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『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・宝塚花組『新源氏物語』

2015年12月22日 | ・ロバみみの芝居小屋
久々に劇場という空間に包まれて参りました。

しかもヅカという非日常。

きらびやかで眩しすぎる……。

演目は花組による「新源氏物語」。原作は田辺聖子氏。

源氏物語のロバみみの印象と言えば、
マザコンの色男が浮名を流す話、みたいな感じかな。

平安時代の昼メロみたいな?

愛とロマンをうたう宝塚には持って来いですね。

そして、明日海さんはやっぱり麗しかったです。

が、元々、ロバみみは源氏の君というキャラクターに
さほど魅力を感じていなかったので、感情移入がしづらかったです。

女々しいんじゃい!
惚れたはれたより、もっと大事なものがあるんじゃなかろうか?

と、叱咤したくなるというか(汗)

源氏物語のおもしろさってのは、主役である源氏の君よりも、
彼に翻弄される女性陣の方にある気がしてならない。

いや、マンガでサラッと読んだことがあるくらいだから、
強くは言い切れないんですけど……。

でも、生霊で恋敵を呪い殺す六条御息所とか、
かたくなに心を開かない正妻の葵の上とか、
幼な妻(?)の紫の上とか、
うっかり関係を持ってみたら、期待はずれのブサイクちゃんだった
落ちぶれた姫君だとか、
今でもすんなり思い出せるナイスキャラがたくさん登場するわけです。

ロバみみは「竜馬がゆく」を読んだ時も、竜馬を取り巻く女性たちが気になってしまって。
乙女姉さんを始め、みんな魅力的。
竜馬が門徒だった道場の娘、さなこちゃんとか、
男の人はあまり好きじゃなさそうだけど、
不器用で一途さが怖くて、ロバみみは結構好きでした。

話がそれました。

ヅカの「新源氏物語」は、雅でお衣装も素敵で、
そして明日海りお様が文句なくイケメンなので、
及第点ではありましたが、
娘役さんたちが、あの平安ヘアに負けてて、
イマイチかわいく見えなかったんですよね。残念なことに……(涙)

いや、これは個人的な見解なんで、本家本元のヅカファンの皆さまには
誰がなんと言おうと、かわい子ちゃんにしか見えなかったと、
お叱りを受けそうなんですけど(汗)

あの短い時間で、何人もと恋に落ちるという源氏の君の「ウリ」を
表現しなきゃならないわけで、
一人一人の女性の魅力を掘り下げる時間は、ほぼないに等しい。

だったら、もう、見た目100割じゃないと、納得がいかんでしょう、
と、思ってしまいました。すみません……。

ロミジュリだって、結局、お互い見てくれに一目ぼれして、
生きるの死ぬのって燃え上がるわけですから、
もう、世界共通、古典は顔が命かなと。

でも、ヘドロの中をドロドロになって、もがきながら歩いているような、
最近のロバみみには、ヅカのきらびやかさは救いでした。

ああ、こんなにもきらめく世界がまだあったんだ……

そう思いました。

こういう時間って、やっぱり必要だな。

ってことで。




・『RED』

2015年09月18日 | ・ロバみみの芝居小屋
最近、何をしていても手を止めて振り向いてしまうCMがあります。

本木さんと北川さんがやっているトヨタのCM。

そうです。

アルゼンチン・タンゴのあの切なくてスタッカートな調べに、

「あ、ニコラス」

って思って、剛くんの静かなたたずまいがそこにあることを期待してしまう。

そしていつも、「そっか。違うんだ」と肩を落とすのです。

今思い出しても、いい舞台だったなーとしみじみ思う。

「ブエノスアイレス午前零時」

静かで切なくて、ジリジリ熱い感じ。

あー、観たいな。カザマとニコラスの乗り移った剛くんを(遠い目)。
DVDにしてくれたらよかったのになぁ。

って、これは雑談。

本題は「RED」です。

客席中にブエノスアイレスの港の灯りが灯った、新国立劇場の小劇場の方。

こちらは田中哲司さんと小栗旬くんの二人芝居ですね。

内容は一人の芸術家と画家志望の青年の会話劇。

ひたすら芸術論を闘わせ、時折、青年の身の上話が挿入される。

セリフの応酬なのですが、正直、あんまり頭に入って来なかった……(汗)
芸術のことには、とんと疎いわけで、

「ん? 誰を引き合いに出して、何を言わんとしてるの?」

「え? 今のは何の話?」

頭の中の「?」が処理しきれないままに、次の「?」がやってきて、
やがて瞼が重くなる……みたいな(笑)

いやいや、必死にこらえましたけどね。
小さい劇場なんで、居眠りしてる客は、役者からも見えるでしょうから。

歴史モノもそうだけど、予備知識があった方が楽しめる作品ってやっぱりあるからなー。

でも、芸術を追い求める画家と、世代交代を通告しながらも彼を敬愛する青年との
やりとりや駆け引きの中に、かすかに生まれた芸術家同士の機微みたいなものは伝わりました。

すっごく昔に観た舞台、堤さんと石橋蓮司さんの
「ライフ・イン・ザ・シアター」を、ちょっと思い出しました。

ベテラン俳優と若手俳優の世代交代の話だったかな。

結構いい舞台だったことだけは覚えているのですが、
詳細は忘れてしまいました……。

今年はちょっとお芝居の本数は少な目ですが、
落ち着いたらまた、前のペースで劇場に足を運びたいなーと思っています。

色々、観たいお芝居もぼちぼちチェックしておりますので。

尻切れトンボ気味ですが、「RED」に関してはこの辺で……(汗)


・劇団☆新感線『五右衛門VS轟天』

2015年09月15日 | ・ロバみみの芝居小屋
先月の観劇だったのですが、
ずっとV6のことでワラワラしていたので、放置していました。

劇団☆新感線、35周年オールスターチャンピオンまつり!

あっちもこっちもアニバーサリーイヤーで、
ロバみみはてんてこ舞いです。

ひらたーく言えば、
橋本さん扮する轟天が、五右衛門の子孫の悪巧みを過去から世直ししてやるってことで、
タイムスリップして古田さん扮する五右衛門と対峙する話でした。

古田さんと橋本じゅんさんの新感線・二本柱が大暴れ。
まあ、これは期待通りです。

古田さんは「リスクの神様」と同時進行ですかね。
なんかすごい。

さすが、「足だけ細い」おじさんだ(笑)

そして、なんといっても池田成志さん!

それはもう、お腹いっぱいなクドイ演技(?)で、
客席をギトギトに(笑)

池田成志さんはロバみみにとって大倉孝二さんと並ぶ反則俳優(笑)

そこにいるだけで笑ってしまう。
野田さんの「MIWA」で、あのきれいとは言い難い女装姿が、
目を閉じれば今でも瞼の裏に浮かぶ……(笑)

マローネ・高田さんが思わずたじろぐくらい、
本気で中谷さとみちゃんをはたいてましたが、
もうパワー全開でした。

いいぞ、ばってん不知火。

ちょっとオタクで危ない感じの粟根さんも、
リカちゃんコスプレも素敵に着こなす松雪さんも素敵でした。

賀来賢人くんも頑張っていました。
「これじゃ、ただのハンサムくそ野郎じゃないかっ!」
って、いーと思います(笑)

ジブリのおもしろモノマネ仮装軍団、笑いました。
メイン食う勢いの存在感でした(笑)

そして、マローネと体が入れ替わっちゃった五右衛門が飲んでいる居酒屋に現れた
この日のスペシャルゲストは、アンヌ・ザ・トルネードの装いの天海祐希さん。

相変わらず凛々しくてお美しい!!

