大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

ダーク オブ ザ ムーン ⑦

2011年07月05日 10時27分15秒 | ムービーTF DOTM

今回ご紹介するのは、オートボット戦士“ジョルト”。ジョルトと言えば映画TFでは前作初登場したキャラクターですが、今回は完全新規造形でリリースされました。
それに伴い、プロポーションも変形ギミックも完全に一新されています。


ご尊顔拝見…ジョルトの顔ってこんなに太かったっけ?ジョルトと言うよりスキッズっぽいぞ???

カード裏の記述によると、“プラズマエナジーのように荒々しく衝動的な性格を持つオートボットの戦士。戦闘の際は
第一線で戦う。ジョルトの辞書に「平穏」と言う文字は無い。”だそうです。でも登場した前作映画では、台詞が一個
も無かった無口キャラだったんですよね…。そして、彼も今回の映画には登場しないと聞きましたが、果たして…?


では前作ジョルトと比較。なんか全体的にこじんまりとした感じに見えますが、腕周りは逆に太くなってます。配色が完全に変わり、胸部の
クリアパーツも無くなっているので地味になってますね。ただ、足は逆に癖の強くない形状になりました。前作映画ではジョルトはかなりスレ
ンダー体型、しかし製品版ではスレンダーどころかがっしりした体型だったので、それを考えると今回のジョルトは全体的にプロポーションの
バランスが良くなったと見るべきなのでしょうか?


ご尊顔比較…つぶらな瞳や頭の三本角とジョルトの特徴は残ってますが、やっぱり太ったかお前!っつーか、お前やっぱり
変装したスキッズなんじゃないのか???


可動は平均レベル…と言っていいものか。首、肩ボールジョイント、腕ロール軸、肘ロール軸、股関節ボールジョイント、太腿ロール軸、
膝二重関節、以上。最近のTFにしてはやや微妙ですが、私の評価としてはジョルトはそれより下回ります。詳しくは後述。


ジョルト最大の特徴と言ったら、やはりその腕。ズゴックみたいなクロー状になっているんですね…クローはワタクシ
大好物です。まぁ、完全に固定で開閉はしませんがね。そして、リベンジ版にあったエレクトロウィップは削除されています。


ジョルトの特徴にして最大の問題点、なんと肘関節がありません!見た目は肘が曲がっているように見えますけど、
これは肘に設けられた二重ロール軸を動かし、肘を曲げている様に見せているだけです。ロール軸を動かし…つまり
ウルトラ怪獣のソフビよろしく接続部が回転のみで曲げられない訳ですが、“曲げている様に見せている”と言っても
方法が違うだけで実際には曲がっているので、この辺は好みが別れる所。思うに原油高でコスト削減の憂き目に会
い従来の肘関節を付けられず、やむなくこのような仕様にしたのでしょう。設計者は苦心した、頑張ったとは思うので
すが、やっぱりこれ遊びにくいのでマイナス。先ほどの微妙以下と言ったのは、これが原因です。二重ロール軸にす
るより径の大きいボールジョイントにすれば良かったんじゃ?とも思いましたが、それやるとあのデカいメックテックウェ
ポンを保持しきれないでしょうね。あと、上腕側のロール軸が外れやすいです。


ジョルトの欠点その2。変形ギミックの都合で肩の根元がパネル状になっていて、それがヒンジで繋がっているのです
が、これが固定されずにカパカパ開いてしまう事、重さに負けて勝手に開いたりはしませんが、肩を動かすとそれに引
っ張られて開いてしまうんです。


ジョルトの欠点その3。デフォで頭が斜め上に向いていて、真正面に向けないんです。首がボールジョイントだったら
良かったのですが、残念ながらジョルトの首は横回転のみ。


これは欠点ではないのですが、またしても取り説不備。左画像が取説通りの変形、右画像が本来設計された変形。肩から伸びている翼上パーツが
広がっていますが、取説にはこの事の記載は一切無し。この翼の広がるギミックは他に使い道が考えられないので、これが本来意図されたものなの
は間違いないでしょう。


今度は背後から見てみましょう。上下に伸びた四枚の翼が、アニメイテッドに登場したセーフガードみたいで中々
かっこいいです。下の羽中央のグレーの丸、これを覚えておいて下さい。


太腿はクリアパーツ、こんな力の加わりやすい所をクリア成型になんかしたら割れるんじゃ?太腿正面にビークルモード
のフロントガラスが付いている所を見ると、恐らくは本来はフロントガラスがクリアパーツ、腿パーツは通常パーツだったも
のが原油高によるコスト削減の煽りを受け、フロントガラスと腿を一体成型にせざるを得なかったのでしょう。そして膝がタ
イヤ状になっていますが、タイヤが変形してこの部分になると思わせる意図的演出でしょうきっと。


メックテックウェポンは“プラズマハンドカノン”、カードには“ジョルトのプラズマエネルギーを最大限活用できる様に
N・E・S・Tが作り上げた新兵器”と書かれています。つまり、この武器は地球産の様です。確かに、ジョルトは前作
映画でも蘇生した司令官に電力を供給したり、玩具設定でもエレクトロウィップを使った放電攻撃が得意となってい
ました。そのジョルトの能力を利用した武器の様です。メックテックウェポンは普段はなんだか分からない形の謎物
体が多いですが、デフォ状態でもこのプラズマハンドカノンは充分武器に見えますね。


そしてクロー状の手には持たせられないので、下腕部の五ミリジョイントに接続する事で保持します。
ご覧の通り、例え肘をボールジョイントにしたとしても、このサイズでは保持など到底無理でしょう。


