やれ・・ようやく雨が止んだか

降り続いた雨、

ここ二日ばかり愚図ついた雨が、いままでに降り積もった雪を少し融かし、
冷えて強張った大地を緩め、春の受け入れの準備を整え始めている。
しかし、標高の高い峰々にその声は届かず、
雨に変わり激しい降雪となって更に雪を積み上げていることだろう。

春、
南から温かい兵どもを引き連れ、
風の戦車に乗って訪れるジャンヌダルクかな・・・この雨は。

雨

闇の空から落ちてくる
激しい怒りの鉄槌

温かい
ほっとする
・・・
両手で抱える熱いコーヒー
凍えの拭われた　
雨

あれほど温もりを否定して
破壊して
強張らせた雨がいまでは温かく感じる

なぜ
如何して
・・・
その問いに
ただ悪戯に笑っている
雨

そうか・・・
雪融けが近いからね
この季節
人は無関心でいるから教えてくれるのか
春の訪れを。