元々、新感線が好きで、一度出演のお話を頂いたのに、
それが叶わなかった作品は、悔しくてDVDを観ることもできなかったとカミングアウト。

でも、初出演が決まった途端、パッケージを開いて観たそうです(笑)

このサプライズゲストは毎日(?)違っていたようですね。
渡辺いっけいさんとか、浦井さんとか。
色々と見れた方がうらやましいです。

いやー、さすが35周年。やるねぇ。

とにかく、色々てんこ盛りで、わっちゃわちゃでしたが、
「オールスターチャンピオンまつり」ですから。
もう、客席も一緒に盛り上がっちゃってって感じで、大騒ぎでした。

個性的で面白いおじさんたちは、まだまだ元気!

今後の新感線も楽しみです。

・宝塚花組『カリスタの海に抱かれて/タカラヅカファンタジア』

2015年06月13日 | ・ロバみみの芝居小屋
もしかし~て~、これが恋~♪

この曲を聴きながら、

「もしかして、これは……、恋?」

と、客席で自問していたロバみみです(笑)

はい。
またまたヅカって参りました。

明日海さん見たさにチケットを取りましたところ、
神席が手元に……!

念願叶って、明日海さんを肉眼でガン見することができました。

手を伸ばしたら、届きそう~(涙)

そして、なんてイケメン(涙)

もう、久々に、ほんっとに久々に、枯渇していた女性ホルモンが、
発掘された温泉のごとく噴出して、
そして、グツグツと煮えたぎりました。

やっぱり、ロン毛に軍服にロングブーツ。いいわ~。
「エリザベート」のトートもよかったけど、
今回もまた素敵。

何度も言いますが、なでつけたペッタリヘアにスーツはロバみみ的に萌え度低いんで(汗)

えーと、肝心の舞台ですが、
いつも内容的に不完全燃焼なことが多いのですが、
今回は、結構な満足感でした。

さすが、朝ドラ作家でもあり、「セカンド・バージン」で
世の中を席巻した大石静氏の作品であります。

宝塚は基本、ラブがそこにないといけないわけで、
ヒロインに横恋慕する男がいての三角関係は王道。

これを時代と国とシチュエーションを変えて、
次々と焼き直して上演しているわけですが、
やっぱり大石さん、うまい。

フランス革命時のとある小島。
そこにかつての裏切り者の息子である明日海さんが、
フランス軍として戻ってくるのですが、実は、幼馴染率いる反乱軍に力を貸して、
独立を勝ち取ろうとするお話。

もちろん、そこにラブあり。っつーか、それが軸。

明日海さん演じる主人公は裏切り者の息子。
ただ一人優しくしてくれた幼馴染を裏切りフランスに渡った過去。
恋に落ちた女性が幼馴染の婚約者と知り、身を引く苦悩。
フランス軍に反乱軍との内通の罪で窮地に追いやられるピンチ。

などなど、物語を盛り上げる宿命と葛藤がてんこ盛りなのです。

そこにあの明日海さんのビジュアルが加われば、

「もしかし~て~、これが恋~?」

と、ロバみみが心の中で自問しても無理はなかろう(笑)

明日海様扮するカルロに壁ドンされたら、即落ちる。間違いない。

奇跡のイケメン女子です。明日海りおさん。

ただ、クライマックスで、急に「だれも悪者にならない展開」になってしまったのは、
ちょっと肩透かしでしたが……。

あそこで、ドンパチがあり、命のやりとりがあると踏んでいたロバみみ。
まだまだ宝塚をわかってないな。

ショーはですね。意外と和テイストが取り入れられていた感じでした。
かっこよかったですよ。うん。

そして、なまじっか席がよかったもので、
迫りくる大勢の男役さんたちの近さに、目のやり場に困るロバみみ。

うっかり目が合うと、笑顔とか目くばせとかが飛んでくるので、
どうにも恥ずかしくて、もじもじしてしまう……(照)

この逆ロックオンには、なかなか慣れません。

ずっと、視線泳ぎっぱなしですわ……(汗)

周りの方は、この身の置きどころのない状態を
どうクリアしているのだろうかと、こっそりと観察してみると、
案外、堂々と直視して、そして笑顔で見守っていらっしゃる。

さすが……。

きっと、若手の組子さんたちのことも熟知していて、
お得感たっぷりなんだろうなー。

ワラワラ出てきた、ジャニーズジュニアに、
余裕で手を振る客……、みたいな感じだろうか?

ロバみみは、そういう気持ちを持たずにここまで来てしまったので、
慣れないですね。なかなか。
お目当て命、なんで。

でも、たくさん組子さんたちを知っていたり、
青田買いする気満々で劇場に行くのも、楽しいかもしれないなー、って
思いました。

でも、とにもかくにも、やっぱり明日海さんです。

あの麗しいイケメンをまた観に行かなくては!

と、熱くこぶしを握りしめたロバみみでした。





・宝塚星組『黒豹の如く~Dear DIAMOND!』

2015年04月28日 | ・ロバみみの芝居小屋
久々に劇場という場所に足を運んで来ました。

宝塚星組のトップスター、柚希礼音さんの退団公演という、
なんだかとても人気の公演に、コソッとお邪魔させて頂きました。

だいたい任期は2~3年くらいなのかな。トップさんて。
だけど、柚希さんは6年くらい?

それって、ほんっとにスゴイことだ……と、客席で思いました。

宝塚って、なんだかひっきりなしに舞台をやっているイメージで、
神戸で公演が終わると、東京に来て、
そして、また次のお芝居のお稽古があって、また神戸で幕が開く……、みたいな感じ?

体調管理とかモチベーションとか、すべてにおいて自分を律して管理するのは、
本当に大変なことだろうなーと思いました。

肝心の舞台ですが、芝居の「黒豹の如く」は、
まだまだ宝塚イズムを理解するには遠く及ばないロバみみなので、
柚希さんの最期の晴れ舞台に、このラストにこのセリフを言わせたかった、みたいなところから
作り上げた作品、という印象でした。
お尻から作って、帳尻を合わせていったように感じてしまったというか。

そして、その中にファンの方々に披露したい姿や、
柚希さんから組子さんたちへ、組子さんたちから柚希さんへの想いが
投影されるようなシーンもしっかり入っていて、
なんだろうな。内容より「熱さ」で勝負したという感じがしました。

スペイン海軍の大佐が、恋と政治の間で揺れながらも凛々しく旅立っていくストーリーは、
海賊の衣装も着せたい、軍服もスーツも着せたい、といった制作側の思いが汲み取れるような。

ファンの皆さんは、うっとりとその姿を目に焼き付けて
心も目頭も熱くなっていたのかもしれないですね。

そして、ショーはですね。楽しかったです。

毎度、毎度思いますが、「お客さんを楽しませたい」という気持ちがビシバシ伝わってきます。
宝塚って。

そして、退団公演だけあって、
なんと、柚希さんは2階席に降臨!

