rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

満月を数だけ映す田の鏡

2021-04-28 22:25:14 | つぶやき&ぼやき
なんともお粗末なタイトルだが、通勤のときに水を張ったばかりの田んぼを見て、昨夜の満月”ピンクムーン”を映す今だけの特別な夜の風景を楽しみ損ねて大いに残念がっていた。
その時気がついたことがある。
以前ならどの田んぼにも水が満ちていたり、これから水を張るばかりに畦が形作られ、早いところではもう苗が植えられていたりと、どこにも草の生えた田んぼはなかった。
ところが、今年はその面積がさらに増しているようだ。
じわじわと追い詰めるように課される減反の圧力、後継者がいなく作り手の絶えた耕作放棄地が、年々増加しているのだろう。
他の作物に転用しているところは、あまりないように感じる。
大昔、土地のほとんどは、木などの植物で覆われていた。
それを根気強く開墾して田畑にしてきた、われわれの先祖の尊い労働の成果が、今のこうして利用されているのに、それを踏みにじるかのようなことが起こっている。
作物を作ることは、命をつなぐことに等しいのに、そこを疎かに考えているのではないだろうか。
他国から安い農産物を買えばやすく供給できる、などとただ安直なわけではないと思うが、他国との政治経済的関係を鑑みても、自国の食糧自給を脆弱にしていいことはない。
いつ何時、輸入が困難になるか分からないのだ。
大豆、小麦が、世界的に高騰している。
天候不順、需要の拡大変化など、多くの要因がある。
そのあたりのバランスを調整するのが、国を運営するものの務めだと思うがいかがなものか。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