goo blog サービス終了のお知らせ 

風待ちGiapponese

40からのイタリア暮らし。日常生活や食のあれこれをフィレンツェからお届けします。

オスの近況報告

2011-07-11 | エルバ島生活
『La Repubblica』はイタリアの有力紙。
先日、この新聞のトスカーナ版ページに『Le Viste』の記事が載りました!


読売新聞の関東版ページに、伊豆大島の海鮮料理屋が紹介された。という感じ?

「エルバ島 Portoferraioの隠れ家的リストランテ。シェフ・Yoppaが提供する多くの魚料理の中でも、外側がカリッとしていて身が柔らかいタコのグリルはまさに“芸術“。云々・・・」といったことが書かれています。
掲載翌日、お客さんがドッと増えた!!・・・ということは無かったようですが、でもYoppaさんはとても嬉しそうでした♪

そのYoppaさん、数日前に肋骨を骨折。仕事中に作業台の角に脇腹を打ち付けてしまったそうです。
なるべく動かさない方がいいのだけれど、シェフが一人しかいないので休むことができず。。。ウウッと呻きながらも痛みに耐えてフライパンを振っています。

一方、家にいるもう一人(匹)のオス、犬のサケ。
彼もまた前足を負傷して、びっこをひいて歩いています。
その原因は女・・・いえ、隣家にいるメス犬のイザベッラ。
ちょうど発情期だったイザの発する匂いがサケの冷静さを失わせ、柵を飛び越え彼女の元へ・・・。
その時に足を痛めてしまったんですねぇ。


サケの不法侵入の後、隣家の家主が柵を強化。


今度は金網を食いちぎり、さらに置かれたベニヤ板もすり抜けた。。。


仕方なく一日中つないでいたら(赤い紐見えますか?)、紐を噛み切り脱走!

いやぁ、もう大変でした。
普段の物静かなサケからは想像できない行動に、動物の本能を垣間見ました。
バタバタとサケを追い掛ける数日が過ぎて、イザの発情期も終了。
やっと以前の静かな日常に戻れそうです。

Yoppaさん、サケ、と負傷して、次は私の番か?!とちょっとドキドキ・・・。
暑さと疲れで注意力も散漫になりがちだけれど、怪我をしないように気をつけなくちゃ~。

かもめⅡ号で気分転換 ~Portoferraioの交通~

2011-07-01 | エルバ島生活
毎日ひたすらに働いていたら、いつの間にか試用期間が過ぎていました。
とりあえず使えそうだ、と思われたのか、職場からは”お断り”されず、また自分からも”お断り”できず、正式契約となりました。
もう9月中旬まで簡単には辞められません。。。

体力的には相変わらずキツイですが、職場の人たちにも慣れて昼食時のおしゃべりも弾むようになりました。
”ブォンジョルノ~♪”とウィンクしてくる気さくな男性陣、今彼らの間では日本語ブーム(?)で、私を見かけると「アリガトッ」「サヨナラ」「コンニーチハ」と覚えたての挨拶を意味もなく連発してはガハハッと喜んでいます。
もしこれが私を元気づけるためにやっているとしたら・・・ いやいや、ただ楽しんでいるだけだろうな、きっと。


気分的にはだいぶ楽になったものの、仕事の後にずっと家に籠っているのは本当に退屈。
日本でもフィレンツェでも外で過ごす時間の方が長かった私は、少しイライラ気味。
そんな時、「湾を巡回する船がある」との情報が!
調べてみると、家の近くの海岸も回っているではありませんか。
しかも、港発の最終便もバスより遅い。
これは使える!!・・・ということで、さっそくYoppaさんの夕方の出勤時に一緒にチェントロへ