ロバみみは1階席にいたので、その様子は一切見えませんでしたが、
でも、2階席のお客さんのそばにも行ってあげたいという、その気持ちが嬉しいですよね。

最近、愛に飢えてるんで、もう、勝手に「素晴らしい!」と、
胸が熱くなる思いでおりました。

もちろん、のちのち1階席にも柚希さん登場で、
またまた、胸を熱くしていたんですけど(笑)

ですが、どっぷりヅカファンの方々は、
きっと、時々劇場に足を運ぶだけのロバみみなんかとは、
くらべものにならないくらい、いろんな思いで客席にいらっしゃるのでしょうね。

計り知れない努力を支え続けたファンの皆さんの想いにも敬服の意を表します。

そして、次期トップには北翔さんが就任なんですね。

これにはド素人のロバみみも、のけぞって驚きました。

色んな人事があるんだなぁ……。

嬉しい発表も、残念なお知らせも、腑に落ちない決定も、きっとあるんだろうな。
翻弄されるファンの方々の心労もかなりのものだと思います。

なかなかに他人事とは思えませんね(汗)

ともあれ、清く正しく美しく。

宝塚フォーエバー。

ですね。

脈々と受け継がれる宝塚文化を、また時折観に行こうと思います。

・『三人姉妹』

2015年02月22日 | ・ロバみみの芝居小屋
ケラさん演出の「三人姉妹」を先日観て来ました。
2015年、初観劇です。
ちょっと時間がたっているので、感想もぼけやけてきつつありますが……。

とにかく豪華なキャストでした。

余貴美子さん、宮沢りえちゃん、蒼井優ちゃんの三姉妹。
美女揃いすぎるでしょ!
それこそ親の顔が見てみたい(笑)

物語は、このお金持ちの三姉妹が、やがて家を出て自立するっていう
まあ、そんな感じ。

チェーホフは三谷さんの「桜の園」を観たことがありますが、
作品のテーマは近いのかな。

お金持ちの家の人間模様と、やがてそこを捨てて、
新しい世界に旅立っていく主人公。みたいな。

1幕は、正直に言うと、ちょっと退屈でした。
子供の頃に憧れた、お嬢様ごっこみたいな感じで。

なかなかに、軍人とお嬢様たちのやり取りが浮世っ離れなんで、
その「ごっこ」的な空間に入り込めず、苦戦。

でも、2幕に続く「大切な退屈」なわけです。

長男(順番的には余さんとりえちゃんの間)が結婚して、
乗り込んできた嫁(神野三鈴さん)によって、
ちょっとずつ、お屋敷が牛耳られ、変わっていく。

蒼井優ちゃんは、働くことを熱望しながら、
実際に働きだすと、文句ばっか言ってて、
「おいおい」と思いましたが、

この仕事に展望を見いだせないのに、時間だけは過ぎて行く。

みたいなセリフがあって、このロシア文学に息づくお嬢様は、
現代において世の中の大半のOLさんと、
なかなかに同じような気持ちでいるものだと感心しました。

神野さん扮する鬼嫁のナターシャのルールに染まっていく家の居心地はいいはずもなく、
結局は、長男のギャンブルのせいで抵当に入ってしまうし、
しがみつく価値がどんどんなくなっていく。

そうなってくると、もう女性は強いですよね。

んなもん捨てて、新しい人生をってなものです。

でも、当時はそれができそうでできない、
またそんな女性の自立が、大変ドラマチックな出来事だったんでしょうね。

なかなかにクラシカルでしたが、
2幕で家族が崩壊し始めると、ぐぐっと作品の世界に入ることができました。

なんか、アベノミクスなんて全然、ロバみみのフトコロを温めてくれず、
お芝居もあれも、これもとチケットを取ることに弱気になっていたのですが、、
やっぱり生の舞台はいいなーと思いました。


・『ブエノスアイレス午前零時』大千秋楽

2014年12月29日 | ・ロバみみの芝居小屋
剛くんのラストタンゴ、見届けて参りました。

そして、最後となりました。このセリフ。

「俺は笑うよ」

剛くんのこの一言を聞きたくて、
劇場に足を運んでいたと言っても過言ではない今回の舞台。

最後に老婆のミツコとカザマが踊るシーン。

「あなた、笑わないのね」

「俺は笑うよ」

「そうね。ブエノスアイレスの男は笑わないのよね」

「笑うよ」

すべてはここに集約されている気がする。

静かで、これ以上ないくらい色っぽい。

「あなたの笑ったところがよかった」

笑顔を失ったニコラスが、時空を超えてカザマと重なり合った時、
また微笑みを取り戻すその感じ。

しっとりと流れて行く時間が、とてつもなく艶っぽかった。

花札を眺めながら「キレイだ」と言った、慈しむようなその柔らかい表情の瞬間を、
ミツコだけじゃない、客席にいた私でさえはっきりと覚えてる。

今でも剛くんの静かな声の響きが、どれもこれも耳に残ってる。

「窓の外はミッドナイトブルー」

転々と浮かぶ港町の灯り。
夜のとばりが降りたボカの街が、剛くんの遠いまなざしを通して、
劇場に広がるようでした。

もちろん、「静」に対して「動」の部分の剛くんも素敵だった。

一番目が離せなかったのは、最後、千葉さんと一戦交える場面。

剛くんの、刺すような鋭い目が、とてつもなくカッコよくて、
その真剣なまなざしに息をするのも忘れそうでした。

男が命がけで女を守ろうっていうんですから、
その気迫が伝わらなきゃ嘘なんですけどね。
実にいい顔をしてました。

そして、これは個人的なツボなんでしょうけど、
ロバみみは、ニコラスの後ろ姿にもう、メロメロでした。

なんでって言われても、説明できない!
その立ち姿が、どうにもこうにも好きなんです。

肩から背中、腰へ向かって、細さを増していくライン。
右足と左足の開き具合と、あのフォルムがね、
ジタバタしたくなるくらい好き。

ニコラスが後ろ向きになると、「だめだ、もう……」と、
客席の椅子に沈んでいきそうになる自分がいました。

ああ、もう今日で終わっちゃったんだな……。

「あんたといるのが好きなんだ」

これは、ミツコのセリフでロバみみがすごく好きなセリフです。

「あんたが好きなんだ」とニアイコールなんだけど、そうは言わないのがいい。
なんかね、押しつけがましくなくて、それでいて伝わる感じがとても好き。

そんなミツコと同じ気持ちで劇場にいたから、
もう、会えなくなってしまうのは淋しいです。

そういえば大阪公演は、突如、温泉たまごを作る岩場がセットとして登場してましたね。

ラスト、その場所で、橋本じゅんさんがカザマに温泉たまごを差し出すシーンで
「内緒だよ」と言うセリフが、どうにも、浮いてる気がしてならなかったのですが、
まあ、マルコーニが「内緒だぞ」といって、ニコラスにグラスを差し出すシーンと
リンクさせたい狙いがあったんでしょうね。
まあ、その気持ちはわからないでもない。

そしてこれは東京公演からですが、初日と変わっていたのは、
ミツコが最後、
「私、壊れてるのよね。あなたの手で終わらせて」と言ったあと、
カザマが老婆のミツコをナイフで終わらせていましたが、
若き日のミツコの幻想を切る、という演出になっていました。

