熊本市会 鈴木 弘のまちづくりのすすめ

21世紀はそれぞれの地域のことは、それぞれの地域で決めていく時代ではないでしょうか。みんなで一緒に考えてみましょう。

受験生 ガンバレ

2007年03月07日 | アラカルト
7日から県公立高校の後期選抜が始まる。日程は二日間、試験は国語、理科、英語、社会、数学だという。倍率は済々黌高の1.92倍が一番高く、合格発表は14日。
まずは受験生がんばれとエールを送りたい。

私自身、高校受験で苦労した一人。受験に望む子どもたちの気持ちが痛いほど分かる。これまでの自身の努力を信じて、最後まであきらめずに頑張ってほしい。
少しでも参考になればと思い、私の受験体験を書き込むことにした。

私は東京で高校受験を迎えた。前にも書き込んだが、中学3年間、毎年転校した。転校の度に、いじめに遭ったことも紹介した。そんな中で何とか学年の終わりにはクラスで5番以内に留まれるようにもなった。

私立高校には何とか合格していたものの、我が家の家庭状況では入学金も授業料も払えないことは充分分かっていた。
そのため、公立高校合格以外には、進学の道は閉ざされることも分かっていた。

そこで考えたのが、無理をせず合格できる都立高校を受験すること。ところが、都立高校の高校格差をなくすために、新たな制度として学校群制度(いわゆるレベルの高いところと、それ以外のところとを組み合わせることで、格差をなくそうという制度)が導入された。

この結果、私の受験した学校群に受験生が集中、倍率が予想以上に上がってしまった。このためだけとは言わないが、結局不合格に。どうするのか、悩みぬいた末に2次募集に応募することに。

この2次募集、普通高校、工業高校、商業高校など都内のすべての都立高校での欠員をまとめ、全都内から募集するもので、どの高校の、どの科になるのかは本人には分からない制度。倍率も10倍以上だったと思う。
大学受験を希望していた私は、できれば普通科を希望していたが、合格したのは工業化学科。

入学当初は、普通科の生徒との間に差が開くのではないかとブルーになったが、多くの友人もでき、また実験、検証という科学的な考え方を教えてもらい、普通科では経験できないことを学ぶことができたと思っている。

その後、法政大学を働きながら卒業することもでき、外資系の貿易会社にも就職。国際社会の移り変わりの速さを学ぶこともできた。

今、地方議員として、心掛けていることが、何かあったら現場に向かうこと。そして、自分の手で検証してみること。そうして得た実感に基づいて発言するようにしている。これも高校時代の、化学実験で、検証の重要さを身をもって学んだ成果だと思っている。

今振り返ると、遠回りのように見えた道も、本人の捕らえ方、生き方で価値を見出すことができると実感している。
もし希望通り普通科に進学できたとして、今の自分があったかというとそうではないと思っている。そのときそのときで、頑張ってみること。諦めないこと。そうすれば道は今見えていなくとも開けると思う。

今日からの二日間。受験生の未来よ開け! 受験生 ガンバレ とエールを送りたい。


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