大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

ダーク オブ ザ ムーン ③

2011年05月28日 08時20分07秒 | ムービーTF DOTM

今回ご紹介するのは、オートボット軍医“ラチェット”。
第一作目からの常連キャラで、初代映画のヴォイジャークラスと第二作目後のN・E・S・T版と製品化され、リペによるバリエーションを除けば
今回で三回目の製品化。ラチェットはデザイン的に製品化に向いていない方でしたが、三度目の製品化で見事なプロポーションになりました。
が、今まで以上にどぎつい蛍光グリーンの成型色と、設定に比べるとややマッシブになったのが好みの分かれる所。


ご尊顔拝見…以前発売されたデラックスクラス版と比較すると、随分と造形が進歩しました。かっちりした造形の男前に。

付属カード裏のテキストでは、“仲間の修理と防衛の為に武器を取るオートボットの衛生兵。
ラチェットはどんな戦闘の真っ只中であっても、傷付いた全ての命を助ける方法を考えている”と書かれています。でも第
一作目第二作目と空気キャラも良いトコで、ぶっちゃけ居なくても良いんじゃないか?と思えるほど扱いが悪いです。修理
屋はTFでは必要な役職ではありますが、話数の多いテレビシリーズでは無く時間の限られている映画なんだから、第二
作目の時点でリストラする選択肢も有ったんじゃないかなー?と個人的には思います。ごめんなラチェット。仮に映画に出
なくても、HA版ジャズの様に新規に製品化される可能性はある訳だし。


では、以前発売されたN・E・S・T版デラックスクラスのラチェットと比較して見ましょう。まず所見で目を引くのがその身長差。メガトロンさまの時にも触れた原油高の
影響なのは間違いないとして、もし原油高が無かったら同じ身長になったのでしょうか?N・E・S・T版の方が細身ですが、劇中CGに近いプロポーションなのはこちら
の方。左の方は全体的にマッシブで太めですが、もう少し手足が長ければ劇中CGに近いプロポーションになれたかも。N・E・S・T版では変形させて水平にしていた
タイヤは、残念ながら今回はオミット。


ご尊顔拝見…造形レベルが上がっているのは一目瞭然。
こうして見ると、N・E・S・T版の顔を見てるとなんだかケーキのモンブランが食べたくなってきます。


可動は中の上。首、肩、脇、肘、手首(傾きのみで回転不可)、股関節、太股ロール軸、膝二重関節、足首二重関節。
足首とか傾きのみの手首とか、完全新規造形なのにN・E・S・T版との共通点が結構多いです。でも腰が固定とか中途
半端な手首可動とか、一歩届かない所がラチェットらしいと言うか。元々が太めなので、タックルとかのパワフルで“衛生
兵らしからぬ”ポーズがとても似合います。


ラチェットは変形の恩恵で、肩関節が前後にスイングするのが特徴。そして足ですが、膝が曲がっている様に見え
ますけどこれで限界で、これ以上は真っ直ぐ伸ばせません。でも本当に“曲がっている様に見える”だけで、膝関節
を見ると実際はほぼまっすぐに伸びてるんですよ。脹脛がこんな形になっているのがそう見える原因かと。


武器=メックテックウェポンはパワーソー、その名の通り中からディスクソーが出てくるのですが、通常はマシンガン
として使用。中央の円形部分にディスクソーが収まっているのは容易に想像が出来ますけど、その円形部分に弾丸
のディテールが有るのが分かります。つまり、ディスクソー収納だけでなく銃として持たせた場合はここがドラムマガ
ジンとしての意味合いが生まれ、マシンガンとしての説得力を持たせるデザインになっています。上手い処理ですね。
そう言えば今までのラチェット、どちらも手に武器を持てない仕様だったなぁ…。


グリップが左側面にも有るので、持ち方を変えれば両手持ちっぽく見せる事も可能です。


しかし正面から見ると、フォアグリップに当たる部分がかなり高い位置にあるので不自然ですけど。


中央レバーを引くと、ドラムマガジンからディスクソーが飛び出します。ただ飛び出すだけでなく、
それに連動してディスクソーが回転するのが素晴らしい!元々映画第一作目でブロウル(劇中名
デバステーター)の片腕を切り落としていたラチェットの武装、しかし今まで製品化の機会に恵ま
れず、今回で漸く実装された念願のディスクソー!しかも遊べるギミック付きで!ああ感無量…。
でもデラックスクラスのメックテックウェポン共通の弱点“展開状態で固定出来ない”があり、レバ
ーを離すとディスクソーが戻ってしまうのが難点。こんな余計なギミックいらん…メックテックは武器
が変形すると言うのが特徴、その変形後の状態を固定出来なくてどうする…誰得?