確かに、「え? 今、カザマはミツコを殺めてしまったの?」
「それって犯罪じゃ……」みたいな疑問が邪魔して、
ラストに入り込めなくなる……ってなことは、なくなった気がします。

「娼婦じゃねぇから」

の、一言は、初日はなかった気がしたのですが、これは記憶が定かではありません。
なんせ、ミツコに負けず劣らず「歳とると全部忘れちゃうの」状態なわけで(笑)

で、肝心のカーテンコールの剛つんは、
礼儀正しい、90度のお辞儀で、

「ありがとうございました。よいお年を!」

でした。

そう言うと思ったけど、やっぱり言った(笑)

最後、バイバイしながらはけていき、
舞台のはしで、両手の握りこぶしを数回、
ぶんぶん高く振り上げて、笑顔で去って行きました。

今年最後の剛くんの笑顔は、何より嬉しいお歳暮替わり。

ライブで会えなかったのは、本当に悲しかったけど、
カラーのまったく違うこの2作品を届けてくれたこと、嬉しかったです。

東京公演はよい席で見ることが多かったのですが、今回は後方での観劇により、
ちょっと残念でしたが、
頑張ってくれた「外付けの義眼」とも言うべき、マイ双眼鏡にも思わず、

「今年も、剛くんを見るのを手伝ってくれて、ありがとね」

と、ねぎらいの言葉をかけてしまいました(笑)

きっと、双眼鏡くんは、こう応えてくれたに違いありません。

「他に見るべきものなんて、ある?」

ええ。

剛くんだけを見ていたいの。

だから、来年もよろしくね。

そして、剛くん、怪我なく終わって本当によかったです。
これから、紅白のリハも大詰めだと思いますが、頑張って下さい。

剛くんのおかげで、素敵な夢の時間が持てました。
剛くんはロバみみにとって、別世界への一流ナビゲーターです。

本当にありがとう。
お疲れ様でした。

ロバみみより愛をこめて。

・『ブエノスアイレス午前零時』東京楽

2014年12月21日 | ・ロバみみの芝居小屋
私は真っ赤なりんごです~♪

忘年会のカラオケでマイクを握ったら、そう歌い出してしまいそうな自分がいます(笑)

さて、「ブエノスアイレス午前零時」の東京公演が千秋楽を迎えました。

切なくて、胸がつぶれそうな3時間は、
舞台の上の剛くんを見ながら、「そんな顔しないで」って言いたくなる気持ちでいっぱい。

ニコラスは夜でも太陽がすごい街で、
その後、命を燃やすことができたのかな。

ミツコのくれた自由は、逆に彼を苦しめることにはならなかったかと、
心を痛めずにはいられない。

ミツコはニコラスのために娼婦の人生を選んだけれど、
心はずっとニコラスのもので、ある意味、
生きて行く理由を持つことができた。

でも、ニコラスは?

自分のせいで、ミツコを一生娼婦という仕事に縛り付けることになってしまったという事実は、
彼の心を本当に自由にした?

そう思いながら、ニコラスの慟哭を、息もできず見つめていました。

ミツコは激しい想いと決断で、結果、
ニコラスの心に一生自分を刻み付けることができたんだろうな……。

なんか、嫉妬すら覚える愛情の強さです。

初日はミツコに感情移入しながらウルウルしていましたが、
徐々に、ニコラスの心を案ずる角度でストーリーを追うようになってきました。

それにしても、本当に剛くんは素敵な大人になったんだな……と思いました。

そして、こんなに近くにいても、ずっと遠い所にいる人なんだなーって、
改めて思いました。

「皆さんのおかげで、無事に千秋楽を迎えることができました。
 大阪も頑張ります」

カーテンコールで見せてくれた笑顔は、いつもの照れ屋な剛くんスマイルで、
やっぱり、やっぱり、してやられちゃいましたけどね。

客席の拍手を浴びながら、役からほどけて、
いつもの剛くんに戻る瞬間がとても好きです。

観ているロバみみも、物語の中の剛くんにググッと入り込んでいるせいか、
相当に肩の力が入っているみたいで、
その笑顔を見ると、なんか魔法がとけて、やっと現実に戻れるみたいな感じがします。

大阪のクリスマス公演も、行きたかったなー。

仕事なんだよなー。仕事かー…、仕事……(涙)

でも、大阪楽は行きたいです。
ミツコに負けないくらい、剛くんだけを見つめるために。

りーんご畑の晴れた日に~、箱に詰められ汽車ぽっぽ~
シアターブラバにつきました~♪

歌いながら、新幹線乗ります(笑)

ですが、ひとまずは、剛くん、東京公演お疲れ様でした。
紅白のリハと舞台の掛け持ちは忙しいと思いますが、あと少し!
頑張ってね。
遠くから、応援しています。


・『ブエノスアイレス午前零時』

2014年12月18日 | ・ロバみみの芝居小屋
12月の慌ただしさをかき分けるように、「ブエノスアイレス午前零時」の観劇。

そうそう、初日を観劇した次の日。
「世界ふしぎ発見」で、アルゼンチンの不思議に迫っていました。
なんてタイムリー。

アルゼンチンタンゴは、酒場で移民労働者の男性同士が
踊ったのが始まりだったとか。

かつて一攫千金、豊かな暮らしを求めて、世界中から集まった移民。
その中で出会った、ニコラスとミツコの恋物語。

なるほど、アリかもしれない。

と、その時代背景を含め、改めて思いました。

そして、ロバみみが劇場に入るとカメラが設置されていました。
ってことは……、映像化?
だったら嬉しいですねー。

さて、初日と見比べて、最後の方の演出が
少し変わっていたのかな……と思いました。
でも、詳しくは、千秋楽が終わってからの方がいいかな。

ロバみみは、とにかく、剛くんの静かで優しいまなざしに
どうしようもなく見入っていました。

花札を手に「キレイだ」とつぶやく表情。
新潟の山間の景色に、ブエノスアイレスを重ね見る目。
ダンスホールでミツコを抱きしめながら、
しずかに「はい」と答え続ける穏やかな顔つき。

ダメな男だけど、ダメじゃない。

魅かれずにいられない何かがある。

「優しい人なの」

うん。たぶんそこだな。そこなんだよな。

人としての根っこが腐っていない感じ。
土に隠れて見えない部分が、地下のキレイな湧き水にさらされて、
実は柔らかくて、しなやかで、汚れていないというか。

それ見ちゃったら女は弱いですよね。
私だけは知っているパターンですから。

それが幸せの始まりなのか、不幸せの始まりなのかは、
恋愛力の低いロバみみにはわからないけれど……。

でも、客席にいる時間は夢の中と一緒だから、
自由な心で、いくらでもダメな男に恋していい。

だから「物語」っておもしろいし素敵。

老婆のミツコがカザマの作る温泉たまごを「好きだ」と褒めるシーン。

「こんなの誰がやったって同じですよ」

というカザマに、

「違うわ!」

と、ミツコが言った瞬間、

「うわっ、やばい! 今、声出しちゃったよ。私」

って、思って、本気で焦りました。

原田美枝子さんの声が、自分の声に聞こえたんです。

同じタイミングで同じように「違うの!」って、心の声が叫んでて、
それが漏れて自分が言っちゃったのかと思ったんです。

カザマはミツコの話を聞くうちに、
いつしか自分がニコラスと重なって、その面影に翻弄されます。

客席のロバみみは、いとも簡単に、
ニコラスの中に、そしてカザマの中に剛くんがいるのか、
はたまた剛くんの中にニコラスとカザマがいるのかわからないままに、
もう、舞台の上のその人に恋しているわけで、
ミツコと同調して思わず声が出てしまっても
ちっともおかしくない状況に、おちいっています。

