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ダーク オブ ザ ムーン ⑩

2011年09月02日 00時21分57秒 | ムービーTF DOTM

今回ご紹介するTFは、オートボット戦士“サイドスワイプ”。サイドスワイプと言えば実写映画第二作目でデビューした人気オートボットですが、第三作目である
DOTMでも続投。ジョルトと違い、ちゃんと本編にも登場しました。しかし、サイドスワイプ最大の特徴と言えば全身に彩られたシルバー塗装ですが、今回のもの
はシルバーどころグレーに近い成形色で物凄く安っぽい…。サイドスワイプは過去に三回製品化されましたが、その全てが全身シルバー塗装だったのに今回
はこの有様。その為、このサイドスワイプはTFファンから敬遠されやすいアイテムとなりました。私だってそうでしたもの。


ご尊顔拝見…なんか造型が粗くなってませんか?塗装だけでなく、随分とみすぼらしくなった物です。

劇中では、アイアンハイドと師弟関係にあり、訓練やディセプティコン戦や紛争鎮圧任務にいそしむ毎日だった様
です。市街地でディセプティコン部隊“ドレッズ”と派手に戦ったりと、脇役TFの中じゃ見せ場もあった方ではありま
すが、前作同様に見せ場はそこだけで後は空気…。割と画面に出てくる回数は多かったけど戦闘シーンが殆ど無
かったレッカーズの面々に比べたら、どっちがマシなのかはちょっと返答に困ります。付属カードには、「古代サイバ
トロニアン剣術のスペシャリスト。接近戦で彼に敵う者はいない。仲間はディセプティコンとの戦いに備えて、サイド
スワイプから剣術の訓練を受けている」だそうです。しかしスピンオフムービーでは、バリケードにやられて剣を失い
武器をハンドガンに持ち替えたりもしてましたよね。


初代ムービーサイドスワイプと比較…や、やっぱり塗装されてないハンディキャップは想像以上に厳しい…。しかしこうして見ると、全体的
にスリム体型になり、背中のウイング状側パーツが縦長になり、腰と脚部を繋げていたゴムチューブが無くなったのが分かります。


ご尊顔拝見…今回のサイドスワイプは塗装だけではなく造形的にもダルいので、本当は比較したくないんですけど。
デザインが劇中に近いのは左側ですが、造型レベルでは明らかに落ちます。


並べるとこんな感じで、背中のガワのせいで身長が伸びたように見えますが、頭の位置だけを見ると実際は少し背が低いです。


可動は非常に優秀で、初代に無かった腕と太腿にロール軸が追加、そして可動を阻害していた脚部チューブが廃止されたことで、格段に
動くようになりました。それ以外の部分だと首、肩、肘、手首(内側への折り曲げのみ可)、股関節、膝二重関節です。


肘関節に特徴があり、前方向(この画像だと上方向)に曲げた場合にのみ肘関節に仕込まれたクリック関節が働き、
一節ずつ動きます。これは重いメックテックウェポンの保持力を上げるため、前方向にのみクリックが利く様にしたので
しょう。しかし私の購入したものは、右腕が前方向にクリックが利かず、反対に後ろ側にクリックが利くと逆になっていま
した。もちろん、武器の保持など出来ません。でも左腕は前方向にクリックが利きまして…おかしいと思ってよく調べて
みたら、右腕の肘に左腕の肘パーツが組まれていました。
当然、タカラトミーにクレーム付けて交換させましたとも。


武器はショットガン。ショットガンと言うには分厚くデカくてかっこいいです。
でも、スピーディーな戦法を得意とするサイドスワイプにはちょっと似合わない?


