百崎 蒼生(阪神4位)遊撃( 東海大熊本星翔出身)
蔵の入団前評価:☆(下位指名級)
守備や走塁には光るものはありませんでしたが、パワフルな打撃が魅力の遊撃手でした。そのためプロ入り後は、ショートよりも二塁・三塁あたりがメインになってゆくのではないかと考えていました(詳しくは上記の氏名をクリックすると、アマ時代の寸評が自由に読めます)。そんな百崎選手の一年目は、高卒ルーキーということもあり、一軍での出場は無し。二軍では、74試合(119打数) 1本 10点 2盗(1失) 打率.185厘 といった内容でした。
まず、74試合の出場は悪くないのですが、打数が119打数(目安は200打数以上)は経験したかったところです。同じ高卒内野手の 山田脩也(仙台育英出身)は230打数を確保しているだけに物足りません。また、高卒ルーキーの目安である、打率2割越えにも届かず。このへんは、それなりに粗さを感じる選手だったので、想定どおりでした。また走力もドラフト候補としては平均的だったので、2盗塁で1個の失敗ぐらいなので予想どおりかと。守備では、二塁で56試合(守備率.983厘)、遊撃手としては2試合(守備率.750厘)、三塁では13試合で(守備率1.000厘)でした。高校時代担っていた遊撃としての出場が少なかったのも、二塁・三塁がメインになりそうな選手だっただけに、こんなものかと。何より、二塁では守備率.983厘を残し、これは信頼できるセカンドの守備率が.980厘以上であるので合格レベルにあります。あくまでも守備率からの見方なので、守備範囲など、他の部分ではどうかはわかりません。三塁としても、限られた出場数とはいえ、失策0個だったのは評価できます。そういった意味では、守備では一定の成果を得られた一年だったのではないのでしょうか。
もう少し打撃を細かく見てみると、119打数で36三振。三振比率は 30.3% と高めです。いつも言うように、一軍を意識するのであれば20%以下ぐらいには持ってきそうです。それだけ当たると思って振った球が当たらなかった、ボールだと見逃した球がストライクとコールされてしまったという、レベルの差に戸惑ったことが伺えます。また、四死球は10個で、四死球率は 8.4% と平均的。これも一軍を意識するのであれば、10%以上が欲しいところです。しかし、ボールが全く見えていなかったとかいうことは無さそうなので、まだまだ技術的に厳しかった。あるいは、筋力が物足りなく、弾き返すだけのパワーが足りなかったという可能性が高いです。このへんは、技術や肉体の成長に伴い、改善して行ける部分だと考えます。
そういった意味では、経験や対応といった意味では物足りなかったものの、想像以上に守備では安定していた点は評価できます。来年も一軍というものはまだ見えて来ないところにいると思いますが、練習などへの取り組みなどは悪く無さそうなのと、頑丈そうな体つきの選手なので、ガンガン鍛えてもらって資質を伸ばして行って欲しいところです。
蔵の印象:△ (ほぼ想定どおりの結果だった)
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