風待ちGiapponese

40からのイタリア暮らし。日常生活や食のあれこれをフィレンツェからお届けします。

フィレンツェでの手続き② 

2010-02-27 | 国際結婚
移民局の窓口は20程。でも開いているのはその1/3くらい。建物の中は手続き待ちの外国人で溢れかえっているのに、時間がかかることこの上ないです。
しかも今の時代、コンピュータ処理くらいできそうなものですが、処理はひたすらアナログ。棚にぎっしり積まれた書類の山のなかから、職員が一人一人の書類を探してくるんです。(もちろんすぐ見つかるはずもなく・・・)。
イタリア、敢えてこの姿勢をとっているとしか思えません。なんてったって、移民を減らしたいんですから。
そんな状況で、待つこと3時間。ようやく順番が回ってきました! 要件を伝えて書類を出すと、無表情の男性職員から「パスポートの全ページのコピーが必要です」とひとこと。
そんなこと昨日誰も教えてくれなかったよ~!! 大急ぎでコピー屋を探し、コピーをとって再び移民局へ。窓口に割り込んで、先ほどの男性職員に書類を渡すと「それでは、明日取りに来て下さい」。
えぇ、時間がないんですっ!今日の正午に役所に行かなければならないのですっ!!と訴えると、職員、無表情のまま「では11時半にもう一度来て下さい。書類が準備できているかはわかりませんが」。
・・・はい?これは運だめしですか??
バールで時間を潰しながら、「日本だったら5分もあれば終わっている。これがイタリアなのか・・・。」「最初に”明日”って言ったのは、急いで仕事したくないからじゃん」とブツクサ。 そしてドキドキしながら11時半に窓口へ行くと、やった!滞在証明書がちゃんと用意されていました!
ブラ~ヴィ!イタリアーニ!! やればできるじゃないですか。ありがとう~

先ほどまでの険しい顔から一転、ニコニコ顔で移民局を後にして市役所へ。
担当の職員のおじさまが書類を入念にチェック。不備なしで、無事処理されました
あとは宣誓式の日取りを決めるだけだ~と思っていると、「これからいくつかの質問をしますが、あなたはイタリア語は理解できますか?」と聞かれました。婚姻に関して法律関係の確認事項があるようです。
簡単な会話ができる程度の私の語学レベルでは、ちょっと不安・・・。正直にそのことを伝えると「それでは、通訳ができる人を連れてきて下さい。面接日は改めて調整しましょう」ということに。
この日で手続きが終わるはずだったのに、また延期
役所に婚姻届を提出すればいいだけの日本と違って、こちらはいろいろと大変です。でもあと一息、右往左往しながらもがんばります

フィレンツェでの手続き①

2010-02-23 | 国際結婚
3月の渡伊まであと2週間強。時間が経つのは早いですね・・・。日本を離れたくないためか、荷造りはほとんど進んでいません
そして前回のブログ更新から、気付くともう2週間。こちらもあっという間です
ローマの日本大使館へ行ったところまでで中途半端に終わっていた婚姻手続き、今回はフィレンツェでの話でございます。

ローマから戻った翌日、フィレンツェの県庁へ。
大使館でもらってきたNulla Ostaを提出。職員がチェックをして「確かに公的な書類です」という承認印を押してくれました。待ち時間含め約30分程で完了。イタリアにしてはスピーディな処理に思わず感動です

その足で次に向かったのは市役所。書類一式の確認と面接日時を決めるのですが、ここで問題発生!必要書類のうちの「滞在許可証」の証明ができない、というのです。私のようなビザなし観光客の立場で入国している場合、パスポートの入国スタンプで代用OKなのですが、私はこのスタンプがパリのCDG空港のものでした。
実はこれ、日本出発前から不安ではあったんです。エールフランス航空を使うのはわかっていたので、事前に日本大使館に確認はしました。「EU圏内でしたらイタリアの入国印でなくても大丈夫だと思います」との回答を得ていたので、すっかり安心しきっていたんですよね・・・。職員の方曰く「以前はそれでもよかったのですが、ベルルスコーニ政権になってから厳しくなったんです」。そうですかぁ。ベルルスコーニさんは移民の増加を嫌っていますからねぇ・・・。
しばらく問答していたけれど、結局書類は受理されず。滞在許可証に代わる証明を警察署で発行してもらって翌日出直すように、との指示を受けて市役所を後にしました

書類を抱えて、警察署へ走る
長電話の職員に30分ほど待たされて、得た答えが「この手続きはここではなくて、移民局(警察署轄)の方へ行って下さいね」。
移民局・・・。イタリア・滞在、とくれば必ず話題に上る移民局。ついに私も体験する時が来ましたか。
この移民局、書類を提出(or受取)するのはほぼ1日がかり。早朝から何時間も待たされた挙句、もし一か所でも記入ミスがあると「はい、また今度」と冷たく言い放たれる。そして受理されても書類発行は何ヶ月も先、というのはよく聞く話。

翌朝6:30に移民局到着。覚悟はしていたものの、すでに長い列!

