれていたこの料理、口をつけない人が約半数。
「Rombino、よく食べられるね・・・」と甥っ子がつぶやく横で、私は3回もおかわりしましたけど。耳なんてコリコリして、沖縄のミミガーを思い出すなぁ♪

食事が一段落ついたら、いよいよベファーナばあさんの出番です!!

登場したお義姉さん姉妹、今いち迫力に欠けるのはエプロンが新しいから。
彼女たちも「汚いエプロン持ってくるの忘れたぁ~」と残念がっていました。
確かに去年のほうが迫力ありましたね。ちょっとした小道具、大切です。


こんなところにも、おばあさんがコッソリ。

”大きい子供”の私にも靴下やお菓子がたくさん集まりました♪


子供たちの靴下の中には、お菓子の他に現金やプリペイドカードなども入っていました。
日本のお年玉のようですね。


クリスマスから新年に続いたイベントを全て持ち去るといわれているベファーナが終わると、買い物好きにはたまらない、もう一つのフェスタがやってきます。
それは”SALDI”(セール)!


イタリアでは公式には1月5日から開始となっていますが、フライングしてこっそり年末から始めている店もちらほら。
去年は傍観者だった私も、今年は”少しだけ”参加

買ったのは・・・

生まれて初めてのロングブーツ!
内ファスナー、凹凸ありの平底、内ボア付で30ユーロ(約3000円)。
履き心地も◎で、大満足 

お次は、大型電気店『Media World』でのセール品

袖付毛布(19ユーロ)とクッション型指圧器(79ユーロ)です~。
大して期待していなかったけれど、この指圧器とっても気持ちがいい!
無骨な動きながら、凝り固まった筋肉がゴリゴリッとほぐされていきます。
寒い冬、いずれも重宝している2品です。


それにしても・・・いまの円高の勢いはすごいですね~。
1月に入ってから1ユーロ=100円を切ってビックリ!(私には何のメリットもありませんが・・・)
今のセール期間と合わせて、日本人観光客の姿をよく見るのもこの影響かもしれませんね。
旅行にしろ留学にしろ、イタリアに来るなら今がチャンス?!



Buon Anno!① ~年越しフェスタ in トスカーナ~

2012-01-08 | 生活全般
Tanti Auguri!!
今年もよろしくお願いします!

大晦日の夜、フィレンツェの街は大勢の人で賑わっていたようです。
あちこちで爆竹が鳴らされ、シャンパンのビンが割られ(場所は指定されている)、酔っ払いが暴れ・・・
って話を聞く限り、楽しむというより怖いんじゃないのかなぁと思ってしまいますが。
ピストルを鳴らす風習があるナポリでは、誤って人を撃ってしまった事故もあって、イタリア全土で死傷者が何人も出たそうです。激しい・・・

そんなフィレンツェを離れて、私がいたところはトスカーナのCasentinoという小さな町。
鉄職人の友人が住むこの町はフィレンツェから車で約50分、山の上にあります。
仲間内20人が集まるという小さな年越しフェスタの料理を頼またYoppaさんが、今回のビュッフェに選んだのは”エスニック料理”。
「これって人によってかなり好き嫌いが分かれるんじゃないのかなぁ。。。」という私のつぶやきもムシされて決行されました。

南米で7年間レストランを経営していたこともあるYoppaさんは、エスニック料理が大好物。いつもより味見回数が多く見えたのは気のせい・・・??


今回のメニューは何度聞いても名前とレシピが覚えられなくて、手伝うのにも苦労しました
仕込みもほとんどYoppaさん一人でやっていたので、「(下記は)どんなソースなの?」と私に聞かれても答えられませんので、ご了承くださいませm(_ _)m





→煮込んだ後

(写真左上から)
・アルゼンチン:Churrasco di picana e salsa cimichurri(シュラスコ ディ ピカーナ エ サルサ チミチュッリ) →シュラスコとチミチュッリサラダ
・エジプト:Humus di ceci(フムス ディ チェーチ) →ヒヨコ豆のフムス
・ギリシャ:Souvlaki e tzaziki(スヴラキ エ ツァツィキ) →???
・ペルー;Anticuchos de rez y papas dulce(アンティクチョス デ リズ イ パパス ドルチェ) →調理用バナナと甘薯のフリット
・インド:Pollo al curry(ポッロ アル カリー) →チキンカレー
・モロッコ:Crema di zucca con salsa harissa(クレーマ ディ ズッカ コン サルサ ハリッサ) →カボチャのクリーム ハリッサソース添え
・ブラジル: Moqueca de peixe baiana(モケカ デ ペイシェ バイアナ) →白身魚の野菜煮込み

その他・・・
・中国:Maiale in agrodolce(マイアーレ イン アグロドルチェ) →酢豚
・ホンジュラス:Flan de queso(フラン デ ケーゾ) →カスタードプリン
※この2品は特に大人気で、テーブルに出した途端になくなりました。写真も間に合わず・・・。

フェスタがビュッフェ形式だった時は、私たちの料理提供も早く終わります。
片づけを急いで済ませて、参加者に合流!

2012年1月1日。シャンパンが開いて「Auguri!!」
みんなの時計の時刻が微妙にズレていて、どれが正確な”新年”だったのか不明・・・。最初に合わせておこうよ。。。
※写真がブレているのは、酔っていたからではありません。はい。

このフェスタでの収穫は、フィンランド人とサンクトペテルブルグに住むロシア人と知り合いになれたこと。
この縁をムダにしないように、「今年の目標は、(イタリア)国外旅行ぉぉ!!」・・・と元日の朝、トスカーナの山に向かって叫ぶ私でした。(がんばって働くぞ