大きな世界の小さな部屋

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自分が自分であるために、捨てて来たものの数を数える 04

2012年11月28日 08時50分32秒 | TFその他

今回ご紹介するのは、“トランスフォーマーギャラクシーフォース”よりデストロン兵士“破壊兵デモリッシャー”。デモリッシャーと言えば映画TF第二弾に出て来たアレ
が有名ですけど、実はこっちの方が先です(ただし、それ以前にも同名TFがいます)。がっしりしたフォルム、でも戦隊ロボの様に箱を組み合わせた様な体型でもあ
り、その辺のバランスが絶妙で独特の魅力を持っています。


ご尊顔拝見…まだ映画TFが無かった年代なので、正統派デザインになっています。頭の側面にインテーク
状パーツが付いてるのが特徴…普通は頬に有るものがこめかみに付いてますね。


アニメ設定では、セイバートロン星付近に出現したグランドブラックホール、その影響から逃れる為に一時地球に避難してきた移民TFの一人。つまり本来はサイバトロンなんです彼。しかし彼はルールに五月蠅い頑固者で、地球人の規律の無さには常日頃からイライラさせられっ放しだったのです。しかしビークルモードで隠れ住む日々、地球人に文句を言う訳にも言わずストレスを溜め込んでいました。

そんな時にスタースクリームに唆されデストロンに参加、嘗ての友人ガードシェルの敵として立ちはだかったのです。ドラマを盛り上げてくれそうなキャラだったのですが、デストロン兵士をやってた時期は非常に短く、ガードシェルの説得にあっさりと応じ大して戦いもせず、すぐに元の移民TFの中に帰っていきました。もう7年も前の話なので記憶が曖昧ですが、確かデストロン時代は一か月ちょいだった様な気が。本人も「自分が一番自分勝手だった」事に気付いたのがその切っ掛けですが、それでデストロン裏切って本来の仲間の元に帰るんだから本当に自分勝手な奴だ。それからラストまで一切登場しなかったので、GF製品では売れ残り上位になったのがこのデモリッシャー。当たり前だ…。

余談ですが、映画TF第一弾の時期にイエローのリぺアイテム「マッドフラップ」が存在します。TFリベンジにも同名キャラがいますが、同姓同名の別人かと。元々デモリッシャーの海外名がマッドフラップだったので、恐らくそこから派生した物でしょう。


GF製品は可動に優れているアイテムが多いですが、デモリッシャーもご多分に漏れず。首が360度回転、ただし指先でつついた程度でも
クルクル回っちゃうくらい緩いのは困りもの。肩、脇、上腕ロール軸、肘、腹部が約40度ほど回転、股関節、膝上ロール軸、膝、そして変形
ギミックの恩恵で爪先が後方に可動しますが…これは可動部にカウントしなくても良いでしょう。まぁ兎も角、これだけ動けば変形玩具とし
ては大したものです。


デモリッシャーに手持ち武器は存在せず、常に徒手空拳です。拳に5ミリ穴があるので武器を持たせるのも結構です
が、デモリッシャーの拳はご覧の通り大きいので、そのままでも充分強そうです。


確かに手持ち武器こそありませんが、デモリッシャーは両手に大型パーツが付いているのです。特に左腕(画像右)
のパーツ、これを見れば彼のビークルモードが何なのかはすぐ分かりますよね?


こんな風に構えれば、ちょっとしたシールドとして見る事も可能。よく見ると、側面にチップスロットが有ります。


デモリッシャーに付属するフォースチップはこれで、属性は地球。本来セイバートロン星生まれで一時的に避難してき
た移民TFなんだから、属性が地球なのはちょっとおかしい気が。TFGFには大昔に地球に飛来、そのまま住み着いた
TFもいますから、彼らこそ地球属性が相応しいんじゃ…?


