花紀行、咲き始めの紫陽花

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降りだしはいつ頃になるかな・・・空を見る。
空一面張り付いた灰色、白の多い不透明の明るい灰色だからもう少し持ちそうかな・・・
そんな思いを胸に歩いた朝の散策。
緑は更に深まりをみせてはいるが、一葉からは瑞々しさが失せつつある、
おまえも一雨待っているのか？
まだ・・天空のあの人が恋しいのか、寂しくなると直ぐに表情が曇る。

このうつとおしい梅雨空からの解放、訪れは当分来ない、そうわかっていても、
雨・・が続くと一日も早く開放されて、青空の下で手足を伸ばして寝転びたい。
まだ初心な姿

まだ・・蕾
仲良く肩を寄せ合うようにして眠り
もう少し先になるかな
そんな思いで蕾を眺めていたら
今朝は小さな瞳を開けて咲いている

淡いパステルの一花
・・・
空に向かって
雨との初キッスにドキ・・しながら　
待っている紫陽花
花色も淡く雨とは初対面

咲き始め
・・・
可憐な一花
これから一雨毎に熱い抱擁を交わしながら
想いを深め
大人になる紫陽花

乱れ染まる姿態を魅せるのはもう少し先か。