さて、今度はメックテックウェポン接続用の5ミリジョイントを探してみましょう。まず両肩に有りますが、これに武器を付ける為には肩前方の
ガワパーツが干渉し付けられないので、そのガワパーツを前方に逃がしてやる必要が有ります。


そして背中に一つ、脛に一つづつ。
それに両手を合計し、ラチェットはメックテックジョイントが合計7つある訳ですね。結構あるな…。


ではフル装備。軍医と言うより歴戦の勇士っぽくなった、かっこいいぞラチェット!


ビークルモードはハマーH2、N・E・S・T版は似て非なる車種になってしまっていましたが、今回はヴォイジャークラス版
同様にちゃんとした形状になっています。


メックテックウェポンを外せば、完全なハマーH2に。


N・E・S・T版と比較して見ると、形状が完全に異なっているのが分かります。運転席下にあるロボットモード足も今回は無くなり、
スッキリした形状になります。


武器を外して比較して見ると、全く違う形状だと言う事が分かります。


並べて比較して見ると、やっぱり一回り小さくなってます。


正面から見ると、バンパー下にラチェットの顔が…。気になる人は、ロボットモードから変形させる時に首を後ろに
向けておきましょう。ヴォイジャークラス版では、ここに顔を隠すカバーが付いていたんですけどねぇ。


ではビークルバトルモード(非公式)を。
車体後部側面にハッチが有り、その裏側に5ミリジョイントが有りますので、それを使用します。


大体こんな感じに落ち着きました。本当は運転席内部にあるジョイントも使いたかったのですが、あんまり車の形を崩し
たくなかった物で。それに、それをやろうにもジョイントが下向きで付けられないし、ロボットモードの腕を引っ張り出すの
が避けられず、それが嫌だったのです。


それでは変形シークエンスを。まずパワーソーを外します。


先程のハッチを開き、車体後部のジョイントを外し上に逃がします。


これは運転席を上から見た画像です。ドアとタイヤを左右に展開しますが、中心から「くの字型」に開くのがポイント。取り説にもこの様に
変形させて下さいと記載されていますが、そうしないとやりにくいだけでなく、バンパーがタイヤ付近の白い部分を引っ掻いて、塗装が剥
がれる恐れがあるからです。N・E・S・T版でもここは左右に展開しましたが、普通に引っ張るだけでこんな風にはしていなかったので、こ
こはちとやりにくくなっているのが不満。


今の部分を完全に引っ張り出し、車体後部のハッチを限界まで移動させ、車体後部のガワを前方にまで移動させます。
先程のビークルバトルモード、当初は右画像に近い形でやろうと思ってました。


これは車体後部を真横から見た図です。バンパーを基部に、後方へ伸ばしていきます。


真上に向いているパーツを180度回転させ足首を形成し、そのまま真っ直ぐ伸ばして両足にします。左上にあるガワパーツを、限界まで
押し込んで定位置に合わせます。足の変形はヴォイジャークラス版と近いですね。


足が完成したので直立させるとこんな感じに…N・E・S・T版同様にバリケードっぽい形になりました。


ここが見所です。ボンネット裏側=ロボット頭部のある部分を真横に180度回転させます。ラチェットは毎回どこかしらシンプルながら面白い変形を
している所ですが、今回はこんな斜め上な変形出来ました。ただ、やっぱり両側のガワが引っ掛かりやすいので、その辺は注意です。


そしてボンネット部を前に90度倒しつつ、両肩のガワを折り曲げます。
ホワイト塗装されているボンネットが腰部分に移動しますが、別に接触する物も無いので塗装禿げの心配は有りません。


これは真横から見た図です。
ビークルモードのドアが上下逆さになっています、これを右部分から真下に伸ばしていき、ロボットモードの両腕を形成します。


最後に、ビークルモードバンパー=ロボットモード胸部の下の部分を真下におろして変形完了です。なんか顔に見えたりします。


おっと、忘れてました。パワーソーを持たせないと。持たせたく無ければ、背中のジョイントに付けるのも有りですね。


総評としては…ついに出たラチェットの決定版!と言った所です。第一作目から出ていた割に、玩具の出来は今一つで活躍も今一つと不遇だったラチェット、でも第二作
目でも空気とは言えリストラされずに済んだり、N・E・S・Tカテゴリーでは完全新規造形で販売されたり、初代のヴォイジャークラス版でも何度もリペイントされて多彩なバ
リエーション展開がされたりと、玩具方面では出来以外はむしろ優遇されていたラチェット。そこで、第一作目でも使用していたディスクソーを実装した出来の良いラチェッ
トが遂に発売されたのだから、第一作目から追いかけている私としてはヒャッホー!ですよ。ただ、メックテックウェポン全体的な欠点“デラックスクラスでは武器を展開し
た状態で固定出来ない”、これが大きな不満ですね。分解してスプリングを抜けば済む話ではありますが。何はともあれこのラチェット、DOTM製品第一弾の中では最大
級のダークホースです。私は強くお勧めしますよ?


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