bryog

仕事や身の回りのできごとを綴ってみます。

De Beer

2007-01-24 14:02:06 | 日常について
今日はDe Beerのケースをやりました。
以前別の学校をVisitした際に取り上げていて、
全くこの会社を知らなかった私は、「??何故ビール会社が鉱山に関係あるんだ?」
と全く理解できず、この会社がダイヤモンドを扱っている会社だと気づくのに
30分くらい要した、そんな思い出のある会社です。

ケース自体については、
いかに恣意的にSupply Shortを作り出すか、という戦略手法について議論するものでした。

今はだいぶシェアを奪われてしまっているようですが、
ケースが書かれた1980年代当時は、市場の8割近くのダイヤモンド原石の流通を取り扱い、
ほぼ独占的に市場を支配し、さらに恣意的に市場に出回るダイヤモンドの量を調整することで、
ダイヤモンドの価値を高めたわけです。

希少価値(生産量)という観点から言うと、今ではルビーの方が3倍くらい希少なんだとか。
でも、ダイヤモンドの方が数倍値段が高い。

勿論、もともと宝石の持つ輝きに違いがありますが、
先述した市場への供給量のコントロールに加えて
「ダイヤモンドは永遠の輝き」とか「婚約指輪は給料2か月分のダイヤ」といった
マーケティングも効を奏して「イメージ上の」希少価値を生み出すことに成功しています。

日本でも中小企業が実は世界のシェアの大半を占めていたりするケースがありますが、
こういう戦略でうまく市場価値を高めることができれば良いのですが。。。
(もっとも、日本の場合の希少価値は技術自体にあり、
 取引関係としては下請けのケース(=交渉における力が弱い)が多いため、
 そのままこのケースは適用できないでしょうが。。。)