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風待ちGiapponese

40からのイタリア暮らし。日常生活や食のあれこれをフィレンツェからお届けします。

日帰りで、あの島へ

2011-10-04 | エルバ島生活
一旦は涼しくなって、このまま冬まっしぐらか?!と思われたフィレンツェにまた暑さが戻ってきました。
日曜は30度を越え、TVでは10月の海水浴を楽しむ人々の姿が。
そんな光景を見て思い出すのは・・・やっぱりエルバ。
先日、その懐かし(?)の島に行って来ました。



目的は(私の)8月分の給料受取りとYoppaさんの運転免許証受取り。
というのも、Yoppaさん、エルバ滞在中に財布を落としてしまったのです。
中には銀行でおろしたばかりの500ユーロ(5万円強)。その他、免許証にクレジットカード、ドキュメント類etc・・・。
イタリアで、落とした財布が出てくる可能性はほぼゼロ。「(父親の)形見のCOOPのカードだけでも戻ってきて欲しかった・・・」と嘆いていたYoppaさん。私はその時初めてお義父さんの形見がスーパーのカードだったと知りました。。。

再交付された免許証を受取ったあと、私の元職場へ移動。
給料の小切手を受取ると、約一ヶ月振りに再会した元同僚たちとのおしゃべりもそこそこにすぐに帰路のフェリーへ。エルバ島日帰りは慌しいです。。。
と、フェリーの上でふと思い出しました。
「ぜひブログで紹介してね!」と言われていたアグリツーリズモがあったことを・・・・・・・・・。
「もちろんです♪」なんて返事していたのに、すっかり忘れていました
すみませんっっ。

では、遅ればせながら・・・
物静かなお父さんに優しい笑顔のお母さん、真っ黒に日焼けした息子(←50代?)が経営するそのアグリツーリズモは『Casa Marisa』(カーザ マリサ)。
ポルトフェッライオから車で約15分、海のすぐ近くに位置しています。



花と緑に囲まれた部屋はどれも広々&清潔。


自家製オリーブオイルが入ったこの瓶に一目惚れ。



アグリツーリズモは「アグリコルトゥーラ(農業)」と「ツーリズモ(観光)」の合成語。
よく日本のペンションや民宿のようなもの、と云われますが、実際に農業をしていることが営業条件です。
この『Casa Marisa』もオリーブ、ぶどう、各種野菜が敷地内いっぱいに栽培されています。
採れたての野菜を使った食事もおいしいだろうなぁ~。

そしてもう1軒、オーナー夫妻がとても感じのよいアグリツーリズモ、『Due Palm』

こちらもオリーブオイルにワイン、さらにハチミツを作っています。
冬期だと、一部屋(キッチン付き)60ユーロくらいで宿泊できるそうなのでかなりお得!
10月~3月の間休業するホテルも多い中、アグリツーリズモは冬期も営業しているところも多くてシーズン外の旅行でもOKです。

せっかくなので、ここでエルバ産のワイン情報も少し。
(ポルトフェッライオ近辺のCantinaのみ・・・)

『Acquabona』(アクア ボーナ)。
 おすすめはAleatico dell’Elba。ほんのりイチゴの香りがするロゼ、Elba Rosatoも。
『Mazzarri』(マッツァッリ)。
 何といってもElba Bianco!
『Sapereta』(サペレータ)。
 アグリツーリズモにレストランも併設です。
『Le Sughere』(レ スゲレ)。
Ansonica Passito dell’Elbaをぜひ!
 こちらも9タイプの部屋を有するアグリツーリズモあり。
『La Chiusa』(ラ キウーザ)。
 エルバで最も古い歴史を持つといわれているぶどう農園です。

※もし「エルバのワインや食材に興味があるけれど、あちこち回る時間がない!」という場合は、以前ブログで紹介したエノテカ『Enoteca della Fortezza』へどうぞ。
ここにはオーナー厳選、エルバ産ワインやハチミツが揃っています。       


最後に・・・。この夏、rombinoは一体何をしていたのか?
ハイ、実は”☆☆☆☆(4つ星)大型リゾートホテル”の客室係をしていました。
いろいろな面で耐えに耐えていた日々だったけれど、過ぎてみれば貴重な経験だったかな、と。
ホテル内ゴタゴタやお客様のあれこれ、エピソードには事欠かずちょっとしたエッセイが書けるかも?
ちなみに現在は、パソコンを使うデスクワークと日本語教師の職を得て、フィレンツェでがんばっています!