配られた番号札は123番目でした。

この日の正午には市役所へ出向かければなりません。記入ミスはないか?処理は間に合うのか?!とドキドキしながら順番を待っていたのでした。
(続く)

ケーク・サレと野菜スイーツ

2010-02-09 | グルメ・レシピ
料理が大の苦手な私ですが、イタリアに行ったら料理関係の仕事を手伝う可能性がなきにしもあらず。去年フランスでマクロビ体験をしたこともあり、最近少しずつ食のことに興味が湧き始めたところです。

今日は、八王子で家庭菜園を実践している友達Yちゃんと中目黒散策。目的は”ケーク・サレ”と”野菜スイーツ”を食べること。
まずはケーク・サレ専門店「カフェ・ド・ヴェルサイユ」へ。ケーク・サレ(直訳すると塩ケーキ)とはフランス生まれの家庭料理で、小麦粉、チーズ、卵が入った生地に野菜やハム、エビ、ハーブなどを混ぜ込んで焼いたもの。日本でいうと調理パンの感覚でしょうか。キッシュのようでもあり伊達巻(?)のようでもあり、食べやすいです。フランスのレシピそのままではなく、日本人向けに改良を重ねて現在の形になったそうです。

ランチプレート(¥840)にはスープと3種類のケークがつきます。
ちょっと足りないかも・・・と思ったけれど、十分お腹いっぱい
店長さん始め、感じの良いスタッフの方とのおしゃべりも弾みました。

そして次に、別腹を満たしに向かったのは野菜スイーツの「ポタジエ」。
国産オーガニックの野菜をケーキやクッキーなどに使っていて、商品種類も豊富。これとこれを合わせているの?!とその意外な組み合わせもとってもおもしろい。買って帰った黒豆きなこ入りのそばの実チュイールは、甘さ控えめで歯ごたえのあるヘルシークッキー。これ、以前マクロビ旅から帰った後のイタリアで考案・自作した”なんちゃってマクロビクッキー”に似ていて、私も捨てたものじゃないななんて、一人ほくそ笑んでしまいました。(←かなりおこがましい)


ゴボウのチョコケーキとルッコラロール。ルッコラにレモンが加えてあって苦味が気になりませんでした。

目の付けどころ、ひらめき、思いを形にする実行力。普段ボーっとしている自分に欠けているところでもあります。食に限らず、常にいろいろなことにアンテナを張り巡らせてこれからの生活の中で活かしていけたらいいなと思います。


再び、日本大使館

2010-02-07 | 生活全般
先週末は、元・職場の後輩たちと表参道「ソルレバンテ」でイタリアンランチ。オシャレな店で、いい感じに居酒屋ノリの30代レディスチーム(+私)でした。 夜は神奈川に下って、登戸「船井亭」へ。ここの店長が揚げるサクッサクの天ぷらを頬張りながら、フィレンツェ留学時の同志・Aちゃんに結婚の報告。相手の男性のことをよく知っているAちゃん、ビックリ&大喜びしてました。

さて、前回に引き続いてNulla Osta(婚姻要件具備証明書)を申請に行った話です。
ローマ二日目の朝、お世話になった友人宅を後にして再び日本大使館へ向かいます。開館15分前に到着。前日「休館日ですよ」とニコやかに教えてくれた守衛さんに挨拶。今日は大丈夫ですね
一番乗りだったのは20代のイタリア人女性3人。彼女たち、数ヶ月間仕事で京都に行くそうです。「カッコイイ日本人男性を見つけておいでね~」と言うと、「NO!NO!NO!」とジェスチャー付きで即答。気持ちをストレートに表す国民性とはいえ、そんなに拒絶しなくても・・・冗談なのに・・・

開館時間を過ぎ、セキュリティエリアを通って待合室(別館)へ。ここでイタリア人の彼は待機するように言われました。書類申請者(当事者)本人しか中に入れないようです。知らなかった・・・。せっかくローマまで付いて来てもらって、しかも一泊する羽目になり、しまいには待合室止まり。ホント~に申し訳ない!!

必要書類と相手のパスポート、IDカードを持って建物の中に入り、書類記入等の手続きをします。後から来た日本人女性3人、全員が私と同じくNulla Ostaの申請でした。イタリア人と結婚する人、結構いるんだなぁ。それから、アマルフィ観光中にパスポートを盗まれた、という親子も来ていました。最近邦画の舞台にもなったアマルフィを訪れる日本人も増えているようですが、同時に観光客狙いのスリも多いと思われます。外出時、カバン・貴重品にはくれぐれもご注意を!

待ち時間含め1時間程で申請を済ませると、「では15時半に受取りに来て下さい」とのこと。えぇ、それまで待たないといけないんですか??午後一には受取れると思っていたのに・・・。
要するに、開館前に並ぼうが正午に着こうが、午後の書類発行の時間は決まっているということなんですね。今回は何だかガックリすることばかり。まぁ自分勝手に計画していた方が悪いのですけれど。愚痴を言ったところで仕方ないので、時間になるまでまたまた時間潰し。天気も良かったこの日の散歩先は、ボルゲーゼ公園内の動物園に決定

  
この猿山を見ていたら、何だか温泉に浸かりたくなってきました
ちなみにイタリア語でも動物園は「Zoo」(またはgiardino zoologico)ですが、ローマ字読みをするので「ゾー」と発音します。

ランチは日本大使館近くのトラットリア。美味しくて気取らない感じの良い店でした。食べるのに必死で店名をメモし忘れ。残念。

    
左からプンタレッレ・イン・サルサ、スパゲッティボンゴレ、サルティンボッカ
プンタレッレの味付けは、アンチョビ、ニンニク、ビネガー、オリーブオイル。口に合って、箸(フォーク?)が進みます。

長~いヒマ潰しの後の15時半、再び大使館に行きようやくNullaOstaをゲット。日本の戸籍謄本を訳したようなもので、出生日、両親の氏名、本籍地、住所などが書かれていました。

フィレンツェへ向かう帰りの電車の中は、二人とも疲れてグッスリ。まだ手続きの第一行程が完了したところで、翌日からはフィレンツェでやらなければいけないことが色々あります。二日間、ブーツで歩き回った足がパンパンに張って痛いけれど、あと数日がんばらねば