権田 琉成(オリックス7位)投手(TDK出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
明星大学時代は、☆☆(中位指名級)の評価をしていたのですが、社会人ではいつも同じような感じで打ち込まれていたので指名見送りの評価にした選手です。社会人だとボールが平面的で打者が苦になっていなかったことと、一辺倒になりやすいことが気になっていました。そんな権田投手の一年目は、一軍出場はなし。2軍では、31試合(56回)、2勝2敗0S、防御率 3.21 と、大卒社会人投手としては平凡な数字で終わりました。やはり、大卒社会人の選手に求められるのは、ある程度一軍に一年目から絡んで欲しいというのが一般的です。
もう少し数字を細かく見てみると、56イニングで被安打は60本と、投球回数を上回っています。いつも言うように、基準は80%以下。こうなると、2軍レベルでも、結構厳しかったことが伺われます。四死球は18個で、四死球率は32.1%。四死球率の目安は、投球回数の1/3(33.3%)以下なので、この点ではクリア。細かいコントロールはともかく、四死球は多いタイプではありません。奪三振は32個で、1イニングあたり0.57個と少なめ。先発ならば0.8個以上、リリーフならば0.9個以上が決め手があると言えますが、かなり差があるのは確かです。被安打率も高く、これだけ三振が少なくてよく防御率 3.21 で済んだなというのが率直な感想です。防御率の目安は、リリーフならば2.50以内で圧倒したいところです。
こうなると、全ての部分で物足りなさを残します。それだけに、2年目の巻き返しがあるのか気になるところです。このままだと、早期の退団に繋がってしまうかもしれません。
蔵の印象:△(ちょっと一軍が見えて来ない)
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