大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

ダーク オブ ザ ムーン 17

2011年12月22日 08時34分02秒 | ムービーTF DOTM

今回ご紹介するのは、オートボット“キュー(以後Q)”。DOTM製品では最後を飾ったこのQ、そのプロポーションは非常に纏まっていて、
細身の体に肩や太腿にガワ、そして太い足がまるで鎧を纏った武将の様。いや、そんなTFは過去にも色々いましたけど、Qの場合は私
の第一印象はそれだったんです。


ご尊顔拝見…ハゲ頭に左右に伸びた髪が、まるで落ち武者の様。なるほど、武将に見えた原因
はこれか。劇中でも見せた丸メガネは製品版でも健在ですが、丸メガネと言うより単なるディテー
ルになっていて、そして劇中で見せた骸骨っぽいけど優しそうな老科学者のイメージより、単なる
機械の骸骨っぽい造形になっているのはちょっと残念。
劇中では、本作よりNESTに参加し技術開発を務める科学者。しかし、レッカーズとは違い自由な
立場だったらしく、発注された技術開発以外にも個人的に武器開発をしていた様で、サムに凡人
でもTFとある程度戦える武器を手渡したりもしていました。そのお蔭でサムは生身でありながらも
スタースクリームを撃退出来た訳ですが、そのQ本人はシカゴ戦でディセプティコンに捕えられ、命
乞いをするも無慈悲に銃殺されてしまいました。その辺りの描写から考えて、彼はレッカーズの様
な戦闘もこなす技術屋では無く、あくまで裏方に徹する平和主義者だった様です。出番は少ないで
すが、本作の戦死者で私が最もその死を惜しんだのが彼でした。

付属カードには、“オートボットの機械技師。彼の頭にはサイバトロン星の全ての技術が記録され
ている。人間のテクノロジーは彼にとっては幼稚だが、とても興味深いもののようだ。”と書かれて
います。考えてみれば、今回は技術屋が5人もいるんですなぁ…。

余談ですが、海外版では彼は“ホイルジャック”と言う名義になっているとか。なるほど、ホイル
ジャックと言えば初代TFに登場した初の技術屋、彼をイメージしたキャラクターだったのですね。


可動は優秀です。首ボールジョイント、脇、肩ボールジョイント、肘上ロール軸、肘二重関節、腰、股関節、膝、足首が
前のみ可動。手首が固定なのが残念ですが、可動箇所の豊富さを考えれば充分動く方でしょう。
しかし…まぁこれまで何度もあった事ですが。


これは足画像ですが、確かに膝は曲がりますがガワが干渉してこれ以上は曲がりません。この様に、Qは可動箇所は
多いけどガワが干渉する、こう言った事があります。


この膝可動疎外の原因は足のガワ。主に太腿にあるタイヤの付いたガワが、膝裏のガワに干渉して起こります。


なので、タイヤが真後ろに向く様にガワを逃がしてやりましょう。すると…?


左がデフォ、右がガワを逃がした状態です。前よりはマシになった程度ではありますが、
取りあえず可動範囲な広がりました。それでも従来のTFに比べればまだまだ狭いです
が、“科学者キャラだからそんなに派手に動かない”と割り切りましょう。


武器は“エナジョンサークルソー”、付属カードには“Qが自ら考案したウェポン。武器のカスタムや修理が出来るツール
ボックスでもある。”と書かれています。これまでメックテックウェポンと言えば銃器類でしたが、ツールボックスっていう
のは初めてですね。しかし、よく見ると左側に銃口っぽいディテールがあるので、多分銃としても使えるのでしょう。


ツールボックスとして使うときは、上の方にあるグリップを握ります。


しかし、下にある三脚の内の後ろにあるものがグリップ状になっていて、そこを握れば銃として使用する事が出来ます。
ああ、やっぱりあれは銃口だったんだ。ただしグリップは5ミリジョイントでは無いので、他のTFには装備不可。


