（笑い話）独裁者の発想

ある日、某国の独裁者が部下にこう言った。

「我が国の経済発展を考えて、「たまごを産まないにわとり」は経済効率の悪さだけではなく、人民が食べれる食料まで無駄にしている。君もそう思わないか？」

部下は「おっしゃる通りです。では、いかが致しましょうか？」と答えた。

独裁者は「ならば全て捕まえて処理し、その肉を人民に分け与えよ！」と言った。

命令一下、その国の全ての「たまごを産まないにわとり」が次々と集められて処理され、その肉は人民に無償で配る事になった。



・・・数カ月後



部下「大変です」

独裁者「何事だ？」

部下「国中のニワトリがいなくなってしまいました」

独裁者「何故だ？」

部下「以前、ご指示頂きましたとおり国中の「たまごを産まないにわとり」を集めて処理し、その肉を人民に配ったのですが、それを続けた結果、我が国のニワトリが一羽もいなくなってしまったのです」

独裁者「何故だ・・・？」

部下「ですから、ご命令頂きました通りに「たまごを産まないにわとり」としてたまごを産まなくなったニワトリとオンドリを全て集めて処理したのです」



独裁者「う〜ん・・・」



独裁者は少し考え込んだ後、こう叫んだのだった。






「分かったぞ！　これは多分、西側の陰謀だ！」