大きな世界の小さな部屋

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自分が自分であるために、捨てて来たものの数を数える 05

2013年01月03日 11時24分49秒 | TFその他

今回ご紹介するのは、“トランスフォーマー ギャラクシーフォース”よりサイバトロン基地防衛官“バックギルド”。サイバトロンで重武装しているTFは少数派ですが、
これだけデカいミサイルランチャーをデフォで装備しているのは彼くらいじゃないでしょうか?そのミサイルランチャーに目が行きがちですが、彼自身も小さい頭に反
比例して胴体が太く、かなりマッシブな体格をしています。


ご尊顔拝見…額のゴーグル状ディテールが良いアクセントになっています。これが下に下げられれば良かったんで
すけど、残念ながらそこまではやりません。

アニメ設定では、スタート時点で登場していたサイバトロンの脇役TF“バックパック”が元になっています。もっと詳しく解説すると、そのバックパックが仲間の“エクシリオン”、“ファストエイド”と共にデストロン破壊大帝“マスターメガトロン”に瀕死の重傷を負わされ、この姿に生まれ変わったのです。後にこの三人は“バンガードチーム”と呼ばれる様になり、サイバトロンの主力となって行きます。彼自身は一人称が“僕”ですが、僕キャラのイメージとは異なり結構ひょうひょうとした性格で、冗談や軽口を叩くタイプです。副司令の注射嫌いをからかったりした事も有れば、知恵の回る面を見せたりした事も有ります。視界を塞がれた状態で、副司令の声真似で混乱させようとしたサウンドウェーブの作戦を見破り、一気に逆転するきっかけを作ったのも彼。

余談ですが、海外名はバックパック時代も含め“スキャッターショット”。これはTF2010にいたテックボット部隊リーダーの名前ですね。


可動はGFらしく良く動きます。でも珍しく、首が360度回転では無く左右で約90度。肩、脇、上腕ロール軸、手首、腰、股関節、太腿ロール
軸、膝、そして爪先が動きます。手首と足首は回転不可、変形ギミックの恩恵で動く程度なのでポージングに役立つものではありません。
一見動きそうも無いのに、これだけ動けば大したものです。特に腰、一見固定に見えますがちゃんと動きますしね。


ただ、腰を動かした状態で足を上げようとすると、ご覧の通り太腿が干渉する場合が有ります。動いてもパーツが
逃げる空き容量が無いと意味が無い、良い見本です。


先ほど少しだけ触れた首ですが、バックパックは非常に独特な構造をしています。
実は頭部が胴体と繋がっておらず、胴体に有るスリットに凸ジョイントが嵌まりこんでいるだけです。
そして、実際は背中から伸びているアームと繋がっているのです。


つまりこういう事。首部分を見れば分かりますが、アームの先端に頭部が嵌まりこんでいる状態なんですね。そして
中央の円形部分と頭部両端部分、これがぶつかる個所までは動きます。これは変形の都合でこうなったのです。


腕の可動にはちょっと問題あって、上腕にロール軸は有りますけど、肩にある出っ張った円形ディテールがミサイル
ランチャーに引っかかり、それ以上動かないのです。こちらもまた、先程の股関節と同じ弱点が生まれています。


爪先はTFにはたまーに居るのですが、ご覧の通り先端の形状が足の指みたいな形状になってて少々キモいです。
しかしまぁ、これはビークルモードで土避けになる部分なので仕方が無いか。そして足首付近にマイクロンジョイント
が…。GFの二年前に登場した小型TFマイクロンと、その接続の為に作られたマイクロンジョイント。この年代になる
とマイクロンとの連動は形骸化しており、ほとんど使い道の無い物と化していました。バックギルドも同様なのですが、
彼には彼なりにこれの活用法が有ったのです。


武器はスキャッターショット…日本版だと海外名と同じ名称が武器に付けられているのが面白い所。この年代のTFは
武器に何らかのギミックが備わっており、武器としての説得力に欠けるデザインが主流でした。しかしこのスキャッター
ショットの場合、これと言ったギミックの無い分形状を優先出来たのか、非常に説得力のあるマシンガンの形状をして
います。中央のドラムマガジンも良い感じだし、肉抜き穴もマシンガンっぽいディテールに見えて文句無し。


ただし、反対側から見るとドラムマガジンがスッポリ抜けて真っ平らになっているのが減点要素。
後方にも大きな肉抜き穴が有りますが、これには思わぬ活用法が有ったのです。


ここがマイクロンジョイントと同じ5ミリ径なので、足のマイクロンジョイントに接続する事が出来ます。つまり、未使用時
には足にマウント出来るんですね。ただし、穴の向きの都合で銃が変な方向を向いてしまいますが…。あ、もしかして
ドラムマガジンがスッポリ抜けてたのって、この接続の為にディテールを廃して真っ平らにしたんじゃ?