反対側を見てみると、そこにはお馴染み5ミリジョイントがあるのが分かります。


勿論、ここを握らせたり各部の5ミリジョイントに接続する事が可能です。他のTFに持たせる時は、これを使いましょう。
ただし、真横を向いて不恰好になりますけど。


ギミックは、後方のグレーのレバーを引くとアームが展開し、ディ
スクソーになります。この時、アーム展開と連動しディスクソーが
回転するのが面白いです。同様のギミックはラチェットのパワー
ソーもそうですが、“アームが大きく移動”と進化が見られます。


背中にも5ミリジョイントがあるので、非使用時は背中にマウントできます。


Qは科学者でありながらオプションが豊富です…いや科学者だからたくさん持ってるのか?まずはこの槍、長刀状に
なっているのが特徴、そして、刃の根元にDOTMではあまり使われないCジョイントが。多分この長刀、設定上では単
なる刃じゃ無くスタンブレードとか高周波ブレードとかヒートソードとか、何やら科学的なギミックがあるのでしょう。
科学者なんだから、それくらいのギミックは欲しい所。


こちらも、非使用時には背中のCジョイント対応バーに接続出来ます。


脇腹を見てみると、そこにも何やらCジョイントで接続されています。


もちろん、それらも手に握らせる事が出来ます。形状から言って左はハンドドリル、右は溶接機でしょうか?それとも
ボルト発射機?いずれにせよ武器では無さそうですが、形状から言ってハンドガンに見立てるには充分でしょう。


さて、これまでご紹介した三種の武器には、全てCジョイントが付属しています。そしてエナジョンサークルソー、前の
三脚の形状が見るからに“Cジョイントを付けてくれ”と言わんばかりです。


と言う訳で、武器の全合体を試してみました。…駄目か。リーコンアイアンハイドみたいに武器合体ギミックがあるかと
思ったら、残念ながらQのCジョイントは単なる武器マウント用であり、武器合体ギミックは想定されていないみたいです。


Q本体の5ミリジョイントは背中×2、下腕部×2、掌×2と計六か所。DOTMキャラでは定番となった配置で、あまりこの位置ばかり
に来られても飽きます。しかし、背中は兎も角下腕部はあるとやっぱり扱いやすいもんです。それにメックテックウェポン自体が大き
いので、コストやパーツ強度を考えると握り拳に5ミリ穴を開けられないと言う都合もありますしね。Qの場合、背中の5ミリジョイント
はパーツが干渉しやすく、二つ付ける場合は平たいものしか付けられません。


さて、これは以前ご紹介したユナイテッド版ホイルジャック。仕様変更品でありながら、思い出補正も有り私の心を掴んで離さないステキアイテム。上記の通り、Qは
ホイルジャックをイメージして生み出されたキャラクターです。そして、今後発売予定ですが頭部をホイルジャックっぽい形状に変更したものも存在します。


と言う訳で、頭部を交換してみました。なんか左、思った以上にカッコよくなりました!でも右側…キモい。


ビークルモードは、バックカードの記載によるとメルセデスベンツ E550モード。ベンツと言えばグレー又はシルバーの
イメージが有ったもので、ブルーのベンツって見るのは初めてでなんか新鮮です。


メックテックウェポンを外せば、普通にすっきりしたベンツになりますね。青い色が、ちょっとだけレスキューフォースの
コアストライカーを思わせます…はい、私だけでしょうね。ちょうどここ半年、以前CSで再放送していたのを取り溜めた
ものを見ている最中でして。


そう言えば、画像はHAになりますがサウンドウェーブもベンツでしたね。今回の映画ではベンツTFが二人いる訳かぁ…
そう言えばデラックス版サウンドウェーブも当然ベンツ、Qと同時発売されたんですなぁ。サウンドウェーブはメルセデス
ベンツ SLS-AMGモードだそうで、ベンツのバリエーションではありますが車種は違う様です。確かに、ボンネットの長
さとかフロントグリルやライトの形状とか、全く違いますからね。逆に、これらがバリエーションとは言え同じ系列の車種
には見えません…いや、ベンツの知識がある人ならあちこち共通点を見出すのかもしれませんが、生憎ながら私は車
の知識は人並み以下でして…。


ビークルモードではCジョイントバーが全て内側に隠れてしまい、メックテックウェポン以外は全て余剰パーツとなります。
なので、武器全合体で付けてみました…う~~~~~~~む。


