bryog

仕事や身の回りのできごとを綴ってみます。

Cola Wars

2007-01-13 18:07:07 | 日常について
先日Strategyの授業でCola Warsを取り上げました。
といえば、当然Coca-ColaとPepsiの競争についてです。

授業のはじめには、実際にColaのBlind Testを実施しました。
Colaの本拠地アトランタ出身のクラスメイトは、「絶対にCoca-Colaを当てる!」と予告し、
しっかり正解していました。

Testでは4人がCoca-Cola、Pepsi、そしてスーパーのオリジナルブランドのコーラをテイストし、
①どのブランドか
②どのコーラが一番好きか
を答えてもらいました。

結果としては全問正解者はおらず、
コーラという商品は味で差別化しているのではない、という事実が明らかになりました。
(アトランタ出身の彼は「Coca-Cola以外はヒドイ味、というだけで区別できないよ!」と主張してましたが)

そうなると、ブランド戦略やプロモーション、そして店頭価格が非常に販売を左右することになるわけです。

授業でのTake Awayは、「ボトリング会社は価格戦争が激しく、利益率も薄いが、
原液を販売する親会社は価格競争に巻き込まれておらず、
Cola-Warが激化することで、かえって全体の消費量が上がり、
結果として利益が上昇するビジネスモデルになっている」ということでした。

Coca-ColaもPepsiも、それぞれボトリング会社と親会社が分離しており、
全社は瓶詰めから搬送、小売店との交渉を担当し、後者は原液の販売と
各種プロモーションの後押し(金額を負担したりしています)をしているのですが、
過去の歴史では親会社がボトリング会社を自分の支配下において、
経営効率を上げるための戦略構築をしたりしています。

そして、効率を上げたところで切り離し、自社の利益率を上げるようにしているのです。

うまくできているものです。

それにしても、アメリカ人、本当にコーラ飲みすぎです。
平均すると年間53ガロンの消費量だそうです。(2000年頃のデータです)
毎日約550ml。。。
教授によっては、コーラのペットボトル片手に授業される方もいます。
(そうすると講義中に「げっぷ」が出るので、個人的にはあまり感心しないのですが。)
多少生ぬるくなっても平気で飲んでます。

日本では、どちらかというと「子供の飲み物」という感じがしますが。。。

※写真はUKのCoca-ColaのTVad。日本人のクリエイターが作っています。