まあ、これも観劇の醍醐味ですが、
今回も相当に切ない心持ちであることに違いありません。

剛くんがあまりにも素敵で、もどかしさが募るばかり。

他にも色々、書きたいことはたくさんありますが、
今日のところはこのあたりでひとまず〆ます。

「横転のニコラス」

どうか、紅白の晴れ舞台まで、
怪我のないように気をつけて下さい。

剛くんの細い体が飛ばされて転がってしまうのを
いつもヒヤヒヤしながら見守っています。

・『ブエノスアイレス午前零時』初日

2014年11月28日 | ・ロバみみの芝居小屋
いよいよ始まりました。剛くんの舞台。
「ブエノスアイレス午前零時」の初日を観劇して参りました。

まず、「鉈切り丸」のDVD&ブルーレイに長蛇の列でした。
買うことは決めてるんだけど、しばらくは今回の舞台に浸り切りたいから、
「鉈切り丸」に上書きされちゃうのももったいないと思い、
今日は買わずに帰ってきました。

さて、観劇レポ。見る前に先入観を持ちたくない方や、雰囲気ネタバレNGの方はこの先、
進入ご注意ください。
(読んでも、とりとめがないので、なんのこっちゃって感じかもしれませんが……)

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さびれた温泉宿。
ブエノスアイレス。
娼婦。
盲目の老女。

これらの一見、距離のあるキーワードが、お話の中でどうつながっていくのか、
原作を読んでいないロバみみには全然見当もつきませんでしたが、
そこにあったのは、

大人のラブストーリー

でした。

舞台は温泉宿(現在)と、ブエノスアイレイスの売春酒場(過去)とを行き交い、
キャストの関係性も現在と過去で少しずつリンクしています。

温泉宿で働くカザマも、売春酒場で働くニコラスも、
閉塞感の中で鬱屈した毎日を送っていて、
そこに現れた年老いたミツコと若き日のミツコが
浮上することができずにいるその男たちの心を揺さぶります。

剛くんは、カザマとニコラスの二役で、静かに哀愁漂う影のある感じ。
一見、温度は低めです。

だけど物語は、その奥の方でじりじりと焼け付くような愛と心の葛藤がありました。

なんて言えばいいんだろうな。

うーん、いつものように自由に書かせてもらえるならば、
(いつもそうしてるくせに……)

ダメな男なわけですよ。カザマもニコラスも。

仕事に失敗して会社を辞めて、さびれた温泉宿でクサクサしてる男と、
いつか成り上がってやるとか言いつつ、
ちっとも出世できない口先ばかりの裏の世界の下働き。

冷静に考えたら、だめでしょ。って思う。

でも、なんかわかる。
ミツコがニコラスに心惹かれる感じ。
そして時を経て、年老いてなお、その愛しい面影をカザマに重ね見てしまう気持ち。

生きるために体ひとつを商売道具にしていた自分を、
初めて欲望のはけ口じゃなく、人として優しく大切にしてくれた人。

その人は汚れた世界で見つけた宝物みたいに思えたに違いない。

その優しさは、泥の中に咲いた蓮の花みたいにきれいに見えたに違いない。

嬉しくて、愛しくて、自分の身を犠牲にしてでも、
彼を守りたいと思う気持ちは、理解するに十分だった。

床じゃなく、空を見て欲しい。
この世界から逃がしてあげたい。

そう思えばこそ、地獄でも生きていける。

歳をとって、自分の心に制御がきかなくなる日が来たとして、
そうなってまでも、心の大半を占める存在に出会えることができる人生は、
やっぱり幸せなんじゃないかと思いました。

カザマが主役ではあるんですが、
やっぱり、どうしてもミツコに感情移入しちゃいます。
相手が剛くんなら、なおのこと。

あの哀愁と色気は既に反則です。

まるで北の国からの五郎さんのようないでたちの剛くんにさえ
激しくトキメク自分がいました(笑)

ただひとつ、ミツコがどうやって、日本に帰り着いたのか、
そのいきさつの説明が一切なかったので、気になってしまいましたが……。

そして、期待の剛くんのアルゼンチンタンゴ。
たくさん踊って欲しかったんですが、ほぼダンスでもよかったんですが(?)
思ったより少なめでした。(←期待しすぎのせいです)

でも、ソロのタンゴは声を上げそうになるくらいカッコよかった……!

マジで世界の中心で愛を叫ぶ勢い。

っていうか、ラストの剛くんのタンゴを見ながら心の中では叫んでた。

「行定監督!!! 暗転にしないでぇぇぇぇ!!!!!」

見ていたかったよー、ずっと。もっと(涙)
演出的には素敵なんだけど、
ミツコ以上に、剛くんだけを見つめ続けていたかったの(涙)

しかしながら、「学校へ行こう」で、
高校生社交ダンサーのところに行った剛くんを懐かしく思い出しました。
あの時は、女子高生のお色気にタジタジしていた剛くんでしたけど、
舞台の上では、誰よりもセクシーな剛くんでしたよ。

そういえば、ミツコがのちに娼婦となって「マリア」と名乗っていましたが、
奇しくもあの時の女子高生の名前、まりあちゃんじゃなかったでしたっけ?

そして、行定監督の出世作は「GO」。

単なる偶然ですけどなんか、ちょっと運命を感じますね(笑)

初日はいつも、とっちらかってしまって、
感想も漠然としてしまうのですが、
この作品は、多分、観て行くうちに静かにジワジワと
沁みてくる物語なんじゃないかと思いました。

ハッとさせられるセリフとかもありましたが、
それはまた追々……。

とりとめもない感想になってしまいましたが、
今日はとりあえずこのあたりで。

今回は、少し時間が開いちゃいますが、
また黒い太陽を観に、劇場に足を運びたいと思います。

役者として舞台に立つ剛くんは、いつもすごくて、
もう心配には及ばないくらいではあるんだけど、
それでもやっぱり、初日はロバみみも緊張してしまいます。
なので無事に初日が終わってホッとしています。

剛くん、お疲れ様でした!

体調に気をつけて、千秋楽まで頑張ってね。




・『ON THE TOWN』

2014年10月11日 | ・ロバみみの芝居小屋
なんか、盛り上がっている気配のトニミュー。
テニミューみたいな響きですが、トニセン兄ちゃんの三人は、ラケット振り回したりはしとりません。
いや、むしろやってくれるんなら、それはそれで(笑)

えー、さんざっぱら言ってますが、ロバみみはミュージカルが苦手です。

が、

青山劇場に行くことももう最後かもしれないし、
トニセン三人がそろって舞台ってのも昨今なかなかないし、
なんだか盛り上がってるみたいだし、

行くか!