トランクを見てみると、そこにはお馴染みベンツのエンブレムが。サウンドウェーブと違い、Qは後方なのですね。


ビークルモードでの5ミリジョイントはルーフ上になりますが、間隔が狭いので二つ付けようとすると互いに干渉してしまう
ので、実質一つしか付けられません。余談ですが、ここはロボットモードの脹脛後方になります。つまり、Qには脹脛にも
5ミリジョイントが有ったのですが、脹脛の後ろ側に武器付けてもしょうがないので除外しました。ラチェットは外側だったか
らまだ武器を付けても説得力があったのですが…。


で、そのルーフを開くと中から隠されていた5ミリジョイントが現れます。この部分はロボットモードになると完全に塞がって
しまうか所なので…。


やっぱりこういう意図なんでしょうか?ただし、これも間隔が狭い上に干渉しやすく、平たい武器かグリップの長い武器
で無いと取り付けられません。なんか、Qって出来は良い方ですが、細かい部分は無頓着と言うか詰めが甘いと言うか…。


変形シークエンス。まず車体後部のロックを外し、根元から上に押し上げます。


続いて後輪ガワとドアのロックを外し、フロントガラスのロックも外し、後輪側は下に90度ガラスは上に持ち上げます。


そして、フロントガラスを下方向にアームに沿って動かし、内側からロボットモード脚部を引き出します。このフロントガラス
のロックがまた固く、クリア成形なので砕けそうなのが怖い所。そしてフロントガラスを動かすと、それに連動し足首が指先
で摘まめる程度飛び出すオートモーフがあります。


そのまま脚部を真っ直ぐ伸ばすと、画像のような状態になります。平べったくなりました。


そして、脚部を中央から二分割して脚部を完成させます。


そして直立させるとこんな感じに。こうして見ると、単純な変形であっという間に脚部が完成しました。でも使い古された
変形パターンでも無く、実に珍しい変形をしています。


続いてボンネット、タイヤ部を左右に引っ張る形でロックを外します。ここが何重にもロックが掛かっていて、最初はその
ロックを一つ一つ外すのにてこずります。特に、ドア部のロックを忘れやすいです。


次に、上半身を180度回転させて定位置に合わせます。


ここで前後を裏返し、背中方向から。ドアを根元から90度動かし背中に固定します…これ上半身を回転させる前にやる
と干渉するので、動かす時は必ず先に上半身を動かしておく事!


次に、上に伸びているボンネットをアーム根元に沿って下に180度折り曲げます。特にジョイントはありませんが、
アーム形状のお蔭でしっかりロックされます。左画像中央にジョイントらしきものがありますが、あれはボンネット
が定位置を行きすぎない様にする為の“つっかえ棒”で、ジョイントではありません。


続いて前輪近辺のアップ画像。ガワを根元から90度下に倒します。


これで腕の変形準備は完了したので、肩関節のボールジョイントに沿ってタイヤ部を下に180度
回し、その傍のグレーのパーツを開きます。


そのパーツをそのまま伸ばし、ロール軸を90度回転させてロボット腕を完成させます。


最後に胸部ハッチを開き、中からロボット頭部を引き出します。この頭が意外に出しにくく、ちょーっと苦労します。


あとは背中に槍をつけます。


そして両脇腹に工具類…。


忘れちゃいけない、手にツールボックスを握らせて変形完了です。
変形そのものは割とシンプルですが、ガワのかみ合わせが多くてちょっとやりにくくも有りますね。


お~、良い所に来た。私はQ。何か言ってやってくれ、かなりお怒りの様だ。

総評としては、思ったより出来の良い方で驚きました。正直ジョルト臭がしていたのですが、実際に手に取ってみると良いじゃないですかQ。でも、ガワのかみ合わせ
が多く変形させる際にロックを外す箇所が多すぎて煩わしい事、ガワ干渉による可動範囲の狭さ、ビークルモードでのCジョイント使用不能と言った、イマイチ痒い所に
手が届かない感じです。どうも洗練されきれていないと言うか、そんな風に思えます。予想外に良かったけど、言葉で表すなら中の上止まり。もう少し開発期間とコスト
に余裕が有れば、もっと良くなったと思います。不気味な骸骨顔を許せるならどうぞ。


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