ギミックは、後方のバーを前に押すことで銃身から展開するブレード。例によって固定出来ず、
指を離すと戻ってしまいます。カードの記述は“サイバトニウムソード”、「サイドスワイプのブレ
ードをN.E.S.Tがショットガンと融合させた新兵器。近接戦闘で威力を発揮する。」だそうですが、
サイドスワイプには最初から剣があるんだし、これ意味無いんじゃ…?
だったらロングバレルにして、長距離ライフルとかにした方が役立ちそうですけど。


そしてサイドスワイプの代名詞であるブレード、今回は初代と違い細くシャープな造型になりました。剣としての説得力は増しました
が、私としては初代のデカいブレードも好みです。


初代同様に、ブレードを上に回せば非戦闘状態に。ただ、オフィシャル設定じゃありません。


サイドスワイプを語る上で避けては通れないのがこの足首、初代サイドスワイプは足裏がタイヤになっていて、その為
に自立させるのが困難なのが最大の弱点でした。元のデザインがそうなのだから仕方が無いのですが、今回のサイド
スワイプはその反省を活かし、デザインそのままに自立性を高める様に設計されています。タイヤの側面に転倒防止ア
ウトトリガー(爪先?)、後方にビークルモードのガワを配置し足首を形成しています


しかし、変形させることでデザイン画に忠実なタイヤ足にする事も出来ます。自立?もちろん出来ませんよ?


続いて、メックテックウェポン接続用の5ミリジョイントがどこに配置されているかを見てみましょう。
手首はもちろん、背部ウイング状ガワに二つ、背中中央に一つと合計で5箇所です。ちょっとだけジョルトの配置に似てます。


ビークルモードは毎度お馴染みシボレー・コルベット スティングレイですが、今回はオープンカー仕様で登場。
サイドスワイプはデラックスクラスだと毎回ガワ変形に近いですが、今回はガワの噛みあわせが悪くカッチリ嵌っ
てくれません。


ショットガンを外すとこんな感じに…シートまであるのが分かります。まぁ今回はオープンカー仕様ですから、シートが
付いてないとカッコが付きませんからね。画像には写ってませんけど、中にはちゃんとハンドルまで造型されています。
シートがあるオープンカーなら手頃なフィギュアを載せたいところですが、残念ながらゾイドのパイロットフィギュアでさえ
小さくて乗れませんでした。


リベンジ版と比較…して気付いたのですが、屋根が無くなっただけじゃなくボンネットの
形状も変化してますし、ウイングも追加されてますね。そして画像じゃ分かりにくいんで
すけど、一回りほど小さくなっています。原油高によるコストダウンの為でしょう。



5ミリジョイントの配置は、ビークルモードだとこの三箇所になります。このジョイント配置はラチェットに良く似ていますね。


それでは変形シークエンスを。メックテックウェポンと各部のガワのロック
を外し、中から手足となる部分を引き出します。


これはビークルモードのテール部です。ご覧の様に180度裏返し、ロボットモードの踵を形成します。


続いて後輪部分、爪先に当たるアウトトリガーを引き出します。90度回転させるだけですが。


次に、関節を曲げ逆関節にします。
本当は真っ直ぐ伸ばした膝にも出来るんですが、それやるとここだけひょろ長く見えて返って不恰好なんですよ。


下半身が完成したので、直立させて見ましょう。なんか中央グレー部の真上がデカい顔に見えます。


その顔に見える部分、これを90度上に上げるとロボット頭部が現れます。


次に、ビークルモードではバンパーだった部分を前面に90度折り曲げ、ロボット胸部を形成します。この時、バンパーが頭部に
引っかかりやすいのでご注意を。


両腕を下に下ろします。ここまでくればもう一息です。


手首を引き出し、ロボットモード腕を形成します。


このままにしておいて、非戦闘状態を演出するも良し。


ブレードを展開し、ショットガンを持たせて戦闘状態を演出するも良し。まぁお好みで。


総評としては、実際に弄ってみると出来は非常に良かったです。可動性は格段に進化していますし、武器もハッタリの効いたデカさでかっこいいですし、そしてサイド
スワイプ最大の武器であるブレードも説得力の有る形状に改良されていました。が…頭部の造型のダルさと未塗装による安っぽさ、これはフォローのしようがありま
せん。特に塗装は、今までが全身シルバーの美しい塗装(ただし品質は別)がデフォだったサイドスワイプだけに、その塗装が一切施されていない時点で購買意欲を
萎えさせるには充分でした。そんな悲運のTF、サイドスワイプ。映画でもそこそこ活躍させてもらっていたので、塗装に目を瞑ればお勧めできる逸品には仕上がってい
ます。でも流石に可哀相だし、この際だから塗装しちゃおうか?


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