ってことで、平日の夜公演に行って参りました。
博の日ではなかったので、ちょっと残念でしたけどね。

青山劇場の看板のトニセン、なかなか可愛かったです。
皆さん、パシャパシャ写真撮ってましたね。

で、開場時間に現場に到着できたので、そのまま劇場に入って約10分。
我が耳を疑ったのは、物販のお姉さんのこの一言。

「マグカップ終了でーす」

え?

何、この瞬殺ぶりは……。
いつもそーなんですか?
いや、まったくトニセン事情がよくわかりませんが、次々に完売していくグッズ。
噂には聞いちょりましたが、もはやここまでとは……。おそるべしトニファン。

そして、肝心の舞台内容はといいますと、

「三人の水平が、船が停泊中の24時間でナンパする話」

見事な一行ストーリーです。

トニセン兄さんたちのセーラーコスプレはなかなか楽しめました。
あの前髪には、ちょっとばかり戸惑いを覚えましたが(笑)

中井貴一さんも真っ青の、そろいもそろっての、七三。いや、二八?
愛嬌があるっちゃあ、あるんだけどね(笑)
貴一さんをボスに七三軍団を結成できそうな勢いでした。

のっけから、そんな感想を胸に抱きつつ、観劇タイムは続きます。

すみません。
先に謝っておきます。

ロバみみは、ミュージカルの楽しみ方が全然わからないんです……。

ストーリーに歌とダンスがついてると思うからダメなのかな。
歌とダンスにストーリーがついてるって思えばノリノリになれるのかな?

たとえば、淋しいよー的なナンバーが数分にかけて続くと、

どうして何がそんなに彼を人恋しくさせるのか、
どんな殺伐とした船上生活を送っていてそうなっちゃったのか、
そして彼がこの24時間というひと時の出会いに、一番求めているものはなんなのだろう?
どうせ、また船乗って、どっか行っちゃうのに……。

とか、ふわーっと考えて魂が飛んで行ってしまう。

この三人は若いころからの仲間らしけど、
どんな悪がきたちで、どんな成り行きと決意で船にのって、今に至るの?

とか、個々のキャラクターのストーリーか気になってしまう。

今回はトニセンだし、評判も上々だし、ミュージカルのツボが理解できると思ったのですが、
チケット代の全額分まるまる満喫できたかというと……。

あー、もう、こんなこと書くと、
行けなかった人もいるのに、カミセンファンの分際でエラそうこと言うなや!
あんたにトニセンの魅力の何がわかるんかい!?

と、罵詈雑言が飛んで来そうですが、
本当にこれはロバみみ個人の嗜好の偏りによるものですので、
どうかご容赦願いたいです。

三人のダンスも素敵だったし、リーダーの美声も、イノッチのお調子者キャラも、
長野くんの独自の間合いも、とても堪能できたんですけど、
お話の内容がさらーっとしてるもんで、入り込み方がよくわからないのです(涙)

理屈じゃないんでしょうね。きっと。

右脳だけで感じろ! 感じてみろや!

という、ミュージカル界のあざけりが聞こえてくるようです(涙)

とはいいつつも、V6メンバーのきっかり半数を一度に見れて幸せでした。
リーダーに至っては、サービスシーンもあり、
岡田マッチョにも負けず劣らずのホディをありがたく拝ませて頂きました(笑)

ラスト公演では、昔取った杵柄の手旗を持って、

「ア・リ・ガ・ト・ウ」

とか、客席に信号送って欲しいですね(笑)

地球を~、探して~♪

いよっ! 平家派!

という提案をもって、ロバみみの観劇レポに代えさせて頂きたいと思います(笑)

・『炎立つ』

2014年08月31日 | ・ロバみみの芝居小屋
今日、既に東京楽の幕は降りていますね。
健ちゃん、お疲れ様でした。

ロバみみは数日前に観劇して参りました。

詳しくはないけれど、どちらかというと無知ですが、
歴史モノは好きです。

わけもわからず、色々観たり読んだりしているうちに、
色んな史実が違う作品同士で違う角度から結びつく瞬間があって、
目の前が開けたような感動を覚えることもあります。

この「炎立つ」は、平たく言えば、奥州藤原氏のお家騒動。
異父兄弟による土地の遺産相続問題に端を発した
過激な兄弟ゲンカをドラマチックに描いた作品ってところでしょうか。

以下、若干のネタバレも含みますし、ロバみみの感想で観る前に先入観を持つのは
よくないと心得ますので、まだご覧になっていない方は、この辺でストップ願います。

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健ちゃんは、
「兄ちゃんのもらった領地の方が豊かやんけ! 割が合わん!」と、
ケンカをふっかける弟くんの役で、いわばヒール役でした。

あー、なんか難しそうな役だなー…と思って観てました。

ヒール役ってお得な感じがするんですが、
今回の健ちゃんの役どころは、主役ではないわけで、
丁寧にその怒りと野心を物語の進行とともに客席と共有するってことが難しいというか。

もう、幕が開いた時点で、怒りの沸点に達してなきゃならないわけでしょ?

観ている側は、まだ心が温まってないから、

「この人、何をそんなにイラついて、怒って、恨んでんの?」

ってなっちゃう。

のちのち、お母様の回想シーンや説明ゼリフで、健ちゃん扮する家衡の境遇とかが
わかってくるので、「ああ、それでそんなにカリカリしてるのか」と思うわけですが。

だから、最初からテンションマックスで挑んで行かなければならない難しさが
あったのではないかなーと思って観ていました。

怒鳴っているシーンが多かったので、喉も心配。

作品全体の感想としては、演出も美しく、切ない感じでよかったのですが、
何分、肝心のラブリンと健ちゃんの対峙するシーンが少なくて、
ちょっと物足りなかったです。

歴史ドキュメンタリーなら面白いんだと思う。

「兄、清衡が陸奥守と手を組み軍を進める一方で、弟、家衡は……」

みたいな作りでも、違和感がない。

でも、これは物語だから、兄が「どーしてこんなことに」って一人で苦悶して、
弟が「俺様こそが当主にふさわしい」と一人で息巻いてって、
別々に出て来られても、ぐいぐい引き込まれるにはちょっとパンチが少ないかな。

やっぱり、対立は当人同士がぶつかりあわないと。

ましてや主役の清衡兄ちゃんが、あんまり能動的じゃなくて、
なんとなく周りに流されて、コトが進んで行ってしまっているような気がして……。

最後に陸奥守が、正当な理由があって戦を起こしたと朝廷に言い訳しに行く間に
清衡が先回りして書状を送り

「これはただの兄弟ゲンカだから」

と裏をかくシーンも、盲目の老人に後日談として説明するだけになっていて、
物足りなかったです。

たとえば、たとえばですよ?