ではGF製品名物のイグニッションギミックを。チップスロットにフォースチップを差し込むと、
ロックが外れスプリングで武器が展開します。


武器名はシールドランチャー、シールドが一転して武器に変化します。元々が徒手空拳だったデモリッシャーだけに、こういう
武器は有りがたいです。長さもそこそこあって、武器としての説得力も有りますしね。
尚、先端のクリアパーツはスプリングで発射されるミサイルです。


続いて左腕…はい、どう見てもクレーンです。先ほど先端は反対側を向いていましたが、基部から360度回転させ
られるので、画像の向きにする事も可能。これだけでも大型打撃武器に見えるので、これもデモリッシャーの魅力。
そしてこちらにもチップスロット。


そしてクレーンなので、伸ばす事も出来ます。これやると倍くらいの長さになり、これだけでもデモリッシャーの身長より長くなり
ます。余談ですが、アニメ本編でクレーンを使い棒高跳びの要領でジャンプするシーンが有りまして、そこから更にクレーンを
伸ばしてハイジャンプしていました。それを見て、自分の特徴をよく分かってるやつだなーと感心した物です。


では、今度はクレーン側のギミックを見て見ましょう。フォースチップ、イグニッション!


伸ばしたクレーンから、ロックが外れスプリングで刃が展開します。これがデモリッシャー
必殺の“メガクレーンブレード!”


こうなると更に長くなり、リーダーサイズの身長よりも長いです。もうアホだ!だがそれが良い!しかし刃の向きが逆なので、ロボットモー
ドで使うにはちょっと問題が。尚、このギミックはクレーンを伸ばしてないと出来ません。


ビークルモードは…まぁ今更ですがクレーン車。デモリッシャーは上記の通り箱体型でしたが、それにしてはビークル
モードはスッキリ纏まったクレーン車になってます。あれー?いったいどんな変形をしたんだー?尚、ビークルモード
ではクレーンは伸ばしているのがデフォ。


ビークルモードでも基部は360度回転、真上に向けたり伸ばしたりも可能です。角度に応じてシリンダーが可動する
のが芸コマ。


デモリッシャーのイグニッションはビークルモードでも生きていて、メガクレーンブレードとシールドランチャーは共に
使用可能です。


ビークルモードでメガクレーンブレードを展開すると、刃がちゃんと下を向くのでこちらは問題無し。いっその事、
刃を片刃じゃ無く両刃にすれば良かったんじゃ?


それでは変形シークエンス。運転席とクレーン部のジョイントを外し、根元から180度動かして手前側に移動させます。
そして本体中央のガワを展開します。が、この時に運転席に付いているシールドランチャーのミサイルが引っかかるので、
イグニッションして前に向けるか外すかしておきましょう。画像では無理矢理変形させてます。


その状態で反対側から見ると、大体こんな感じになってます。さて、ここからがデモリッシャーの面白い所です。


そのまま手前側の車体前部と後部、中央の位ブルーの部分から90度手前側に動かしつつ、グリル部を展開&回転させます。


つまり車体の左半分だけがこんな風にパーツ移動していて、残った右半分はそのまままっすぐ伸びている訳ですね。随分と変わった変形
をするものです。そして完成するのが右画像。


この部分がデモリッシャーの下半身になるので、直立させて前後反転します。下半身を変形させただけで、もう殆どロボット
モードの形が出来上がっています。これは面白い変形。


ただし、現時点ではまだ膝の変形が完了していないので、脛を真下にスライドさせて膝を出します。


今度は上半身の変形…まぁ見ての通りですが、両腕を下に下げる訳ですよ。


次に、左画像中央辺りに有るヒンジの付いたパーツ、これのジョイントを外しタイヤ側に90度倒します。実はこれビー
クルモード用ロックパーツで、このジョイントが効いていると肘を曲げられないんです。
だから、ロボットモードではこのロックを外すと。


続いて背面。上下に展開したタイヤ及びガワパーツ…最初に開いたアレですね。これを中央から90度回転させます。
回す方向はどちらでもOKです。


最後に、胸部ハッチを開きデモリッシャーの頭部を出し、定位置に固定して変形完了。デモリッシャーの変形は非常に珍しく、
現在までこれと近い変形をするTFは仕様変更以外でお目に掛かった事が有りません。デモリッシャー以前に、近い変形をする
マイクロンは居ましたけど。


総評としては、GF製品の中では特にお気に入りのアイテムがこのデモリッシャー。人気は底辺でしたけど、手に取ってみるとかなりハイクオリティな出来栄え。今で言うヴォイジャークラスですが、イグニッションギミックが二種類あって、しかも両方に説得力のあるギミックってのがポイント高い。可動やプロポーションも素晴らしいですが、奇をてらった変形にも驚かされました。ロボットモードでのクレーンアームに惚れ込んだら買いです。上記の通り当時最も売れないTFの一つでしたから、GF製品の中じゃ手に入り易いかもしれませんね。


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