そしてバックギルドの本領発揮。彼の象徴的武装はミサイルポッド、右側は“ライトクラスターランチャー”なる名称が
つけられています。ヘイルストームの様なミサイル発射ギミックは有りませんが、それでもこの大きさから来る迫力は
代えがたいものが有ります。そして後方にゴールドで塗装されたチップスロット、→の刺している長方形の出っ張りを
覚えておいて下さい。


続いて左側、察しの通り“レフトクラスターランチャー”なる名称が付いています。右側と違って、抜けている部分が
無く表面が真っ平らになっているのが特徴。そしてこちらにもチップスロットと長方形の出っ張りが有りますが、右側
と位置が違い先端側に来ているのに注目。


右側にはバンガードチームのマークが。
サイバトロンマークのバックに、VANGARD TEAMの頭文字Vをあしらっています。



そして、バックギルドのフォースチップはセイバートロン星のもの。面倒なので副司令の時に撮影した画像を流用
します。バックパック時代のフォースチップはなんだったっけ…?忘れました。


それでは、いよいよGF名物のイグニッションギミックを。
フォースチップを差し込む前に、ライトクラスターランチャーを拳側にスライドさせます。


その状態でフォースチップを挿入すると、ライトクラスターランチャーがスプリングでバシャッ!
と展開します。


これがバックギルドのイグニッションギミック“グランドバズーカ”!ランドバレットのランドバズーカと少々名前が被って
ますが、気にしない様にお願いします。バズーカと呼ぶ割りには砲身が細いですが、大きくて迫力が有るので大目に
見ましょう。あと、ミサイルランチャーの中からこんな物が出て来るんなら、この中にはミサイル入ってないんじゃ…?
まぁ細かい事は気にしない。


内側から見ると、先程の長方形パーツが拳に配置されているのが分かります。先程のあれは、イグニッション時に
おけるグリップだった様です。尚、グランドバズーカを展開する際はこのグリップの事が有るので、必ず先にスライド
させておく事。


今度は左側。フォースチップ、イグニッション!


こちらは右側と同じくスプリングで展開するギミックですが、形状が全く違います。そして展開と同時に、砲身では無く
クリアイエローのターゲットサイトが展開します。


そこから展開部にある細長いスリット、そこから覗いているパーツを下にスライドさせると、中から二連ミサイルが現れます。


こちらの武器名称は“ツインサーチミサイル”。名前から察するに誘導ミサイルみたいですね。スプリングで発射出来る
ギミックが有りますが、ミサイルポッドの中からミサイルが出るって…。文章にすると“そんなの当たり前だろ”って言わ
れそうですけど、でもこれは…うーん。


ターゲットサイトを前方から見るとこんな感じになりますが、これじゃ向きが反対側で見えないだろ。かと言ってギミック
の都合上、ここはどうしても反対側になっちゃいますから、ここはターゲットサイトよりもレーザーポインターみたいなも
のを付けた方が良かったんじゃ?形状的にレーザーポインターには見えないし。


内側から見て見ると、こちらも中々迫力のあるサイズ。そしてグリップも健在。


フル装備状態のバックギルド…両腕の武器が変形した事でシルエットが大きく崩れ、パワーアップ感を見事に演出しています。\3000
の価格帯で、これだけ派手で左右で違うギミックを備えているのはデモリッシャー同様に好印象。


ビークルモードは箱表記によると自走砲。アニメ設定だとバックギルドたちが瀕死の重傷を負わされたアメリカ軍基地、
そこに配備されていた兵器でした。ロボットモードがロボットらしいプロポーションだったのに、こちらはかなり纏まった…
っつーか纏まりすぎて面白味の無い形状に。例えて言うなら、合体ロボットの足メカみたいなデザインです。
よく見ると、側面にスキャッターショットが付いてます。


お約束の砲台回転ギミックを備えています。が、ご覧の通りロボットモードの両腕が左右から合わさって砲台を形成
しています…これだと砲台回転は普通だったら出来ない(例 ガズル)のですが、バックギルドの場合はそれを物とも
せずグルグル回転します。


砲台の根元を見ると、逆さになったロボット頭部がちょっと見えます。変形前に頭部を真後ろに向けられれば良かった
のですが、上記の通りバックギルドの頭部は真後ろを向けないので…。


ビークルモードでもイグニッションは可能です。こちらもパワーアップ感は有りますけど、バランスが崩れてなんかイマイチですね。


それでは変形シークエンス。手始めにスキャッターショットを外します。付けたままでも変形は出来ますけど、どうせ
手に持たせる際には外すんだから今の内に外しておきましょう。


後方カバーを展開し、180度回転させキャタピラを上に向く様にし、根元に沿って前方に移動させ
ジョイントで固定します。機体戦隊の黒いパーツを上に90度持ち上げ、ミサイルランチャーを左右
に展開します。


その状態からひっくり返すと、下画像の状態になります。ここは本当にひっくり返しただけ。


裏返った土避けを、上に90度持ち上げてロボット爪先にします。


そこから直立させ、両足のジョイントを外し左右に広げ、両脇も開きます。


そこから下腕部に移動し、中から手首を引き出します。ここはいたって簡単です。


最後に頭部の変形ですが…その前に背中に注目。こちらを見ると、背中の中央がターンテーブル状の構造になって
いて、そこに頭部アームと両腕が繋がっています。なるほど、両腕の根元がターンテーブル内で繋がっていたから、
両腕が左右から合わさる事で形成されている砲台でも自由に回転出来たのですね。良いアイディアですけど、コレは
ある程度大きいTFじゃ無いと使えない手ですなぁ。小さくても出来なくはないですが、パーツ強度が不安。


頭部変形に戻りますが、そのままアームに沿って移動させ胴体に凸部を差し込みます。


で、最後に手にスキャッターショットを持たせて変形完了。
ビークル、ロボット共に纏まった形状ですが、変形自体は非常にシンプルですね。


総評としては、可動箇所は多いのですが、動くだけで干渉し途中で止まる、“動くだけじゃ無くパーツの逃げ道も用意しなきゃ駄目”って可動ロボッ
ト玩具を作る上での決まりごと、それを再確認させられる出来栄えでした。イグニッションギミックは、“スプリングでパーツが展開する”のが基本で
すが、キャラによっては思いっきりショボいものがあります。でもバックギルドの場合、その正反対でかなり派手に展開するので文句無しです。可動
はもう一息欲しいですが、買っても後悔する事は無いでしょう。手に入る様ならお勧めです。


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