清衡「ここに、ただの身内の争いであったとしたためてある。
   この書状を陸奥守が朝廷にたどり着く前に帝に届けるのだ!」

家臣「はっ!」

って、短いこのやり取りを入れるだけでも、
清衡の策士としての魅力が引き立つのになーと、思って観ていました。

でも、役者さんは平幹二郎さんとか三田和代さんとか、重鎮揃いで、
やはりそこは迫力でしたね。

健ちゃんはその中で、舞台で初の時代劇ということもあって、
初々しいというか、デビューして19年ではあるけれど、
やっぱり舞台の世界ではまだまだ新人さんなのだなと思いました。

ロバみみはヒール役って、色気があって欲しいんですよね。
怒りや野心むき出しの向こう見ずな一面だけでなく、
余裕と色気の漂う家衡の側面も見てみたかったなー。

あ、これはあくまで個人的な要望にすぎません。

グローブ座はやはり、ジャニーズ演劇部というホームな雰囲気があるので、
今後は脇役で、いろーんな役をたくさんやっていって欲しい。

そして、その中でハマる瞬間が絶対あるから、
ロバみみは、その時が楽しみであり、待ち遠しい!

もう、ずっと言い続けているけど、野田さんの舞台に立つ健ちゃんを観たいんです。

リアルと虚像の中間にいるような、あの魅力的な登場人物の中に
すっごくハマる役がある気がしてならないんです。

野田さんの作品に参加してくれたら、本当に幸せなんだけどな。

さて、東京公演も終わり、地方公演が始まりますが、
最後まで体調に気をつけて頑張って下さい~!


・大人の新感線『ラストフラワーズ』

2014年08月15日 | ・ロバみみの芝居小屋
先月「カッコーの巣の上で」を観たんですけど、アップしそびれたんで、
すっとばして、もうこっちの感想行きます。

大人計画X劇団☆新感線のコラボ企画。
大人の新感線「ラストフラワーズ」に行って参りました。

この夢のようなタッグ。
とりあえず、チケットとっとけ!的な(笑)

いやー、もう顔ぶれが豪華すぎた。

作品は松尾スズキさん、演出がいのうえさん、
そして、古田新太さんにサダヲちゃん。
クドカンに高田さんに、じゅんさんに粟根さん、蝉之介さん、
小池栄子さんに平岩紙ちゃん。
皆川さんに星野源くんに荒川良々さん。

開演直後、ロバみみの頭の中に、あまちゃんのテーマ曲が軽快に流れていたことは、
まあ、致し方ないとしよう(笑)

ストーリーはなんだか、途方もなかった。

子だくさんの大家族から、暴力団同士のいさかいから、
爆弾ちらつかせる瀬戸際外交の某国に酷似した国の過激な作戦から、
なんだかひっくるめて、めまぐるしく展開していく。

登場人物が多いのと、一人何役もやっていたり、
登場人物たちに裏の顔があったりして、

あれ? この人ってどっち側の人だっけ?

あれ? この人の目的ってなんだっけ?

で、結局、皆はどこへ向かってるんだろう?

と、少々、混乱気味のロバみみ(汗)
特に、じゅんさんは、組のボスと敵対する組織の息子役だったので、
「ええと、今、どっち所属のじゅんさん?」と、時折、脳がフリーズしてしまいました(涙)

おもしろくて笑えるんだけど、広げた風呂敷の大きさに、
ロバみみの心はちゃんと最後に包んで結んでもらえるんだろうか?と不安になりました。

過激に、時に「ふくすけ」を思い出させるようなエグい内容で突き進んで行ったわりに、
最後は星野源くんの歌がすごくよくって、
なんだかほんわかと癒されちゃった……というのがロバみみの落としどころです(笑)

もう一回くらい観ないと、消化しきれないかもな。

「台本読んで、一発でこの人たち、内容を理解できたんだろうか……」

というのが、正直な感想だったので。

でも、子だくさんのファットダディ(古田さん)と関西弁の高田さんの夫婦は最高。
子供たちの名前もキラキラネームでは全然ないが、笑えました。
家の壁には天海さんのポスターが貼ってあったりと、芸も細かかったし。

松尾さんの作品は、なかなかに具合が悪くなることも多いのですが、
ラストのサダヲちゃんのモノローグ的なセリフはすごくよかったなー。

神様がレンタルビデオで「地球」っていうDVDを借りて観てる……のくだりね。

ロバみみは昔やっていたJTの「出会いのストーリー」という番組が大好きで、
それって、いろんな作家さんが短編ストーリーを書いて、
映像に合わせて俳優さんが朗読する声が流れる番組だったんですけど、
松尾さんの書いたヤツが今でも心に残っていて、
今回のサダヲちゃんのセリフを聞いて、なんだかそれを思い出しました。

で、結局ですね、最後に思ったのは、
「ピース」でいようやってことかな。

星野源くんの歌がよかったんで、そう思いました。
最後の全員登場は、なんだか宝塚みたいだったし(笑)

そういえば前に「最近、星野源が気になる」ってポツリとつぶやいたら、
「やめてよ! 私も好きだし、今、そういう女子、増えてるんだから!」
って、後輩ちゃんにキレられたんだった……。

でも、ほんと、よかったです。歌。

そして、これは余談中の余談ですが、
前々から、ロバみみは粟根さんと蝉之介さんがかぶって仕方なかったんです。
今回の共演。マジでどっちがどっち?と思った(笑)
(ご両名、及び両ファンの方々、すみません!)

カーテンコールで二人並んでて、やっぱ、似てるー!

と、思ったのはロバみみだけでしょうか?(汗)

まあまあ、ごった煮的な内容ではありましたが、
人類に対して言いたいこととかテーマとかは、ちゃんと組み込まれていましたし、
こんなドリームキャスト、めったにお目にかかれないので、一見の価値ありです。

そして、またまた余談ですが、画像は今年のV5の活動内容となっております。
嬉しくもあり、淋しくもあり……。

ちなみに「ブエノスアイレス午前零時」のフライヤーの剛くんは、
短髪、ヒゲ、眉間に皺をよせて一点を見つめる哀愁漂う仕上がりとなっております。



・『ロンサム・ウエスト』

2014年05月31日 | ・ロバみみの芝居小屋
先日、堤さんの『ロンサム・ウエスト』を観て参りました。

シス・カンパニーか。
外国の兄弟モノか。
また、出口がなく重苦しい感じだろうか……。

と、少々、暗鬱とした気持ちで劇場に行ったのですが、
うん。おもしろかったです。

確かに、明るくてさわやかな話ではなかったんですが(汗)

外国のどこか、とある小さな町で暮らす兄と弟。
もー、とにかく毎日寄ると触るとケンカばかり。
汚い言葉でお互いをののしり、とっくみあいをし、
与え合うことも分け合うことも一切しない二人の物語。

その町では人が命を奪うこと、
そして自分の命を捨てることも頻繁に起こり、
悲観に暮れる泣き虫の神父が、絶望の果てに
その兄弟が仲良く暮らすことを、自分の魂を救う唯一の方法だと伝える。

神父の想いに二人は応えようとするが……。

みたいな。

この神父の北村有起哉さん。とってもよかったです。
全然、前向きじゃなくて(笑)
淡々とネガティブで、ストレスをどんどんためていって。

堤さん演じる兄ちゃんは、憎めないんだけど、
正直、ろくでなしです。
ひどい男です。

んでもって、その弟の瑛太くん。
守銭奴で、意地悪なんだけど、
あのアニキの下に生まれたら、そうもなるよなって思いました。

悪知恵も力も上の兄ちゃん相手に、自分の権利を守るために、
必死で生きてきたんだろうと。

瑛太くんは確か、「牡丹燈篭」を観て以来、何作品か観てますが、
ぶっちゃけ、「彼は映像の人なんだな」って思ってました。

ヘタではないんですけど、よくも悪くも普通というか、
可も不可もなくというか……。

映像だとあんなにも魅力的なのに、なんでだろう。

というのが、個人的な印象だったりしたのですが、
この役、相当よかったです。

悪態ついてばかりだし、ヲタクだし、ケチで乱暴者なんだけど、
そのチマチマした感じが実にいい。

悪党になりきれない弟気質が、どこか遠くの方に細い小川のように流れていて、
すごーく、静かになった時にだけ、そのせせらぎがかすかに聞こえるような感じもあって
なんかよかったなーと思いました。

