今日はここまで

つたない雑記です。
超・気まぐれ更新(^^;

いぬけら vol.5

2009年02月15日 | INU-KERA
関東も先日あらしのような春一番が吹いて、土日はすっかりポカポカ陽気・・・
今年は冬らしい寒さをあまり感じないまま、春を迎えてしまうんでしょうか(-.-)



2月3日(火)、ロフトプラスワンで「INU-KERA vol.5」を見ました。

平日にもかかわらずチケットはsold outだったようで、客席は超満員。
回を重ねるごとに、イヌケラの注目度も高まってきてる様子です。


◆前半1時間は、
ケラさん犬山さんで客席の質問に答えつつ、
犬山さんが録画に失敗した紅白歌合戦・・・から、それに出演してた某歌手の話や、
6月の“さいたまゴールドシアター”で、蜷川幸雄さん演出の舞台に台本を書き下ろす話(客席にはこの舞台に出演する方もいらしてた)があり、
ケラさんが、最近家に帰るとかならず見ているという「悪魔くん」と「河童の三平~妖怪大作戦」のDVDの話もあり・・・
(↑ケラさんも自身のブログでもこの話をされてます)

20年前のラジオ「FMナイトストリート」でも、この2つの番組の主題歌をかけながら、番組への愛を熱く語っていたケラさん。今でも変わらず大好きなんですねぇ(^-^) 


で、今回ケラさんがどうしても見てほしいと持ってこられたのが「悪魔くん」のDVD。
子供向け番組とは思えない主題歌のおどろおどろしさにどよめきながら、(マッドサイエンティストに調教?された『狼男』が人を襲う話)をしばらく観賞していると・・・突然ケラさんが映像をストップ。
じゃーん!蜷川さんです!
なんと、画面に登場した『狼男(変身前)』を演じていたのは、若き日の蜷川さん!!! Σ(゜Д゜;)

これって・・・凄いお宝映像を見てしまったってことでしょうか・・
このDVDを見てからまだ蜷川さんに会ってないと言うケラさん。。つぎに蜷川さんに会うのが楽しみ、とニヤニヤしてました(笑)


今回は前半1時間のとちゅうで、早くも一人目のゲスト:みのすけさんが登場。
恒例となりつつある“犬山さんの秘蔵写真を拝見コーナー”では、昔の懐かしい写真を見ながら「俺も写真持ってくればよかったなぁ」とポツリ。
そんなみのすけさんは劇団健康時代の台本(「後ろ姿の素敵な僕達」)を持参。ケラさんの書いた、放送禁止用語だらけの台本の一文を紹介してくれました。

あとは犬山さんが持ってきた、劇団健康のメンバーがレギュラー出演した某・TV番組のビデオをみんなで観賞。
番組作りで意見が合わずスタッフと苦闘したという、当時の思い出を3人で嘆きつつ、前半が終了・・・。


◆後半は、2人目のゲストで山西惇さんが登場。

山西さんと言えば、「相棒」の角田六郎役が有名かと思われますが、ケラ作品では映画「グミ・チョコレート・パイン」や、昨年末のケラマップ「あれから」、古田新太さん主演「犯さん哉」などに出演されてます。

この日は恒例のWiki検索を元に、山西さんがTVで結婚を発表したときの裏話や、本名にまつわるイメージの変遷、劇団「そとばこまち」に在籍してた頃の話、関西の演劇事情や、「犯さん哉」で山西さんが演じた“ケツザムライ”の話(笑)・・・などなど。

その後、みのすけさんが再登場。
そして思いがけない飛び入りで「しとやかな獣」のステージを終えたばかりの出演者・・・広岡由里子さん、緒川たまきさん、佐藤誓さんが登場! 
ちょっと話をしてすぐに楽屋に戻られてしまったけど、豪華な顔ぶれが見られて嬉しかった~(=^-^=)

その後は、犬山さんの秘蔵コレクション?で、古い子供用のハンカチ(スポーツカーや動物の、びみょ~なイラストがプリントされた物)を眺めたり、みのすけさんの天然トークを聞いたりして(笑)この日のトークライブはお開きに。

今回のライブは、激しくヤバイ話題というのははなかったけど(別にそれを期待してる訳じゃないけど^^;)終始まったりした雰囲気でよかったですv



ということで、次回のイヌケラは4月30日。

あと2回で「INU-KERA」が1周年とのことで・・・。それを記念してかどうか、ケラさんが
「そしたらここ(プラスワン)で、アコースティックLIVEでもやろうか」と嬉しい発言を!(*^^*)

また音楽活動については、今年は2回くらいライブをやり、更にレコーディングもやる予定、とも言ってました~。

・・・全部ホントかな?(笑)実現に期待してます!


「しとやかな獣」 ちょっとだけ感想

2009年02月15日 | 演劇
今頃ですが・・・ちょこっと感想(^^;)


1月30日(金)紀伊国屋ホールで、ケラさんと女優・広岡由里子さんのユニット(オリガト・プラスティコ)の第4回公演「しとやかな獣」を見ました。

原作は、新藤兼人監督の47年前の映画とのこと。
私は映画も、東京乾電池の舞台も未見なので、ほぼ関連知識ゼロな状態での観劇です(~_~;)

古びた鉄筋アパートの一室を舞台に、そこに住む(というか住み付いてる)4人家族の、あらゆる手段で金に執着するトンデモな生活。
そしてその一家にかかわって降り回される人と、逆に利用して成り上がろうとする人・・・
狭い部屋の中に人間の欲望がぎっしり詰まったような、50年代の雰囲気たっぷりな舞台セットに、すほうれいこさんの着る真っ赤なドレスが目をひく、昭和の映画らしいギラギラ感がただよう舞台。

登場人物はどれもこれも曲者で、ケラさんの作品に登場しても違和感のないキャラクターばかりですが、非常識ではあるけれども、
どの人物にもその人なりの大義や強迫観念があって、ところどころでその心情を独白するイメージシーンがあるのが印象的でした。

なりふりかまわず、あらゆる手段でピンチを乗り越え、罪悪感のかけらもない一家の姿はどこか滑稽で気持ちよさすら感じるほどでしたが、最後にはやはり報いの瞬間があって・・・
その(人生の転落が見えた)瞬間の主婦を演じる、広岡由里子さんの表情がよかった!
あと、男を色じかけで利用しては巧妙に金を着服する女を演じた、緒川たまきさんの「しれっ」とした感じの悪女っぷりも、緒川さんの清楚なイメージと正反対で面白かったです。

浅野和之さん演じる父親が(もう二度と貧乏には戻りたくない)と、思いをつぶやく場面に、この話のテーマが集約されてるようにも感じましたが・・
とはいえ、この話に出てくる家族の(転んでもタダでは起きない)たくましさには、常識・非常識をこえて見習うものがある・・・と思ってしまうのは、今のわたしがヘタレな証拠かも^^;


オリガト・プラスティコの作品を見るのはこれで2回目ですが、「漂う電球」同様ケラさんの繊細な演出が、細部まで際立っている舞台でした(^^)