これが『Gabbiano(かもめ)Ⅱ号』。

運航はComune(自治体)管轄。
これを利用するようになってからは、深夜までYoppaさんの仕事終了を待つ必要がなくなりました。

GabbianoⅡ号のルートはこちら↓

Portoferraio港を基点に、1時間20分で湾を一周。
大型ホテルがあるところが乗下船場所になっています。
 San Giovanni :Hotel Airone
 Fabricia :Hotel fabricia
 Loc. Magazzini :Hotel Mare
 Loc. Ottone :Hotel Ottone
 Bagnaia :Residence hotel villa Mare etc・・・

車のない観光客だとどうしても港(&チェントロ)付近の宿をとりがちだけれど、この船があれば島の自然がそのまま残るエリアのホテルやアグリツーリズモにも宿泊可能。
もちろんレンタカーやバイクで島を回れれば言うことなし、なんですけれど。


最近行きつけになったCalata(埠頭)のBarで一休み。
(ちなみに本の内容はほとんど理解できていません
初めて入った時は「€1.5!」と言われたエスプレッソ、二回目からはなぜか通常料金の「€1」に。・・・どういうこと??


Portoferraio港は、漁船よりもクルーザーや大型客船が多く停泊。
超有名人が大型高級クルーザーでやってくることも。


強面の船のおにーさんとも、今では仕事のグチをこぼす仲。


この日は私の他に乗降客がいなかったので、下船地のMagazziniまで直行してくれました。
目印は山の上に建つ古城(写真中央:小さくてわからないかなぁ)。


私が降りる”Magazzini”の桟橋。Hotel Mare前にあります。

バスより最終便が遅い、といっても港発が18:30。
Yoppaさんにチェントロで降ろしてもらってから、約1時間足らずしかありません。
ある時はスーパーでの買い物だったり、ある時はウィンドーショッピングだったり。
週1,2回のわずかな時間だけれど、単調な生活の中の大切な気分転換のひととき。

う~ん、それにしてもあと2時間遅い便があれば、城塞のエノテカにも行かれるのになぁ。残念!!
・・・Comuneに掛け合ってみるか?


『GabbianoⅡ号』
 料金:片道€4、往復€7
 時刻表(Portoferraio港発):9:00・10:30・12:30・15:00・17:00・18:30
 インフォメーション:339-2439465、349-0914658


仕事のあとの一杯

2011-06-20 | エルバ島生活
エルバ島は今日もいい天気!



こんな景色を見ながら(↑庭です)家での~んびり。
なんて思ったら大間違い。
先日、ようやく私の仕事が見つかって毎日朝早くから働いております。
・・・が、この仕事が去年に負けず劣らずキツイ!!!
そうなんです、またしても”肉体労働”です。
40才過ぎて、2年連続体力仕事(&未経験)をするとは思っていませんでした
勤務を始めて数日で”ギブアップ宣言”を心に決めたのに、上司に言いだせないまま結局2週間近くが過ぎてしまいました。。。

1日7時間、週一休みで、9月上旬までの3ヶ月契約。
短期だけれど、一応正社員雇用のようです。
朝7:20に出勤して、簡単なミーティングのあと7:30から作業開始となります。
低血圧なrombino、早起きが本当にツライ

もしポルトフェッライオのチェントロ(中心街)近辺に住んでいたなら、土産物店、リストランテ、バール、等々・・・いろいろ選べたかもしれません。
でも自由な移動の足がない私は、家の近くで探さざるを得ませんでした。

仕事が終わるとぐったり疲れて、ベッドに倒れ込むのは去年と同じ。
汗だくになって、喉がカラカラになって、叫ぶひと言は「ウマい一杯が飲みたーい!!」

ハイ、ということで、今回は”エルバの旨い酒”を飲ませてくれるエノテカをご紹介!
場所はポルトフェッライオの丘の上。
去年、『Le Viste』への通勤時にこの店の前を毎日通っていたのに、全く気付かなかったくらい、わかりにくいエノテカです。
だからこそ、行く価値がある!
ここを教えてくれたエルバの知人に感謝です


浮かび上がる入口(外門)。ここはメディチ家のFortezza(城塞)跡。


外門をくぐると、ポルトフェッライオの港が見えます。


エノテカだと知らなければ、この先に何があるのかドキドキ・・・。


入口から続く長い通路の側面には、オーナー厳選のエルバ産ワインがずらり!