フェッラゴストを過ぎて

2011-08-21 | エルバ島生活
8月15日のFerragosto(聖マリア被昇天の祝日)のあと気温は上がり続け、明日は40℃近くなる予報。
観光客も減ることなくピーク状態がダラダラと続いています。そのため仕事は¨嵐¨の真っ只中。
でもこの嵐が過ぎて仕事が終われば、私たちもエルバでバカンス!!
・・・と楽しみにしていたのですが・・・ 諸事情により急遽フィレンツェに戻ることになりました
本当に急で、びっくり。やっぱり今年はYoppaさんとエルバの相性は悪かったのかな。。。
ということで、明日以降リストランテ『Le Viste』に行ってもYoppaさんはいません。(一応、お知らせ)


Ferragostoの日の夜8時半。


私も3ヶ月の契約期間をたった20日間残して辞めなければならないのは残念。
ここまできたからには最後まで続けたかったかったけれど、私一人がエルバに残るという選択肢はあり得ないので、Yoppaさんと一緒に戻ります。

この3ヶ月、というのが実はポイント。
少しお金の話をすると、正規雇用で最低3ヶ月働くと失業手当をもらえるそうです。(初雇用の場合は翌年から)
支給期間は確認していませんが、月約400ユーロ(4万円強)前後。
これが6ヶ月間の雇用だと、失業中の半年間は月約800ユーロ~が支給されるとのこと。
エルバ島のように観光産業メインで、夏は忙しいけれど冬期は仕事がない!!地域では、この¨半年働きまくって、半年失業状態¨の人がけっこういるようです。
エルバ住民だけでなく、イタリア各地からシーズン中に働きに来ている人も支給対象となります。
もちろん¨失業中¨であることが条件ですが、その辺りの申請はかなり怪しそう。。。
去年の冬、金銭的に厳しい生活をしていた私からみれば、半年間仕事をしないで800~1000ユーロもらえればいいんじゃない?と思うわけですが、エルバ在住の同僚曰く「家族がいて衣食住+αの支出があってとても足りない!!」とのこと。
彼女は疲れた体に鞭打って、3つの仕事を掛け持っています。

旅行雑誌をみれば、『青い海と愛する家族と日々の仕事。こんな風に穏やかに暮らせたらどんなにいいだろう。それ以外に必要なものなんてあるのだろうか?』なーんて文章がありそうですが、実際は第三者が思うような生活をしているわけではないのです。
まぁ、職種やレベル(1~7)によって様々でしょうけれど。



こちらは私の給料明細&小切手。
この小切手を指定銀行で換金しないと、現金が手に入りません。

明細には日本と同じように、所得税、課税対象額、控除額etc・・・が細かく記載されています。
手取り額を計算すると・・・日本の最低時給額(736円でした?)を下回っていてガックリ。。。(税額は課税対象の約23%)
でもイタリアで仕事があるだけマシ、と思うべきなのか。悲しい現実です。

私もYoppaさんもお互いに今日が勤務最終日。
これからバタバタと出発準備をして、三日後にはフィレンツェです。

思いがけず、休日

2011-08-09 | エルバ島生活
今まさに最繁忙期のエルバ島。
「ここぞ稼ぎ時!」とばかりに、宿泊施設の料金も2倍、3倍に跳ね上がっています。
以前は4月~10月頃までが観光シーズンだったエルバも年々観光客が減り続け、今では島が賑わうのは夏のほんのわずかな期間だけなんだとか。
不況の影響でバカンス出費を控える傾向にあるイタリア人、それも追い討ちをかけているのかもしれません。

