rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

二匹のヤモちゃん

2022-08-17 22:57:49 | 生き物たち
このところ毎日のように、キッチンの北窓にヤモちゃんがやってくる。
でも、なんか違和感がある。
どことなく小ぶりになった?と感じた次の日には、あれ?元の大きさ????という具合に、私の不確かな記憶力を試すかのようなことが起こるのだ。
「もう、しょうがないな~ポンコツだからかな?」と、自分に言い聞かせていたら、なんと今日、相変わらずのヤモちゃん来訪のところにもう一匹ススススとガラスを渡っていく白い影がある。
ヤモちゃんが、大きくなったり縮んでいたわけではなく、来訪者が交替していただけのことだったとはっきりわかった。
どちらともいえないけれど、ともかく仲間がいたんだね!と、ただ単純に嬉しい。
そういえば、先来のヤモちゃん尻尾が、とても機嫌が良さそうに左右に振る珍しい様子があったのは、つまりそうゆうこと?なのだろうか。
まあ、機嫌が良いと判断したのは人間の思い込みで、実は他のヤモちゃんを威嚇していたのかもしれない。
私としては、二匹のヤモちゃんを見られたことは、確実にちょっと嬉しい出来事となった。





自然は厳しい

2022-07-11 22:45:45 | 生き物たち


コキジの卵。
今日の午前中、母鳥も健在だったが、夕方様子を見に行くと、巣の周りには羽が散乱していて、白く小ぶりな卵が5個寄せ集まって巣の中に納まっていた。
家人が神社の掃除に行っていた昼過ぎに数時間に、惨劇がコキジに降りかかったのだ。
母鳥が獣に襲われたのを聞いた家人は、とても心を痛めていた。
野生の動物には、彼らの掟があり、生き抜くには運と危険を回避できる察知能力が欠かせない。
家人は自然に関与しないと決めていた。
だから、この事態はどうにもならないことだったのだ。
人間の一過性のセンチメンタルで関与してはならないこともあると思う出来事だった。

そして、ブルーベリーの木に作られた精巧な鳥の巣。
おそらくこれからここに卵が産み落とされるのであろうけれど、無事雛が巣立てるかは、誰も予想はできないということだ。




鳥の楽園

2022-07-10 23:03:29 | 生き物たち


この画像はしばらく前のものだけれど、このブルーベリー畑は、今収穫期を迎えだした。
今年は少雨と高温で、熟すのが少し早まっている気がする。
下草はどんな条件でも強靭な生命力で、あっという間に草丈が伸びる。
だから家人は草と格闘する日々が続き、草刈をしてはそのいたちごっこにいささか疲れ気味のようだ。
そんななか、ほほえましいこともある。
家人が刈払い機で草を払っていると、突然何かが草むらから飛び出してきて肝を冷やした。
なんとコキジが驚いて飛び出してきたのだ。
そして飛び出してきた場所には、卵が数個まとまっていて、どうやらコキジが抱卵していたらしい。
もちろんそこの草は、コキジが安心して抱卵できるくらい残してある。
コキジの抱卵を発見してから数日後の昨日、私もブルーベリーを摘みに畑へ行った。
ぷるぷると大きく見事に実った甘く香りのあるブルーベリーを味わいながら摘んでいくと、家人が驚きの声を上げた。
なにやら私を呼んでいる。
コキジの巣からほど近くのブルーベリーの木に、見事な鳥の巣が一つ掛けられていた。
茶色い小枝で、太さと長さが均一に、精巧に組み上げられた巣だ。
つまり、誰もが鳥の巣というと思い描くイメージそのものといったもの。
写真に撮りたかったけれど、あいにくとスマホも持ち合わせていない。
それにしても、この場所は、鳥にしたらこの上ない環境だ。
虫も木の実もふんだんにあるし、巣を作るための小枝も使いたい放題だ。
しばしば人が来て作業するから、安全も保障されている。
どこかの猫は入れ替わり立ち代り来ているけれど、それは家人の作業を見守るのを半ば仕事にしているようなので、差し迫った脅威ではなさそうだ。
さて、巣の主はどんな鳥なのか、今のところ見当が付かない。
もう少ししたなら卵を抱卵している鳥の姿を見れるかもしれないので、それを楽しみに待とう。
でも、ちょっと複雑な思いなのは、鳥たちがブルーベリーを食い散らかしたり、枝を折るということ。
鳥は可愛くて好きだし、ブルーベリーは美味しくて愛おしいし、両立できないこの状況に、困っている。
せめて、鳥たちが食い散らかしたり枝を折らなければ、生き物同士、仲良く共存したいのになど、自分勝手なことを考える摘果作業だった。