『Enoteca della Fortezza』(エノテカ デッラ フォルテッツァ)。
店の雰囲気とは違って、ロゴがかわいい。


この日、飲んだのは『Ansonica Passito dell'Elba』(Le Sughere)。
Ansonica種の干しブドウ酒。甘口なので、カントゥッチなどのドルチェと一緒に飲むのがオススメ。
このカントゥッチもオーナー手作りです。


一方Yoppaさんが飲んで絶賛したのが、Procanico種 80%の白ワイン『Elba Bianco』(Mazzarri)。
『Elba Bianco』という名前は他のワイナリーでも出しているけれど、このMazzarriのは味も香りも一番!(by Yoppa&rombino)


この店の若きオーナー、Antonio De'Medici。
メディチ家のアントニオ。・・・ですか。
ワインと食に対する情熱があって、Yoppaさんともすっかり意気投合。
私を余所に、二人で盛り上がってました。。。

毎日でも通いたいくらい、お気に入りのエノテカ。
でも今は、仕事のこともあって夜チェントロに出るのは控えてます。
(夜に一人で帰る足がない→Yoppaさんの仕事終了を待たなければならない→帰宅が深夜1:00過ぎ→翌朝寝坊・・・)
でも体が慣れてきたら、ちょくちょく行きたいなぁと思っています。


去年、蒸し暑い厨房で1日12時間働いたのもかなりキツかったけれど、結局乗り切った。
だから今回も多分、乗り切れるような気がします。。。
”週一休み”も、書入れ時の7,8月はきっとうやむやになってしまうことでしょう。
激務が今から怖いですが、倒れないようにしっかり食べて、たまには息抜き(酒!)しながら、気合いと根性でがんばります!!


『Enoteca della Fortezza』
Via Scosces Portoferraio Isola d'elba
+39 335-8393722
火曜~日曜:18:00~23:00 (月曜休)

ケンジ、ドルチェで活躍

2011-06-09 | エルバ島生活
先週の木曜(2日)はイタリア共和国創設記念日の祝日でした。
飛び石連休のことをイタリアではPonte(ポンテ=橋)といいますが、このPonteを利用してバカンスを過ごす人で週末はエルバ島も賑わいました。
リストランテやホテルも予約でいっぱい。
私も急遽、リストランテと家近くのホテルのヘルプに駆り出されました


家から徒歩15分の所にある、ホテル『Santo Stefano』
朝食をとるテラスからは海が見えて、う~っとり。。。 しながら仕事してました
どの部屋もかわいいし、”一度泊まってみたい宿リスト”(by rombino)に登録です!

夜は久々に『Le Viste』の厨房で調理補助。
いや~8ヶ月のブランクがあっても、体は覚えているものですね。
つい昨日も働いていたんじゃないか??って錯覚に陥ります。


前菜盛り合わせとマグロのオーブン焼き。
どのメニューも去年より華やかになっている感じ。


エルバのサン・ピエトロ。
オリーブオイル、にんにく、ローズマリー、塩、胡椒で味付けしてオーブンへ。


タコのグリルは今年も変わらぬ姿で登場~。

一方、こちらはドルチェ。


ヨーグルトムースにリンゴのタルト。
その他にティラミス、焼きクリームの計4種類があって、”作るのも簡単、盛り付けも早い”ドルチェをYoppaさんが考えたようです。
去年はその反対のものばかりでしたから・・・

そして去年との違いがもう1つ、それはドルチェの盛り付けに全てほおずきが使われていること!
今までほおずきって”鳴らすもの”だとばかり思ってたけれど、食べられるんですねー。
日本のものと種類が違うのかな?
甘酸っぱくておいしいです。
ほおずきはイタリア語で”Alchechengi(アルケケンジ)”。
耳で聞いていたときはなかなか覚えられなかったけれど、字で見たら一発でインプット。
歩け、ケンジ。
皆さんも覚えましたか?
イタリア旅行の際には、ぜひ探して食べてみて下さいね~。

プレゼント

2011-06-03 | エルバ島生活
さて、問題です。
下の写真はいったい何でしょう?