いずれにしろ、8月15日のFerragosto(フェッラゴスト・聖母被昇天の祝日)まで忙しいのは確実。この日を過ぎれば徐々に落ち着いくるそうで、私の職場でも「Ferragostoまで倒れずにがんばろう!!」が合言葉になっています。
「よっしゃ!」と気合を入れなおした矢先、上司から「Rombino、明日休みとってよし」との発言。
え?このタイミングで?? うーん、嵐の前の静けさでしょうか・・・

いずれにしても、一ヵ月半振りの貴重な休日。
久々に午前中からPortoferraioの町に出て、のんびり過ごしてきました。


Portoferraio港には多くのクルーザー(しかも豪華!)が停泊。


いつの間にかオープンしていた中国人の店。
100円ショップのような、秋葉原のパーツ売り電気店のような、北京の土産物屋のような・・・何とも不思議な感じ。
中華料理屋も最近できたらしく、エルバ島にもチャイナタウン計画か・・・?!


ポルトフェッライオのCentro Storico(歴史的市街区、旧市街)には急な坂道や階段がほんとに多いです


Centro Storicoの高台からの眺め


この長屋風家屋は、流刑中のナポレオンの家の近くにあります。
そして・・・写真を撮っている私を睨んでいる(?)猫。

この長屋を過ぎれば、いよいよリストランテ!


高台から、坂をぐっと下ったところに海岸と店があります。
行きはよいよい、帰りはコワイ~の急坂。


この坂から見えるのは青い海!!
こんなに心を癒してくれる景色なのに、去年はこの海に向かって、何度「バカヤロォ」と叫んだことか。。。


『Le Viste』ビーチも、この時間はまだ少ない海水浴客。このあとぎっしり人で埋まったそうです。

Yoppaさん&リストランテのスタッフと一緒にまかない食を食べ、ランチ仕事が終わるのを待ってから帰宅。
ふと気付くともう夕方。休みの日の時間は何て早く過ぎるものなんでしょうね。
日曜日のサザエさんを思い出すなぁ。。。


仕事は残すところあと一ヶ月。
ちょっと腰を痛めたけれど、今のところまだ体は大丈夫です。
それより心配なのはYoppaさん。
肋骨骨折のあと、持病のヘルニアが悪化。
そしてこの間はバイクでコケて左半身傷だらけ。危うく対向車に轢かれそうになった、と顔面蒼白で帰ってきました。
今年はエルバとYoppaさんの相性が悪い気がして何だか不安。
これ以上、何も起こらないといいのですが。。。


キオッチョラ

2011-08-03 | エルバ島生活
先週末、帰省ラッシュならぬ”バカンスラッシュ”が始まったイタリア。
山、海、海外・・・と各バカンス地へ向かう人々&車の列がニュースに映し出されていました。

一方私は家と職場を往復する淡々とした日々を過ごしています。
体力仕事といっても、一応観光サービス業。「天気イマイチだし、案外8月は人が少なくて楽だったりして!?」なーんて淡い期待を抱いていましたが、本当に淡かった。。。
天気が悪いからといってバカンスを諦めるようなイタリア人たちではないんですね。
朝夕は半袖では肌寒く感じるエルバにもドドッと観光客が入ってきたようです。(もちろんイタリア人以外の外国人も多いですが)
今週から晴天日が続いて気温も上がるようだし、今まで以上に忙しくなるのは必至。
これまで1日しか休日をもらえていないのに、予想通りやっぱり休みなしの夏かぁ。。。


毎日こんな風景を眺めながらテクテク歩いて帰宅します。
(左)奥に見えるのはPortoferraioの町。(右)ぶどう畑と山の上の古城


道路脇で、会合中のかたつむり発見~。

「かたつむり」はイタリア語でChiocciola(キオッチョラ)といいます。
そしてメールアドレスの「@」(アットマーク)のこともキオッチョラ、なんです。
確かに形は似てますね

「@」といえば・・・
以前の記事でも書きましたが、誕生日プレゼントのネットブックをやっと購入しました!ASUSの『EeePC Seashell series』です。
買ったはいいけれど、イタリア語仕様の表示にキーボードに、と使い辛いったらありません。


