薬師草
余り人が歩かない山道で見つけた
完熟檸檬色のきれいな小花
上品で
樹木に埋もれがちななかに在って
凛と存在感をみせる薬師草
いつもはこの花に出会うことはなく
まさかこの場所で
咲いていることを知らずに歩いていて
今日初めて出会い
思わず足を止められた薬師草
野草は店先を飾るでなく
人に綺麗とか素敵とか言われることもなく
人知れず咲いて朽ちる野花
でも・・・
旬に咲く野花は心が澄み綺 . . . 本文を読む
風吹いて 散らばる落葉 悲壮感
夜半に雨が降ったのだろう、外に出ると路面が湿り、そのせいか時折吹いて来る風がひんやりと感じる。
ここに来てようやく角が取れたか、そう思うと心が弾んで、少しうれしくなる。
そう言えばあれほど激しく鳴いていた虫の鳴き声が聞かれない、
いつもはその日の気分によってうるさいな、そう思う虫の声も聞かれなくなると寂しいと思うのは親父の悪い癖だ。
虫の声 鳴きやんで知る 寂し . . . 本文を読む
寒露
10月8日の寒露を過ぎても気温は下がらず、以前として私の住む町では30度前後で推移している。
もう暦の季節では秋も半ばである。
それにしてもいつもの心地よい秋の爽やかさが一向に感じられず、町全体が夏模様のままで涼しさが一向に感じられないこの頃。
それでも公園の桜はもうかなりの木の葉を落としていて、今朝も桜の一葉が花びらを散らすように一枚・・色褪せながら落ちた一葉が散策路を落葉で染めていまし . . . 本文を読む
未だ、
昨日の雨風はそんなに強くなく、降っていた時間も午前中だったので咲き始めた金木犀の花を散らし、匂いを消滅させるほどの強さもなく、昼には止んだ雨。
今朝は何事もなかったように金木犀の香りが漂い、目覚めの熱い淹れ立ての珈琲の香りとなって私の鼻を擽ったが金木犀の香り。
この芳香、心地よい酔い、もう少し私を楽しませて欲しい、そう思う朝の香り。
この余韻に浸っていると今日はうれしい一日になりそう。
今 . . . 本文を読む
予報通り、
昨日の睡眠不足が祟り、そのせいか今朝の目覚めは遅く、愛犬を連れ散策に出た頃の西はびっしり灰色の雲が張り付いていたが、
東の空は意外と明るく、太陽の光も覗き、昼までは持つかな?
そう思っていたがその崩れは予想以上に早く、いま空は夜のように暗く、雨は順調に降り続いていて止む気配もない。
台風が遥か日本海を北上していることもあり、私の住む所では風が止まり木の葉もゆれる気配もない。
雨
降 . . . 本文を読む