今日はここまで

つたない雑記です。
超・気まぐれ更新(^^;

漂う電球

2006年10月08日 | 演劇

オリガト・プラスティコ漂う電球」を10月1日、7日、と2回観劇。

1週間前に見たときはまだ、役者さんが台詞を言うのに必死で(翻訳劇だから?)感情表現にまで気が回らないような印象をちょっと受けたけど・・・きのう見たら俄然変化して、淡々とした言葉や動作のなかに感情のユレが感じられる、静かに熱い、スリリングな空気がただよう舞台になってました。
ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」の時よりもさらに緻密、慎重な演出だな~という印象です。
とくに2部の広岡由里子さんと渡辺いっけいさんの掛け合いシーンは、母親と芸人マネージャーという立場から、しだいに男と女に変化していく過程が見ごたえありました。

ウディ・アレンが描いた61年前のユダヤ人家族の姿が、そのまま今の日本にカッチリ重なってしまうのは悲しい。・・・でも舞台には、そういう社会的メッセージはまったく無くて、古い洋書を読んだような、しぶい余韻の残る作品に仕上がってて良かったデス(^-^)