日本語入力を出来るようにしたものの、記号を入力するキー位置が全く変わって探すのに一苦労。
「"¥"マークはどこだぁ!」「"*"がこんなところに?」。
そして"@"を見つけるのに何と5分もかかってしまいました。。。(私だけ?) 
未だに慣れないこのキーボード、文章を書くたびに発狂しそうになっています。

パソコンついでにこの場を借りてのお知らせ。
例の"スクリーンが壊れたノートパソコン"が、外部接続したスクリーンにも映らなくなってしまい使えない状態です。。。
なので、7月20日頃以前に私宛に送ってくれたメールの返信ができないでいます。
メール本文もアドレスも、メールサーバに履歴を残していなくて・・・。皆さま、ごめんなさい~。
今はネットブックで直接サーバを見ているので、また新たに送って頂けると助かりますm(__)m

ノートパソコンはじわじわと不具合範囲が広がってきているようなので、ここで使用を中止。
日本に帰国して新しいのを買うまで、このイタリア語版のネットブックのみを使うことになりますが、パソコンには慣れているとはいえ、やっぱり表示が日本語じゃないと何かと不便を感じるものです。
和食にしろパソコンにしろ、いよいよ帰国予定が早まるかも?


食事はしっかりと

2011-07-23 | エルバ島生活
よく日本にいる友達から「いいなぁ!カラッとしたイタリアの夏が羨ましい~」と言われますが、今夏イタリアは異常気象。北イタリアでは雪が降ったり、南イタリアでも春の陽気なんだとか。
エルバ島は先週3日続けての雷雨があって、バリバリバリ~ッとものすごい雷が海上に光っていました。


この日は冷たい北西風"マエストラーレ"(Maestrale=ミストラル)が吹き荒れて、夜は雷雨に。
空が広い分、天気が荒れるとかなり怖い

このところ日中30℃以下、朝夕は10℃台とかなり過ごしやすいエルバですが、ついこの前までは40度近い日が続いて体力消耗も半端じゃなかったです。
今年も『Terme San Givanni』の指圧師タダオさんにお世話になってはいるものの、暑さと疲れに加えてこってりしたイタリア料理に胃腸が悲鳴をあげたのか、消化不良を起こしてしまって上から下からもう大変でした。。。

2月に体調を崩したときは"どん兵衛"で復活した私、今回も和食で胃腸を休めたいーということで、作った夕食はこれ。

切り干し大根に卵とじのお吸い物。
去年日本から持ってきて大事~にとっておいた乾燥切干大根、とうとう封を切ってしまいました。
日本にいるときは気にも留めなかった食材なのに、切干大根がこんなに輝いて見える日が来るとは・・・。


ところで、今住んでいる家には元々キッチンがついていませんでした。
そこで今年は簡易キッチンを設置。ここで毎日夕飯を作っています。


冷蔵庫の上にはキャンプで使うようなミニコンロ、その他はオーブンのみのシンプルなもの。
確かに便利ではないけれど、最低限の機能はあるので問題なし。
それにYoppaさんがたまにリストランテから余り物や食材を持ってきてくれるので、食生活はそれなりに充実。
もちろんYoppaさんと同じ味はだせないけれど、「今夜のシェフ(→rombino)のスペシャルメニュー!」とか言いながら、一人の食事をけっこう楽しんでいます。


カニのタリオリーニにウニのスパゲッティ


名物タコグリル!の変形バージョン。


アンティパストにはエルバ産トマトを使ったカプレーゼや、同じくエルバのミニピーマン(しし唐?)のにんにく炒め等々


番外編、エルバの野菜をたーっぷり入れたカレーライス。
タダオさんの奥様がわざわざミラノから買ってきてくれた"S&Bゴールデンカレー"です。

フィレンツェから持ってきた米と蕎麦もだいぶ無くなってきたし、仕事が続く9月上旬までこってりイタリアンでも乗り切れるようこのまま気温が上がらないといいなぁ・・・と願いつつ、毎日天気予報チェック。
って、こんなこと書いていたら何だかとっても和食が恋しくなってきました。
フィレンツェに戻ったら、オリエンタルスーパーに直行!だなぁ。
あ、それとも日本に帰っちゃうっていうのもいいかも