イブ・タンギー Yves Tanguy /jour de lonteur
ロベルト・マッタ Roberto Matta /je m'honte
ほぼ同世代のこの二人、イブ・タンギーはフランス人、ロベルト・マッタはチリ人で、ともにシュルレアリスムの画家。
シュルレアリスムという大きなムーブメントの中にあって、独自の世界観を確立した。
タンギーは、静寂の世界。
マッタは、むき出しの本能と暴力の世界。
共通するのは、醒めた視線。
人間の狂気の沙汰のその末の、やるせない世界を見つめる目だ。
どうだろう、今彼らの絵は、何かを我々に指し示してはいまいか。
形は変われど繰り返される歴史。
痛みを忘れたころにやってくる、狂騒の時。
芸術家が、巫女や預言者、幻視者であるとはいえないが、時代の記録者であることは違いない。
今再び、タンギーとマッタが浮上してくる舞台は整いつつある。
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