リベンジの時は来た！その18

今回ご紹介するのは、オートボット“マッドフラップ”。
設定ではスキッズの双子の兄弟ですが、スキッズが太めキャラだったのに対しマッドフラップは比較的細身な体型となっています。ぶっちゃけ仕様変更品
なんですが、パッと見では新規造形品にも見える巧みな設計がされています。ただ後ろから見ると、スキッズよりマッドフラップの方が背負ったガワが大
きいので、あんまり細身には見えませんけど。


ご尊顔拝見…スキッズ同様に左右非対称な不気味な顔つき。あちらはネズミっぽかったですが、こちらは何となく
サルっぽい感じ。

劇中では、当初はスキッズと一緒にアイスクリームトラックに擬態して上海市内に潜伏していましたが、デモリッ
シャー戦では何の役にも立ちませんでした。その後、シボレートラックスに再スキャンして現在の姿となります。
中盤以降はスキッズ同様にサム達と行動を共にしけたたましく騒いでいましたが、後半になると巨大兵士デバス
テーター相手に果敢に立ち向かうと、意外に高い戦闘能力を秘めていました。


スキッズ同様に画像加工して左右対象にしてみましたけど…意外にあんまり変わりませんね。


可動は中々に優秀…元々がスキッズの仕様変更品ですから優秀なのは当然ですが、マッドフラップはスキッズほど
太くないのでその分はスキッズを上回る可動範囲を誇ります。


武器は左腕のキャノン砲、スキッズとは反対側の腕になっているのが特徴。あっちの方は銃器型のスイッチでしたが、
こちらはちゃんとしたスプリング発射ギミックがあります。手首を下げるとグレーのフレームが左右に割れ、中央からキャ
ノン砲が起き上がるメックアライブが。


スプリング発射ギミックには当然ミサイルが付き物ですが、それを付けるとこんな感じに。左右フレームがミサイルに
干渉してぴったり閉じなくなりますが、まぁ許容範囲。


ではスキッズと比較…こうして並べてみると全然違いますね。スキッズは足にドアが配置されているのに対し、
マッドフラップは両肩に移動しています。後輪はスキッズは両肩なのに対し、マッドフラップのものは背中の方
に移動しています。元が同じ製品なのに、パーツ配置を変えることでこれだけ高度な仕様変更を見せるとは脱
帽！ヘケヘケ版サンストリーカー・ランボル以上の感動！


マッドフラップのメインメックアライブ、スキッズ同様に胸部パーツを押すと首と両胸のライトが可動します。
ただ、スキッズ以上にメックアライブで動くパーツが小さいので、あんまり目立たないんですよ。


ビークルモードはシボレートラックス、スキッズ同様のエコカーです。シボレービートは丸いフォルムが特徴でしたが、
トラックスの方は角ばっていてなんだか普通な感じ。さりげなくサイドミラーが別パーツになっています。劇中ではマ
ッドフラップはシボレービートの方をスキャンしたかったのですが、スキッズに取られてしまったのでこちらのシボレー
トラックスを渋々スキャンしていました。


車体後部の排気パイプには、先ほどのミサイルを取り付けることが出来ます。排気ガスをイメージしての形状なの
でしょうけど、ヘケヘケ版ホットロディマスのエフェクトパーツに比べるとなんかイマイチ。そして、スキッズ同様にナ
ンバープレートに名札がw


こちらもスキッズと比較…ビークルモードでも、基本が同じな仕様変更品でありながら“むむ？ひょっとして新規造形
かも？”と思わせるのが面白い。


変型シークエンスなんですが…これがもうスキッズ譲りの複雑さ。前輪が足になって後輪が両腕にと言う基本パターンは同じなんですが…？


こちらもスキッズと比較してみましょう。よーく見ると、微妙に変型パターンが違うのが分かると思います。ドアと車体後部ガワ、それを基準に見比べてみてください。


各部の変型が完了したら、車体後部をグルッと180度回転させるのはスキッズ同様です。


最後に、背中のガワをジョイントに接続して変型完了です。最初だけはスキッズとは微妙に異なる変型ですが、最後の方になると
流石に一緒です。しかし実際に弄ってみるとよく分かりますが、仕様変更品なのにここまで変化が有るともう完全に別物としか認
識できません。私はこれまで多くの仕様変更品に触れてきましたが、見た目も中身もここまで全くの別物に出会ったのはこのマッ
ドフラップが初めてです。


おいおい…ヒデぇロボットだな。

総評としては、もう何も言わずに買って下さい！
ツラが馴染めないのは分かりますが、変型ギミックも微妙に変える、それでいて全く違う変型と思わせるほどのものに仕上げるわ、さりげなくメックアライブまで追加する
わと、仕様変更の限界に挑戦した素晴らしい逸品です。劇中でも大活躍したキャラクターなので、是非ともスキッズと一緒に並べてほしいです。