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風待ちGiapponese

40からのイタリア暮らし。日常生活や食のあれこれをフィレンツェからお届けします。

イタリア2年目の夏は・・・

2011-05-26 | エルバ島生活
今年もやってきました、エルバ島!



もう来ることはないだろう。と昨年は思っていたのですが・・・。
この海と空を見ると、「来て良かったかも~」なんて思ってしまうから、やっぱり単純(^^;)

さて、今年はYoppaさんが一足先にエルバに来ていたので、私一人でフィレンツェから移動してきました。

フィレンツェからエルバ島(ポルトフェッライオ)への行き方は下記。

<バス>
フィレンツェ→ピオンビーノ(Piombino)港 直行2.5時間 1日2便 SITAバス

<電車>
フィレンツェ駅→(Campiglia Marittima駅乗換)→Piombino Marittima駅(港内)約2.5~3時間 鉄道fs
※Piombino Marittima駅からフェリー乗り場まで80m
※1日数本、乗換ナシの直行も出ています。

<フェリー>
ピオンビーノ→エルバ島・ポルトフェッライオ(Portoferraio) 1時間 Moby lineToremar

「エルバに遊びに行きたいけど、どうやっていくの?」「一人で行くのはちょっと不安~」という友人達に、大丈夫、簡単だよ~なんて言っていたのに、今回自分がアタフタする羽目になってしまいました。。。 ↓↓


朝7:28、フィレンツェSMN駅発のローカル電車に乗車。
この電車は港内にあるPiombino Marittima駅まで乗換なし!

・・のはずが、

何とストライキに遭ってリボルノ駅に足止め。せっかく早起きして直行に乗ったのに~。
電車、バス、飛行機と、なぜイタリアはこんなにストが多いのでしょうか・・・。

やっと動き出した後続の電車に乗車してCampiglia Marittima駅下車。
通常ならCampiglia Marittima駅からPiombino Marittima駅まで行かれる路線が、ストのため運休。
代わりにプルマン(シャトルバス)が待っていました。
もちろん無料。これでバス代とられていたら切れていたところ。

ようやくピオンビーノ港に到着。
ストでどうなることかと思ったけれど、予定より2時間遅れただけで済みました。


フェリーはMoby line、Toremar、Blunavyの3社。
M社、T社は1時間に1本出ているので便利。Toremarの方が料金が安い分フェリーが古めですが、1時間足らずの旅なので問題なし。


8ヶ月振り、エルバのポルトフェッライオ港。

そして向かったのは、昨年、ひと夏を過ごしたリストランテ『Le Viste』。


店もビーチも夕日も、何だかんだ言ってもやっぱり懐かしいものです。

前年とは違って、夏の間リストランテで働くのはYoppaさんだけ。
「rombinoも同行すること」という彼の意向により来てはみたものの、現在のところ仕事はなし。。。
”優雅にバカンスを楽しむマダム”になれる性格でもないので、とても4ヶ月も持つとは思えず焦りは募ります。
どんな夏を過ごすことになるのか、楽しみでもあり不安でもあり。。。

P.S.
リストランテ『Le Viste』は9月上旬まで営業予定です。
エルバ島に来られる予定の方、ぜひ遊びに来て下さい!
特典:入店時に「Rombinoのブログを見た」と言うとワインサービス!! ・・・かな?
リストランテの公式サイトはこちら


出稼ぎ終了

2010-09-19 | エルバ島生活
エルバ島での仕事を終えて四ヶ月振りにフィレンツェに戻って来ました!
忙しかった反動からか、何だか放心状態。すっかりグータラ人間になってしまっています
久し振りにチェントロを歩いたら、あまりの人の多さに頭もクラクラしてしまいましたぁ。