堤さんとの兄弟ってのも、なんかすごくしっくりきてた。
いいコンビだった。
なんか、ドラマとか映画でも、このコンビを観てみたいなーと思いました。

そして、堤さんは、ほんっっっっとに、大人げなくて、
呆れて大笑いしちゃいましたよ(笑)

あのポテトチップスの「バリバリバリバリ」は、最強すぎる(笑)

ロバみみ的に、堤さんは、もう平均点以下が許されない俳優さんなので、
(堤さん、ごめんなさい)
たくさん褒めるとかいう新鮮なポイントは、ほぼないんですけど、
今回は、観ていて疲れるほどにムカつき、そして笑いました。

大人になりきれず、善意にも悪意にも無頓着な心の持ち主の兄弟が、
ただ、ひたすらケンカを繰り返すだけかと思いきや、
すごく緊迫感もあり、ドキドキもし、
そして、小さな石ころくらいの救いのある話。

V6の「UTAO- UTAO」の歌詞に、
「例えるなら、トムとジェリーの現代バージョン」
ってところがありますが、それをさらに命がけバージョンにした感じ?(笑)

すごく気持ちのいい作品、とは言い難いですが、
押しつぶされそうな閉塞感をもろともせず、
新しい世界の扉を開くこともせず、
過激な兄弟ゲンカを繰り返しながら生きて行くであろうこの二人は、
他人から見たらどうなのかわかりませんが、
案外、幸せな二人なのかも……と、思いつつ劇場を後にしたロバみみでした。


・『私を離さないで』

2014年05月11日 | ・ロバみみの芝居小屋
観るつもりはなかったので、チケットは確保していなかったのですが、
友達に誘われての観劇。
舞台はほぼ一人で観ると決めているロバみみにとっては珍しい。

さて、超久しぶりの、さいたま芸術劇場。
好きな劇場なのですが、なにせ与野本町は遠い……。

でも、久々に行ったら、なーんにもなかった気がしていた駅周辺に、
こんな所に居酒屋が!? みたいな発見もあって、驚きました。

肝心の舞台は、原作は読んでいないのですが、
臓器提供のためにこの世に生を受けたクローン人間である若者たちのお話で、
一人の男の子と、その彼をめぐって揺れる女の子二人の青春とその末路を描いた作品でした。

将来に何をするかをさだめられた子供たちは、それに疑問を持つことなく教育され、
そしてその使命を全うする。

限られた時間を何に使うか。
それは恋と性。

臓器提供することが決まっていること以外は、
普通の高校生の青春って感じなんですが、
3幕あたりはその宿命が重くのしかかってくる感じ。

主役の多部ちゃんは、やっぱりいいですね。
声もよく通るし、落ち着き払ったたたずまいが静かな貫禄。
そして、彼女に相対する木村文乃さんもよかったです。

多部ちゃんと三浦くんが、お互いに魅かれあっているのを知りつつ、
露骨に仲を裂いて三浦くんをぶんどっていこうと画策する感じ。
友情を隠れ蓑に、上手に多部ちゃん扮するヒロイン、八尋に意地悪する
ああいう女の子、非常に憧れます(笑)

実に素直。欲しいものがあったら手段を選ばない知能犯。

うらやましいよね。あのガツガツ感。

ああいう度量があったらよかったのに、と自分をかえりみずにはいれらない、
「失恋ショコラティエ」の薫子さんに、どっぶり感情移入のロバみみでした(笑)

モトム役の三浦くんは、まー、なんというか、お人形さんみたいでした。
蜷川さんのオールメール作品に出たら、さぞかし美しかろう。

この三人の青春を軸に物語は進んでいくのですが、
彼らをとりまく大人たちの複雑な心境が、
モラルに反した社会の実情を浮き彫りにするわけです。

クローンには人権はないのか、彼らには人間的な感情はないのか、
その存在を時に嫌悪しながらも、世間とクローンとの間で
かろうじて自分を律している大人たち。

先生役の銀粉蝶さん、やっぱりいいですー。

「私は勝った」

という銀粉蝶さんのセリフ。
何に勝ったんだろう? 
世の中とクローンの狭間で折れそうになっていた自分の心に、かな?
と、うなってしまったロバみみです。

マダム役の床嶋佳子さんも、ジャニーズ初昼ドラっていうので、
思わずチェックしてしまった「天国の恋」で、
イノッチの愛を一身に受けるジュニアの子に「奥さん」と、呼ばれていた時には
あまりのよろめきドラマっぷりに「嘘でしょ!?」と、思いましたが、
よかったです。

ただ、もしかしたら見逃してしまったのかもしれませんが
彼女には何かもっと隠された事情があるのかと思っていたので、
少しだけ肩透かしでした。

生徒たちの将来を憂う先生役の山本さんも独特の語り口でよかったなー。
なんか、映画の吹き替えとかで聞いたら、いい味がでそうなお声でした。

そして、舞台演出がまたよかったです。

教室の風に揺れるカーテンって、まだ心が柔らかかった頃の記憶をくすぐります。

あの情景は、切なくて、もどかしくて、そしてどこか危うくて、
教室の喧噪も静寂も内包している。

放出されたエネルギーと感情を受けて、すべてを承知の上で
静かに、そしてまるで生きているみたいにそこにいる。

蜷川さん、やっぱりすごいなーって思いました。

今回の蜷川さんの演出、すごく好き。

最近は、下世話な人間臭さみたいのが露骨にそこかしこに見え隠れすることが多かったけど、
そういうものを美しいものでくるんで、逆に残酷さを引き立てるみたいな方が
ロバみみは断然好き。

始まりのプロペラ機(ヘリコブターというよりこちらの方が今回はしっくりくる)の
ラジコンが物語の中へと観客をいざなって、
そして、ラジコンと共に現実の世界へ。

前に観た、堤さんの舞台「断色」もクローンものでしたが、
やはり、クローン人間はどんなに正当化した意見の元に生まれようとも、
人間のエゴがヒトの形になったものなのかなーと思いました。

人命を救う技術として、再生医療という素晴らしい側面もある一方で、
神様の領域とも言える人の生き死に、
どこまで人間が介入すべきなのか、考えさせられますね。

自分が、そして、愛する人が死の局面に立たされた時、
「クローンがいたら」と思う気持ちも理解できるし。

ただでさえ、もし日本に剛くんが5万人くらいいたら、
一人くらい私と出会ってくれるかもしれない……と妄想したりすることも
あったりなかったり、なわけで……(汗)

そう遠くない未来、人類がその一線を越えてしまう日が来たら、
その時、私は何を感じ、どう行動するのかと考えてしまいました。