主の季節(閲覧注意)

2022-05-12 23:50:07 | 生き物たち


お分かりいただけただろうか?
画面右下よりにいる、長く巨大なそれを!

今日の昼前、窓を開けて外の爽やかな空気が流れ込むテーブルで、私は勉学に励んでいた。
頻繁にバサバサと羽ばたく音をさせながら、親すずめは雛に餌を運び、雛は早くおくれとせわしなく甘えたように囀る音が途切れない。
ふと気がつくと、静寂になっている。
そして、親すずめのけたたましく鳴く警戒音がしだした。
もしかすると、例のあの主がやってきたのではないか?
丁度そこへ家人がやってきたので、確認してもらうことにした。
「あたりだよ!」
垂木に鈍く光る緑色の長いものが巻きついている。
どうやら昨年家人の部屋のある家屋の屋根で見事な抜け殻を披露した、我が家の主チロがやってきて、雛をぺろりと飲み込んだようだ。
親すずめは諦めきれずに、少しはなれたところから様子を伺っているけれど、どうにもできない。
チロの姿を見たのは、今日が今年の初め。
チロがどこからか、すずめの様子を伺っていたのだろう。
何がかわいそうかは、感情を移入するほうで左右される。
この場合、自分はニュートラルだ。
なるようになる、それしかならないし、できないことが、実に多いのだ。

ご報告

2022-04-30 22:38:48 | 生き物たち
ご報告です。
去る4月27日水曜日の午後5時30分ごろ、コゲラちゃん(子供)が巣立つ場面を目撃いたしました。

私が、仕事を終えて帰宅した午後5時20分あたりです。
車庫に車を入れて玄関へ向かう途中、コゲラちゃんが気になり、巣穴から6mくらい離れたところよりじっと観察していました。
見始めたころ、巣穴はぽっかりと暗い口を開けていました。
少し待ちますと、ひょっこりと巣穴の大きさいっぱいにコゲラちゃんが顔を覗かせました。
刺激しないよう微動だにしないようじっと見続けます。
どこかから、「ジッジ、ジッジ」と鳥の鳴く声が聞こえます。
その方向に目を凝らせますと、小ぶりな鳥の動く姿が見え、だんだんとコゲラハウスへと近づいてきます。
「親鳥かな?餌を運んできたのかしら?」と、思いながらコゲラちゃんに目を戻しました。
すると、ビュンとその方向から何かが飛び出してきました。
そして私の頭上近くを一直線に羽を畳んだ紡錘形で、弾丸のように突っ切って、それから羽ばたいて左方向に半回転して井戸の近くに聳え立つヒバの木に止まり、「ジッジ、ジッジ」と鳴きました。
コゲラハウス近くの月桂樹の木辺りからも、「ジッジ」と鳴き声が応答します。
もしかすると、親鳥が上手に巣立ちをしたコゲラジュニアを応援したのかもしれませんね。

これで、今年のコゲラちゃん観察記はおしまいです。
コゲラは、自分の成長した場所に、また営巣する習性があるといいます。
今までも、木をつつく音は毎年聞こえていましたが、巣穴がいつも見えるところに作られるとは限りません。
それでも、もう2度もコゲラちゃんの成長を見られたのは、とても幸運なのだと思います。
いつかまた、この幸運に与れる日を楽しみに過ごしていきましょう。