それにしてもエルバでの生活、本当にいろいろなことがありました。
泣きながら地団駄を踏んだことも何度もあったけれど、過ぎてしまえば全ていい思い出・・・(かな?)。

エルバを離れて一週間しか経っていませんが、海が懐かしく思える今日この頃。
フィレンツェにいるのにまだこの話題か?!と、しつこいようですが、最後のエルバ写真です。


鱗をとるところから三枚におろすまで、魚を捌けるようになったのは収穫


自家製リモンチェッロは、エルバで採れた無農薬のレモンの皮をアルコールと砂糖につけています。

 
こちらはアンチョビ作り。カタクチイワシを洗って塩漬け。


そして3ヶ月後。とっても塩辛いから、日本酒のつまみにちびちび食べたい一品です。


5度目の試作でやっと上手くふくらんだフォッカッチャ。


生パスタ作りも私の仕事でした。
こちら、"マルタリアータ"(下手なカット)という名前のパスタ。どうしても切り口が揃ってしまって、「日本人(=几帳面)はマルタリアータが作れないのか~」とよく笑われていましたっけ・・・。


元スタッフのサンドロくんとマンマが来店。
このブログを通じて知り合った日本人のYさんもよく食べに来てくれていました。どうもありがとう!
そういえば、「"モノ ノ アワレ”の意味は?」と聞いてきたイタリア人客もいたなぁ。(説明するのに四苦八苦でした


島を離れてピオンビーノに渡るフェリーより。
島の下方に白い船のように見えるのが私たちが働いていたリストランテ。
今夏限りの契約なので来年ここに戻って来ることはないけれど、機会があったらぜひ”客”として遊びに行きます


ということで、エルバ島ブログはこれにて終了。
これから改めてフィレンツェ生活便りの始まり~。と思いきや、1週間後には帰国です

休日のドライブ。そして・・・泥棒!

2010-09-13 | エルバ島生活
エルバ島滞在もいよいよ最後となった週、ここで働き始めてから初めてYoppaさんと二人揃って休みをとることができました!
週半ば、天気が崩れそう&予約も入っていなかったため、オーナーから”一時休業”宣言。結果的に1.5日の休日となりました。
晴れたり曇ったりと不安定な空の下、いつものシェフの顔から普通の人(?)に戻ったYoppaさんと約4ヶ月振りに他の町までバイクでドライブ。
最後の最後にこういう時間が持てて良かったぁぁぁ



ドライブ途中、こんな雲が。
これをヒツジの群れに例えて、"cielo a pecorelle acqua a catinelle " (子羊の空は水がいっぱい(=まだら雲は大雨の兆し))というそうです。


Capo d'Enfola(エンフォラ岬)の夕日。


Portoferraio(ポルトフェッライオ)から車で約20分、島の東南にあるPortoAzzuro(ポルトアッズーロ)。
Portoferraioよりエレガントで大人の町という感じ。港もステキでした~。


この港の知り合いの魚屋さんに立ち寄ると、地元の漁師さんが釣りあげたばかりのカジキマグロが到着!
大きいもので31kg。うぅ~食べたい~



子羊雲の諺通り大雨になった翌日は、昼から休業に。
テラス席の屋根がはがれるほどの風も吹いていました。(まぁ屋根といっても、ただの簾なんですが)


見通しを誤って出航してしまった観光船、無事帰港できたのでしょうか・・・?


こんな休日を過ごして、リストランテ営業あと2日を残すのみとなった金曜、何と!泥棒に入られました
第一発見者のスタッフによると、倉庫の窓がこじ開けられて床に小銭や空き缶がばら撒かれていたそうです。


監視カメラに映らない砂浜から、カヌーによじ登って侵入??
手すりが一部外れていました。

幸いにもレジの売上金はオーナーが全て持ち帰っていたので大金は盗まれなかったけれど、その代り私たちスタッフのマンチャ(チップ)の箱の中が空っぽに・・・。 
大金を盗めなかった彼ら、代わりにワイン、リキュール数本と800ユーロの大型テレビを盗んでいきました。
きっとどこかで売り捌かれるんだろうなぁ。
ガックリ肩をおとすオーナー二人を尻目に、「テレビはいいから、マンチャを返せ~」と海に向かって叫ぶ、安月給の私たちスタッフ一同なのでした。

