bryog

仕事や身の回りのできごとを綴ってみます。

経済学と物理学

2005-11-29 01:51:51 | 日常について
閑話休題

僕は今、経済学を勉強しに留学しようとしているわけですが、
昔は経済学なんて大嫌いでした。(食わず嫌いですが)

理由は「人間の行動なんて理論や数式で表せるはずが無い!」という思いから。

ところが、ちょっとかじってみると結構面白いです。
(まだちょっとしかかじってませんが・・・)

考えてみると物理学と経済学には色々な相似点があることに気がつきました。

物理学:万物にはたらく法則の研究 と定義すると、
経済学:ビジネスにはたらく法則の研究 と定義できるような気がします。

そして、どちらも基礎的な原理をもとに理論を展開していく論理学であること。

さらに、どちらも「現象」を「科学」する学問という点も似ています。

大きな違いは理論に基づいた結果の正確性でしょうか?
経済学では、結局のところ正確な結果を予測をするのは不可能です。
物理学でこんなことが起こったら、世の中大変です。

勿論違いは一杯あるわけですが、
大枠の原理としては共通しているところもあるかな、と。

こんなことを考えたのは、僕のオヤジは物理学者で、
僕が文系に進み、就職の道を歩んだため、
自分でも「オヤジとは違う道を歩んでいるな~」と思ったのですが、
意外にそうでもない点もあるのでは、なんて思ってしまったからです。

自分が親になったから考えるんでしょうか?

スーパー

2005-11-29 01:06:00 | 日常について
近所のスーパーが改装しました。

これまで24時間営業で頑張っていたのだが、路線をガラリと変えて
ちょっと高級志向になって営業時間は深夜1時までに短縮。
会員カードも作って顧客の囲い込みに乗り出した。

早速入ってみたのだが、店に陳列されている品物は以前からちょっとバージョンUPな感じ。
いくつかの商品は確実にブランドスイッチをはかっている。
値段は全体的に1割~2割ほど高め。
店内にはバッハのバックミュージック。

ユニークなのは、会員カードが1枚+2枚の小カードがついており、
家族の誰が使っても同じポイントが貯まるというしかけ。
しかも、この小カードには、右上にご丁寧にパンチがしてあって、
キーホルダーとか財布に簡単にひっかけることができる。
かなりユーザビリティを意識した施策です。

また、店内では「会員価格●●円!」となっていて、囲い込み意識をあからさまに表しています。

ただ一点、このカード、「会員料は永久無料!」とか謳っておきながら、
カードを作るときの手数料として100円かかること。
しかも初回会計時に清算されるのではなく、申込みのその場で100円支払わなければならない。
セ、セコイ・・・もちろんカードの制作原価とかあるんだろうけど、
これって思いっきりイメージダウンだよな~
もったいない!!!

さて、この戦略、吉とでるか凶と出るか。

実は通りをはさんで真向かいには丸正があり、モロにこれを意識したつくりなわけです。
これまではどちらかというと、安売り&24時間サービスで売っていたのですが、
逆に「質が落ちた」ということで顧客を逃していました。
だから低価格×売り上げ量減で、結果として収益減になっていたのかも。
深夜のレジ打ちも、服装が汚れて疲れたオジサンだったし、
「低品質・低価格」のブランドイメージから脱却できなかったのでしょう。


とはいいつつ、現段階で見るに商品の陳列数や質はまだ丸正の方が上。
囲い込み施策がどれだけ功を奏するかですね。
(といっても丸正もカードあるし・・・)

一方で丸正が営業していない深夜に関しては、この施策は当たっているかも。
というのは、深夜に来る顧客は他に選択肢が無いし、
この時間の購買層は価格や質に厳しい主婦層ではなく、
若者や一人暮らしサラリーマンが多いので、高価格の影響は少ないと考えられるため。
僕も「前だったら100円で買えたのにな~、でも今買いたいし、他に選択肢無いし・・」
と、ホールトマトを143円で買ったりしちゃいました。(貧乏くさくてすみません)
コンビニの商品がほぼ定価に近いように、利便性と価格の関係がここにも現れていますね。

今回の戦略変更、もっと分析すればするほど戦略の意図がはっきりとしてきそうで
面白そう。
これからも観察してみようと思っています。