

10月の初旬。
木の葉が染まるまでまだ日がある神無月の初め、花が一番早い桜がそろそろ恥じらいの色を付け始めた秋の一日。
優しい日差し、止まった風、少し時計を進めると汗が滲む。
そんな明日から下り坂の土曜日、
いい天気、そして適当に散らばるホワイトマシュマロの雲。
コスモスがいい感じでゆれている、
パステルピンクに、
子供の頃に一緒に遊んだあの子の面影を見る。
男とは困ったもので、
何かある度に追想して夢をみる、
もうそれが終わった出来事であり、抹消された一頁なのに、
ひとり過去を追いかける。
馬鹿なやつ、
今更、想い出してなんになる、
戻らないあの頃に歯痒さを嘆くのか、
いつもの酒を深酒にして仕事、家庭を愚痴っている、
男とはどうしようもない生き物。
過去の遺物、
古い
もうあなたの時代は終わった、
そう言われながらも過去を追い求める。
哀しいいね
神無月のなかで灯りがひとつ消える。
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