イタリアンのまかない

2010-09-01 | エルバ島生活
Ferragostoを過ぎた後、客は減るどころか逆に増え続けた2週間・・・。
15日以降は仕事が楽になると(勝手に)期待して過労働に耐えてきただけに、緊張の糸が切れたあとのこの状況はかなり応えました・・・。バカンス期間、長いなぁ
35才の二人のオーナーはともに風邪でダウン。
いっそのこと私も風邪がうつって家で休養したかったけれど、雑草は強いのです。

雑草の基礎体力に加え、蒸し暑いエルバの夏に負けない体を支えていたのは食事(まかない)。
普通はアシスタント(←ここの場合は私?)がまかないを用意するんだそうですが、「rombinoに任せると、いつもパニーニやブルスケッタばかり出てきそうだからなぁ・・・(by シェフ)」だそうで、シェフ自らが毎日おいしい料理を作ってくれていました。
忙しい仕事の合間、本当~にありがとうございました



8月に入って忙しくなってからは厨房で作業しながらの立ち食いもしばしば。
でも時間に余裕があるときはカメリエーレ達と外のテーブルで食事。
海風が気持ちよかった~!


以下、こんなものを食べていました~!の写真集


勤務初日のまかないはこれ、カニのスパゲッティでした

 
ムール貝のリゾットと日本食が恋しくなるアジフライ


シェフお手製のピザ

 
野菜たっぷりのリゾットと冷製スープ、ガスパッチョ


名前不明・・・。イカの中にはカボチャの花のソースで和えた魚介、パンなどが。


リストランテの看板メニュー、タコのグリル


鱈のムース入りファゴッティーニ。これも店のメニュー。


セヴィーチェというペルー料理。レモンと酢が効いて酸っぱかった~


生パスタ、カヴァテッリ

体力が落ちた8月後半はよく肉料理も作ってくれました。
そして今夜は魚介入りクスクスだそうです。
どんな時にも手を抜かないシェフ、料理に情熱傾けてます!

海を眺めながら食事ができるのもあとわずか。
エルバ滞在もいよいよあと2週間となりました~

Ferragosto(フェッラゴスト)

2010-08-17 | エルバ島生活
あまりの忙しさに耐えかねて"雨乞い"をした翌日、本当に雨が降りました
この日は中部~北イタリアで大雨。各地で被害も出ていたようです。


予想通り、リストランテのランチ客はゼロ。
オーナーには申し訳ないけれど、大喜びのシェフと私。ほんの少~しだけ体を休められました。
でもそれも束の間。すぐに翌日の"Ferragosto"に備えて、普段の3倍以上の仕込み開始。
これでもし晴れていたら・・・。考えるだけで倒れそうになります

この"Ferragosto"とは聖母被昇天の祝日(8/15)。
どんな意味があるのかよくわかりませんが、この日は皆で水を掛け合って騒いだりするんだそうです。
そして外食する人たちも多く、どこのリストランテも混雑するとのこと。
私達も特別メニューを用意。想定客数140人分の準備に追われていました。


シェフと私、鬼の形相で作業をしていた折、なんとレンジフードの各所から雨漏りが!!
う~、信じられない・・・。(フライパンで雨を受けている図)
これでシェフがブチ切れたのは言う間でもなく・・・。


そして翌15日。天気も良くビーチにも人がたくさん!

 
Ferragostoの日(写真左)と、前日の雨のビーチ。
天候によって大きく左右されるリストランテの経営の難しいところです。

結局この日は昼・夜合わせて約120人が来てくれました。
ほぼ一日、厨房にこもりきりだったので、町でのイベントどころか深夜0:00から海上で打ち上げられた花火も見逃したシェフと私。
フラフラになりながらもこの仕事の一区切りでもあった15日を何とか乗り切ったことで、二人して万歳三唱!
普段お酒を飲まない私も飲みまくりましたよ~。


日頃の成果(?)を認められ、特別メニューの前菜にTempuraが!
でもその作業状況は・・・(↓)


素人丸出し
こんなことなら、船井亭の店長に天ぷらの揚げ方をしっかり教えてもらってくればよかった・・・。


日本の盆休みにあたる期間に向けて増え続けたバカンス客は、この15日を境に帰り始め、仕事や学校に備えるようです。
観光客がいなくなったエルバ島って、閑散として寂しくなるんだろうなぁ。。。