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風待ちGiapponese

40からのイタリア暮らし。日常生活や食のあれこれをフィレンツェからお届けします。

トスカーナの風景に出会える町

2012-11-14 | 
イタリア全土を覆う悪天候。フィレンツェも雨が強く降ったり止んだり、晴れ間が覗いたり・・・とヘンな天気が続いています。
昨日の夕方、ふと見上げると、空が燃えているようでした。


トスカーナ各地でも洪水被害が相次いで、連日ニュースで報道されています。
1966年のフィレンツェ大洪水が記憶にあるというYoppaさんが、「今日はアルノ川が氾濫するかもしれない!!気をつけろ!」なんていうもんだから、朝、出かける前に電化製品や貴重品をタンスの上に全部上げてきました。




今朝のアルノ川。
激しく増水していて、確かにちょっとコワイ…
幸いにも何事もなくて一安心でしたが。


さて、前回の記事からすっかり時間がたってしまって、今更?という感じですが()、今回は父のイタリア滞在・トスカーナ編。
父の滞在を機に、トスカーナの町をいくつか回ることにした私たち。
目的地は、「小さく」て「私が行ったことのない」ところです。
このキーワードからYoppaさんが選んだのはピエンツァ(Pienza)。
いやぁ、もうYoppaさんに大感謝!
私はこの町がすっかり気に入ってしましました♪

期待を裏切らない、小ぢんまりとした静かでかわいい町。
シエナの南にあって人口は2250人ほど。町全体が世界遺産に登録されています。
そしてなんといっても“いかにもトスカーナ!”的な田園風景が楽しめるのがいいです。


曇り空だったのがとっても残念!




町の中心の広場にある教会。
外国人団体に混じって、ちゃっかり説明を聞いているのは誰だー(どうせ言葉はわからないだろうに・・・)

広場から続くメインストリートから、いくつかの小道がのびていて、その小道にはそれぞれ『幸運』、『愛』、『キス』、『暗闇』、『盲目』という名前がついています。

Via del Bacio(キスの道)とVia dell'Amore(愛の道)。

そのVia dell'Amoreの先に見えたのは・・・

おぉ。Yoppaさんと父の姿。。。

ペコリーノチーズの産地としても有名なピエンツァ。
試食をさせてくれるお店もたくさんありました。
熟成、半熟成、フレッシュの食べ比べはもちろん、くるみ、こしょう、とうがらしなどの味もあってチーズ好きにはたまらないのでは?


城壁の上に作られた歩行者専用道路。
ここから眺める風景にも癒されます。


どこを切り取っても絵はがきのような風景。
あ~、一眼レフが欲しい。。。


ピエンツァを堪能したあと、ワインで超有名なモンタルチーノへ。


広場近くのワイン屋さんで軽くランチ。
巨大ボトルのロッソ ・ディ・モンタルチーノ(モンタルチーノの赤)。
こちらは一杯5ユーロ。 ん、おいしい。
で、このあと試しに一杯11ユーロのブルネッロ・ディ・モンタルチーノを飲んでみたら、もう全然味が違う~。
この店では味と価格が確実に比例していました


翌日はキアンティエリアを軽くドライブ。
ここでちょっとしたおまけ情報。
このエリアにある有名な肉屋、チェッキーニ(Cecchini)。
店の上階にあるランチのみ営業のハンバーガーや(レストラン?)は観光客、ツアー客で満員状態。


大きな皿に盛られた焼きたてハンバーグにポテト、玉ねぎは食べ応え十分。
味もGoodです。
でも、、、ハウスワインが、、、NG!!
2ユーロだから仕方ないのなぁ。
でも「超有名店でこんな赤ワインだすなんてキアンティの恥だ!」ってYoppaさんも言ってましたからね。
ちなみにこの店、ワインの持ち込みOKなんだそうです。
もしまた行くことがあれば、もちろんワインは持参させていただきます!


そうそう、父はといえば、Yoppa家の合鍵も手に入れて「これでいつでも来られるな。ムフフ」と嬉しそうに日本へと帰っていきました。
次回のイタリア旅行の目標は、「国際免許をとってトスカーナドライブ!」だそうです。
とりあえず、まずはローマ空港でスムーズに乗り換えられるようになって下さいマセ、、、とYoppaさんと二人で切に願うのでした。

Piccola Vacanza② ~Trekking~

2012-09-11 | 
山の家で過ごした三日間。途中、一時的な雷雨はあったものの、最終日は雲ひとつない青空
この日お義兄さん夫妻と向かったのは、Motagna Pistoiese(ピストイエーゼ山脈)。
イタリアを南北に走るMontagna Appennino(アッペンニーノ山脈)の一部です。
中世の衣装を着て町を練り歩くお祭りで有名なCurtigliano(クルティリャーノ)からぐんぐん山道を登り、ようやく着いたDoganaccia(ドガナッチャ)。

あ、前回からいろいろな地名が出てきて混乱!かと思いますが、大まかな位置関係はこんな感じです↓↓


吹きさらしの駐車場に車を止めて外に出ると、こんな風景が広がっていました。

う~気持ちいい~!!サケも野生に戻って大喜び。


戦死したアルピニストの碑も。

リュックを背負ってずんずん先に歩いていくお義兄さん。あれ、どこへ行くんですか?
ま、まさか・・。
近辺をサクッと一回り、だと思って水も持たずに車を降りた私、実は本格的なトレッキングをするんだとは全く知りませんでした
ということで、Doganacciaから出発する往復8kmのトレッキングスタート。


