rock_et_nothing

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有史以前から人が集まる、オーストリア:ザルツブルグ

2012-09-29 23:08:35 | 街たち
「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」ドイツとの国境に程近い、オーストリアの古都ザルツブルグ。
「塩の砦」を意味するザルツブルグはその名の由来の通り、東南に世界最古7000年前より塩を産出するハルシュタット塩坑を控えている。
いまだに、年間27万トンの塩を産出するのだから、どれほどの埋蔵量があるのだろう。
ちなみに、ハルシュタットは、山に囲まれたハルシュタット湖に面した湖畔の街。
とても風光明媚で、特産の塩を使ったリラクゼーションが体も癒してくれるようだ。
ハルシュタットとザルツブルグの中間に、ザルツカンマーグートがあり、ここよりシャーベルク登山鉄道に乗ることができる。

ザルツブルグは、映画「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地としても有名。
そして、一番は、モーツァルトの故郷として知られている。
旧市街のゲトライデ通りにある黄色い外観の4階建ての建物は、モーツァルトの生家だ。
旅に明け暮れる生涯で、ウィーンに移るまで暮らした街。

さて、お待ちかねのグルメ。
シュヴァイテングラーテン?は、豚ロースのソテー。
それに付け合せる”クネーデル”は、固いパンをさいの目切りにし、炒めたタマネギと捏ね合わせ、丸めて焼いたもの。
もちもちとして、タマネギの香ばしさと甘さが、肉の付け合せにぴったり。
ザルツブルグは、ワインだけでなく、ビールも1000年以上前から親しまれている。
”ザルツブルグ・ビアブラーテン”は、牛肉の赤身の塊に、細ぎりベーコンをモザイク状に挿し込んで、黒ビールで柔らかく煮たもの。
ビール風味のソースが、肉の旨みにとても合う。
803年創業の老舗の名物スイーツ”ザルツブルカー・ノッケル”は、あわ立てた卵を皿に盛り、クランベリージャムをかけ、またあわ立てた卵を重ね、オーブンで焼き、仕上げにラズベリーソースをかける。
ふわふわとした食感と甘さが美味しいという。

有史以前から人が暮らしてきたこの地は、この街は、人を大きく惹きつける。
中世に、ザルツブルグの名がお目見えしたらしい。
今では、音楽の都として、毎年夏に開かれるザルツブルグ音楽祭で賑わいを見せる。
これからも、音楽を愛する人たちにとって、モーツァルト親派にとっては、聖地であり続けよう。
画面に流れる映像を見て、音楽と美しい自然で心洗われてみたいと、切ない気持ちになったのであった。