正解は、”ノートパソコンのスクリーン”でした!

そうなんです、私のノートパソコンが壊れました。
それはエルバ出発前夜のこと。
自分の不注意で、約40cmの高さから石の床に落としてしまいました。。。
起動させてみると、スクリーンに縦縞が走ったまま何も表示されず。
データのバックアップは1年前にしたきりだし、エルバでの修理は期待できないし、「どうしよう~」と、もう不安でいっぱい。

エルバへの移動日は、ストに遭うわ壊れたパソコンのことで憂鬱だわで、気が滅入りまくりでした。

案の定、エルバでは修理はできず。
でも不幸中の幸い、壊れたのがスクリーンだけだったため、結局応急処置でこんな感じで使っています。↓↓


新しく画面(SAMSUNG製 90ユーロ)を購入して、壊れたノートPCとケーブルで繋いでいます。
見づらい、移動できない、家の中の接続状態が悪い、と不便ではあるけれど、まぁガマンできないこともありません。

そんな折、Yoppaさんから「今年のRombinoの誕生日プレゼントはネットブック」との太っ腹発言が!
え、そんなこと言っちゃっていいの??本当に???
どうやらYoppaさん、これから数ヶ月のエルバ生活で、パソコンをやるために私が家に籠ることになるのでは・・・というのが心配なようです。 

あ、決して”一日中パソコンをやっている”という意味ではないです。
それというのも、今住んでいる家(去年と同じ)とポルトフェッライオのチェントロ(中心街)はかなり離れていて、移動が本当に不便。
バスはあるものの”1日2本”のみ(*1)なので、外出しようと思ったらYoppaさんの朝&夕方の通勤時に一緒にバイクに乗せて行ってもらうことになります。
フィレンツェのように、「家でちょっとパソコンやってからチェントロへ行こう~」という自由な動きが出来ないのです。
ネットブックがあれば、とりあえずチェントロに出て『Le Viste』でパソコンやるもよし、ビーチに行くもよし、図書館行くもよし、と行動範囲が広がります。

(*1:追記)
6月中旬からバス便増発。私のエリアからは1日5本になりました。夏期以外は乗合いタクシー(2.5ユーロ)が運行しています。



せっかく自然の中にいるのに、別にパソコンなくたっていいじゃない。とも思いますが、確かにこれが数日間のバカンスだったらそれでも良し。
でもここで”生活”するとなると、やっぱり必要なんですよね。。。

ということで、誕生日はすでに過ぎましたが、Yoppaさんの言葉に甘えて現在ネットブックを選んでいるところ。
といってもエルバの電器店にはほとんど在庫がないので、選択の余地はないようなものですが。

ちなみに日本のメーカー(F)に問い合わせたら、「修理には約6万円かかる」とのこと。
画面を替えるだけで、こんなにするものなんですねぇ。びっくり。
これなら数万円足して、新しいノートを買った方がいいのかも。
あ~、いずれにしても予定外の痛い出費です・・・


<誕生日のおまけフォト>


製本をしているMZちゃんから、誕生日&エルバへの餞別を兼ねてこの手作りノートをもらいました。
カバー柄がとってもかわいくて、お気に入りの一冊。
使うのがもったいない~!
これと同じサイズ(サイズ縦15cm×横10cm)の柄違い3冊セットを販売しているそうです。(注文はコチラから)


誕生日の夜に一人で家にいるのも何だかつまらなくて、『Le Viste』へ。
まかない食の後のティラミスケーキでお祝い。
スタッフに年齢を言ったら、みんなビックリしてました・・・