bryog

仕事や身の回りのできごとを綴ってみます。

Feedback

2006-10-06 02:38:09 | 日常について
昨日は、FeedBackについての授業。
二人で分かれて、Feedbackをする側と、される側に分かれてのシミュレーション。

僕はFeedbackを受ける側だったのですが、人物設定によると。。。
●自分の実績には非常に自信を持っているし、評価もされてきた。
●部下のキャリアのステップアップにも尽くしてきたので、
 多くの部下は良いJob Offerをもらって転職していった。
●その意味では、部下からの信頼も篤いと思っている。
●他のManagerは全然仕事意欲が無く、自分の仕事を丸投げしてくるので、
 時には彼らをうっとおしく思ったりはしている。
●でも自分の仕事はきっちりこなしている。
●よって、もうすぐPartnerになれると思っている。(昇進)

なるほど。なるほど。
早速この人物になりきって、クラスメイトとの模擬面談を始めました。

「君は非常に優秀で、会社としての評価は高いよ。」
そうでしょ、そうでしょ。

「ただ、周囲のManagerとの関係をもう少し改善して欲しいなぁ。」
え、それは相手の問題であって、僕の問題ではないのでは?
僕は自分の仕事はキッチリやっているんだから。。。

「それはよく理解しているんだけど、会社全体のことを考えて、
もう少し協力してくれないかな?」
まあ、そう言うなら。。。

「それと、部下からあまりよく思われていないようだけど」
えっ!それは何かの間違いでは?

「君と働いた人間はみんなすぐに辞めていくんだよね」
それは部下のキャリアアップを願ってのことで、
そうやって部下が羽ばたいていくことで、逆に優秀な人間が集まってきていると思うんだけど。。。

「そういう考えもあるかもしれないけど、会社としては少しでも優秀な人間を
 残しておきたいと思っているんだよ」
はぁ。。。まあ、じゃ、今後気をつけます。

「そういう点を修正してくれれば、昇進も近いから」
お、きたきた!よし。これでもう昇進も確実だな!

・・・と、いうところで会話は終了。

その後、クラスみんなで内容を話し合いました。
そこで逆側のFeedbackをする側の上司のミッションが明らかになってきます。

なんと、上司はこの部下について
●優秀だが、人間関係に難がある。
●同僚(Manager)を助けない
●部下からの信頼も薄い
●よって、昇進には適さない
と考えていたのです!!

部下の立場であった僕は、今回のFeedbackを通じてこのような考えが全く通じてませんでした。
確かに指摘されていることではありますが、仕事自体というより
周囲の人間関係の話であったりすることもあって、それが致命的な欠点である、
というニュアンスを逃がしていたのです。

これは僕だけではなく、かなりの部下役のクラスメイトがそう感じていたようです。

このシミュレーションは、Feedbackというコミュニケーションにおいて
真意が伝わらない可能性、というのを示唆してくれました。

人はどうしても自分の都合の良いように解釈しがちです。
だからこそ、明確な根拠(データなど)を示しながら、
時には厳しく、はっきりと物事を伝えないと、思った以上に伝わらない、ということです。

面白いのは、Low-context文化と言われているアメリカのでもこのようなミスコミュニケーションがある、とうことです。
そうなると、High-context文化(以心伝心)文化である日本では、
かなり気をつけないと、真意が伝わらないですよね~

僕も仕事で、「ぢゃ、それで」と曖昧なまま打ち合わせを終わって、
後日確認したら認識がだいぶずれていた、ということも何度かありました。

皆さんもそういう経験、ありませんか?