人から消えた青空

いつから人は思いやりを失くしたのか？
たしかに社会、家庭、政治のゆがみは拭えないけれど・・・
そればかりではないと思う今の世

私の青空、
バケツ一杯の水にタップリの青絵の具を溶かし、ぶちまけ、私の好きな平筆に白絵の具をタップリ含ませ、横一直線に描く背景の雲、
滴り落ちる白が青空を浸食して広がる夏空、そこに横槍を入れる怒り雲、
暴れ、砕け、崩れ、いい表情になって広がる夏空。

一雨でいい一度降って、そう言いながら呟く私、
今日も拭っても・・切がない汗が私から流れる。
思いやり

人はいつからこの言葉を忘れ
計算式を組み込むようになったのか

うわべだけ
形だけ
綺麗ごとを並べ
正当化する私たち

そこからは何も生まれず
何も感じられず
空しさだけが広がる

いま
人に組み込まれた摂理が音もなく崩れ
言葉の墓標となって残る。