歩き始めの時点で1669m。耳がキーンキーンいって痛いです・・・。


こちらトスカーナ側の景色(左)とエミリアロマーニャ側の景色


なだらかな道が続くので、日頃全く運動をしていない私でも余裕~


兄弟二人で何を語りあっているのでしょうか。Yoppaさんとお義兄さんの(豆粒)ツーショット。


約1時間半歩いて、目的地Lago Scaffaiolo(スカッファイオーロ湖)に到着!
ここでおにぎり食べたいー


山小屋には、小さなレストランと宿泊所が併設されています。夏の間は毎日、9月中旬からは週末のみの営業となるそうです。(ちなみに食事は美味しくなかった)



初めこそ「うわ、かったるい...」と思った往復3時間のトレッキングも、いざ歩き終わってみると体も頭もスッキリ!あー、何て気持ちがいいんだろう~。
マラソンはムリだけど、トレッキングなら私でも楽しんで続けられそう。たまには体を動かすことも必要ですしね。フィレンツェに戻ったら、さっそくトスカーナトレッキング本買いに行こうっと♪
ほんの数日だったけれど、とってもステキな体験をさせてくれたお義兄さん、お義姉さんに感謝です。

・ABETONEの行き方
 フィレンツェからピストイアまで電車。
 ピストイアからアベトーネまでCOPIT社のバスで約1時間半。
・トスカーナのトレッキングコース情報「toscanatura」
 http://www.toscanatura.it/pages/itinerari/itinerari.asp?CodItinerario=1


Piccola Vacanza ① ~アベトーネ~

2012-08-30 | 
8月終盤、遅ればせながらついに私もバカンスに行ってきました!
お義兄さん夫妻が3週間借りている山の家に招待されて、2泊3日の小旅行。
訪れたのは、トスカーナ州北部、エミリア・ロマーナ州との州境にあるAbetone(アベトーネ)。正確にはAbetoneから車で10分程のPian degli Ontani(ピアン・デリ・オンタニ)というエリアでしたが、まぁ同じようなものです。



お義兄さんたちとは、親戚パーティでしょっちゅう顔を合わせているけれど、泊まりで過ごすのは初めて。
3日間ずっと一緒で気疲れしないかなぁ、、、山にこもって退屈なんじゃないかなぁ、、、 なんて思っていたけれど、それは杞憂に終わり、最終日には「フィレンツェに戻りたくない~」ほどでした。


1800年代に建てられた農民の家に滞在。窓が少なく小さいのは、冬に部屋を暖かく保つため。


内部は改装されていて、キッチンも暖房器具も最新設備がバッチリ完備。
どの部屋も天井が低く、多少圧迫感はあるものの、居心地は◎。


私たちが泊まった部屋。唯一の問題は・・・

隙間から下の階が丸見え~の床板!(寝室の天井=お義兄さんたちの部屋の床板)
もちろん覗き見たりはしないけれど、会話筒抜けだし、何となく落ち着かなくて3日間プライバシーはゼロでした


川へ続く遊歩道は、家の裏庭からスタート。



日照り続きで川の水はかなり減っているものの、清涼感いっぱいの散歩コース。


水をみるとすぐに飛び込む水マニアのサケ。温泉に浸かっているように気持ちよさそうだなぁ。


お義兄さんのマラソン仲間が合流してBBQ。
このメンバー、午前中にAbetoneの山を5時間走り続けて戻ってきたところ。皆さん50歳以上なのに、パワフルだわ~。ちなみに、お義兄さん(56歳)は先日のフィレンツェ100kmマラソンを12時間かけて完走しました!


フィレンツェ近郊のスキー場としても知られるAbetone。
もちろんドロミテなどイタリア北部のスキー場に比べたら雪質・量ともに劣るけれど、サクッと滑りに来るには手頃な場所。
1950年代に活躍した世界的アルペンスキーヤー Zeno Colo(ゼノ(ツェノ)・コロ)の出身地でもあります。
スキーに限らず秋季の栗としいたけも有名で、一年を通して観光客で賑わっているそうです。


Yoppaさんも若かりし頃よく通った(?)という、Lupo Biancoは今も健在。“ダンシング・バール”って書いてある。。。


ゴンドラの終点は1892m。ワールドカップも開催される急斜面!


中心地近辺だけでも売却、賃貸物件がかなり目に付きます。ん~、2000万くらいするのかなぁ??

スキー好きな両親のお陰で、スキーだけは運動音痴な私でもまともに楽しめるスポーツの1つ。このAbetoneの“スキー場“な雰囲気がすっかり気に入ってしまいました
いつか金持ちになったらここに家を買うぞー。両親を招待して、避暑にスキーにと楽しむぞー。
ん~でもあまり長く待たせると(体力的に)スキーができなくなっちゃうしなぁ。目標は5年以内??
なーんて儚い夢を描きつつ、Abetoneの山小屋で眠りにつくのでした。
~Piccola Vacanza②に続く~