ギミックは、上側にある細長いスコープ状パーツ、これを後ろに引っ張ると左右の銃身が展開し
つつ、そのまま前方に移動しロングバレルを形成すると言うもの。形状が劇的に変化するだけ
でなく、それに伴いパワーアップした感があって、ジョルトはメックテックウェポンだけは非常に
優秀。ただ、やっぱり展開状態での保持は出来ません。この画像では、見えにくい部分をセロ
ハンテープで固定して撮影しています。


ただ欠点もあって、変形時に成功すればピッタリ嵌るんですが、失敗すると右画像の様に
ガワが干渉しピッタリ嵌らないときがあります。気になる人は、ガワの噛み合う部分を少し
削って嵌りやすくしてみては如何でしょう?ただし自己責任でよろしく。


では、ジョルトの五ミリジョイントを。まず下腕部に一つづつ。


そして背中中央に一つ。


そしてフル装備状態。武装しても地味なのがジョルトらしさ?で、よく見ると腰にも武器が付いてますよ…?


先ほど少しだけ触れた下羽中央のグレーの丸、ここも五ミリジョイントで、この部分にも武器を付けることが可能です。


ビークルモードはシボレーボルト、これは前作と変わりなく。ただ、配色は完全に別物となっています。


ルーフ部のプラズマハンドカノンを外すとこんな感じに…ボルトは丸っこいフォルムが魅力。


リベンジ版と比較…こちらも原油高のためか一回りほど小さくなっていますが、
変形ギミックの変更によりボンネットなどの分割線が変化しているだけでなく、
全体的にバランスも変化していますね。


今度は車体底面を…
今回のジョルトはギチギチに収まってますが、逆にリベンジ版は割と余裕がありますね。


ルーフには五ミリジョイントが二つあるので、メックテックウェポンを二つ付ける事も可能です。そしてこの部分のジョイント、
スプリング仕掛けで武器を外すとグレーの円形パーツが持ち上がってきて五ミリジョイント=穴を塞ぐと言う、地味ながらも
面白いギミックがあります。


なんちゃってビークルバトルモード…両側からロボット両腕を出しそこのジョイントも使っているんですが、武器で隠れてますね。


それでは変形シークエンスを。
プラズマハンドカノンを外し、車体底面から腕を引き出します。ルーフを真ん中から軽く2分割し、ボンネットをドア付け根
のジョイントから外しつつ前方に引き出します。同時に、フロントガラス中央がボンネットと一緒に前方に移動します。


ルーフを限界まで真横に引き出し、斜めに動かしつつルーフを内側に折り曲げます。


今後はボンネット裏側です。取説での表記が分かりにくかったですここ…。左画像中央にあるグレーのU字型
パーツ(取説には“ロック”と記載)、これがその奥のバー状クリアパーツに噛んでいるので、このロックパーツ
を手前に引き出すことでバーから外します。


その状態から、今度は真横から見てみましょう。中央から右側に伸びているグレーの踵パーツ、これを斜め下に移動
させます。これも取説には記載されていません。


次に、ボンネット内側にある足首を動かしてロボットモード足を形成します。ボンネット内側から伸びている足を上に
90度動かすのですが、その際にボンネットのガワを左画像の様に…グリル部が中にめり込むように動かします。が、
この時にガワがライトに引っかかりやすく危険なので、ここは落ち着いて慎重にやってください。


タイヤを根元から180度回転させ、ホイール部に先ほどのロックパーツを噛ませてタイヤを固定させ、これでロボットモード
足の変形は完了です。私は個人的にこのタイヤロック機構を評価してまして、リベンジ版サイドスワイプにも同じものがあ
れば良かったかなー?と。


次に後ろから見てみましょう。中央部のパーツを引っ張り出し、根元から回転させこの向きにします。


では直立させて見ましょう。下半身はほぼ完成していますが、上半身はまだ“なんじゃこりゃ!?”な形ですね。


腹部と上半身を繋げているアーム部を基準に、上側を90度前方に倒し、腹部のジョイントで固定します。これにより、
車体後部が上下逆さまになりました(タイヤの向きに注目)。


中央部から、180度回転させる形でロボット頭部を引き出します。左画像中央の斜め上に向かって延びているグレーのパーツが、
右画像における中央の胸部から斜め下に伸びているパーツです。それと同時に、胸部を奥へ押し込んでおきましょう。


いよいよ大詰め。折り畳まれて車体に収納されていた両腕を変形させます。変形と言っても、肩を90度下に
下ろし肘を180度回転させるだけですが。


下腕部側面から、ロボットモードのディテール用パーツを引き出します。これは別にやらなくても支障は無い
のですが、見た目的なものです。


そして最後に、先ほど触れたウイングパーツを外側に展開します。


手にプラズマハンドカノンを持たせて変形完了。
変形は面白さを感じさせるところがあるのですが、ちょっと無理やりさを感じさせるところもあります。


総評としては、原油高によるコストダウンをこなすので精一杯な仕上がりになってしまった…と思わずに入られません。腰の可動は変形ギミックの都合上無理としても、
腕関節はコストダウンさえなければ普通の関節を仕込めたはずですし、腿パーツもクリアパーツと別に出来れば強度の不安も無かった筈。それらが無ければ傑作にな
れたか?と言うとそうでも無く、首が斜め上に向いているとか足首の変形のやりにくさ、肩パネルが固定出来ないと言った、コストダウンとは無関係と思われる欠点もチ
ラホラ。スルー対象ならこのジョルトが良さそうですが、メックテックウェポンが優秀なので、購入するかスルーするかはそれを決め手にしてはどうでしょうか?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