
おや、まだ爽やか、そう思う朝である。
目覚めの悪い私の体を、纏わりつく朝のひんやり感が、両手を持って頬を叩くような感じで「おい、起きろ!」怒鳴っている。
このほろ苦い一杯のコーヒーを味合うような朝が、後数日で終わってしまうのかと思うと、いま、涙が一滴の雨となってこぼれ落ちる。
数日雨を見ないと、森も土も乾き一葉に潤いも失せる。
一雨が恋しいと思うのは私だけか、ああ・・・この渇きこそ愛の喪失状態か、
あの、シト・・降り続く長雨も嫌なものだが、この渇きを潤す一雨が私は欲しい。
百合

薔薇の花びらが雨を嫌うように散って
いま私が薔薇に代わって咲いている
芍薬の風情
牡丹の華麗
三人目の私は清楚
そう私はこの季節の一花
この季節
いつも浮気人の紫陽花に隠れてしまい
私の存在薄いけれど
この6月の一花
細い茎に大輪の花
華やかな仲間大勢いるけれど
清楚な私が本妻
ケルト語で白い花
百合
・・・
それが私。

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